なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=市場(=投資家)はよく間違える。だからチャンスがあるのだと思います=
(有料メルマガ第146回・2011/10/11配信号)
私のように、株式投資を利用して、安定的な配当や優待などのインカム・ゲインを獲得して生活費の一部にしようと考えて株式投資を行っている投資家にとっては、一部の資金で行なう短期トレードなどは、総運用資産に決定的な大きな影響を与えない局地戦だと考えています。
このような短期トレードの局地戦で利益を上げられるか損失を蒙るかは、基本的に緊急事態にいかに対処するかで成果が決まるものだと考えて実行していま す。自分が想定しなかった相場環境の変化とか、ミスター・マーケット(=市場=他の投資家の行動)の動きとか、緊急事態にいかに対処するかで勝負の決着 (=短期の投資の成果、利益)がつくものだと考えています。
投資した株に何を求めているか(=値上がり益またはインカム・ゲインまたは欲張って両方とか)で、その株に対する時間軸が変わってくるので、一概にどのような行動が正しいかは明確ではありません。
【中略】
一部の資金で行なう短期トレードなどとは違い、自分の主力の株式投資による運用資金について、大事なことは「決定的に不毛な決断を迫られるような株式投資をしない」ということを念頭において、普段から着実に実行しておくことが大切だと思っています。
【中略】
どのような資産価値の高い割安な企業に投資していても、愚かな質の悪い一部の投資家の合理的でない投資行動によって、株価は乱高下してしまいます。
株価は企業の本質的価値で決まるのではなく、投資家の欲望と恐怖の狭間で決まる。短期的には需給で決まる。どれも正しいことだと感じます。
【中略】
しかし、企業自体に価値がある企業の場合には、投資環境が普通に戻れば、株価が資産価値から考えて適正なレベルまで回復する可能性は高いのが普通です。 自分に求められている課題は、市場の混乱からついてしまった株価に引きずられて、投売りに付き合わないという、自制心だと感じています。
株式「投資」が「投機」と決定的に違っているのは、株式投資において投資家は、企業が解散したときにすべての借金を支払った後に残る資産(=現金または 現金に変えることの出来る資産)という目に見える資産をバランス・シートで確認した上で投資をするかしないかを自分で決定できるというところです。
「普通レベルの決定」なら、一度や二度の失敗は許されます。そして失敗から学べばいいのです。「自分はいつ、どのようにして、決定をあやまったのか」を分析して、同じ間違いをしなければ良いと思っています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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