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億近読者のみなさんこんにちは。
子供向けの金融教育論を提供しております遠藤です。
今回はESGのお話です。
毎年のようにESGに対する注目度は高まっています。
上場企業の統合報告書や経営計画を見るとESGの目標について掲げる企業は多々あります。
これまでは、再生可能エネルギーの調達比率を高めることや、紙などの使用量を削減することだけでも、環境に対する配慮として主張できました。
しかし、これからは本業自体が環境や社会に資するものであることが重要になってくると、私は思っています。
たとえばテスラが、ガソリン車を売らず、電気自動車を売れば売るほど世の電気自動車の割合は増えていきます。このように本業がそのままESG事業になっている会社に、今後は人が集まると思います。
なぜなら、今の子供たちはかなり学校で環境について学んでいるからです。
たとえば、私の子供が通う小学校では、希望者にロボット製作の教室を開いてくれています。そこでは、地熱、太陽光、風力などの発電について学び、化石燃料を使うとCO2が増えることを学びます。ロボット製作といえばプログラミングのことばかりをやるかと思いきや、エネルギー源の話もかなり時間をかけてやっているようです。子供たちのDNAにはESGの意識が浸透しています。
そんな子供たちが大人になり、就職活動をするときには、かなりESG目線で会社を見るはずです。就職説明会で年収や会社の規模の話ばかりをしていたら、「この会社は環境について全く語らないじゃないか」と思われるはずです。良い人材を集めたいなら、ESGを本業に溶け込ませる必要があります。
少し話がずれますが、最近は人材のことを人財といったり、人的資本経営という言葉もよく聞くようになりました。非正規社員を大量に雇い、人を道具のように使っている会社は今後伸びないでしょう。
実際、私が今研究しているあるITの会社は、数年前の社長交代と同時に社員の研修時間がそれまでの2倍に伸び、株価もその時期を境に2~3倍に伸びています。
何が言いたいかというと、人財という非財務的資産への投資がしっかりと業績と株価に連動している企業があるということです。
これと同じように、これからは、ESGという非財務的指標が、優れた人財を呼び寄せ、結果的にESGと業績が連動する時代が来ると私は思います。
美しい花に綺麗な蝶が集まるのと同じです。
学生には、財務的視点、非財務的視点の両方をみて働く企業を選べるようになってほしいです。綺麗な花を見つけられる蝶になる必要があります。
そのために、私は学生向けの投資教育を続けていこうと思っています。
(告知)上場企業の社長に学ぶ株式投資授業を福岡の女子校で開催します!
https://prtimes.jp/story/detail/oro0G3uYARb
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)