今年に入って間もなくの頃、中国で仕事をしている仲間数人と呑みました。

 彼らの悩みは、中国人は事業を始めた途端に早く結果を欲しがって困ること。しかも幾らかでも損が出ようものなら仲間内でさえケンカ腰で責任の擦り合い。 会社の口座に残高があれば支払より先にまず自分の取り分を確保しようとする。それに加えて、事業が始まる前に運転資金が集まった場合などは「それを先に分 配しよう」と言い出す始末。目の前にある金しか信用しておらずビジネスから上がる収益を待てない。オマケに同胞である中国人に対しては日本人以上に信用し ていないのだからやり辛い・・・等々。


 余談ですが、日本に来たときに兎に角フーゾクに行きたがるのも困るのだとか(※詳しく書けませんが、余程クセが悪いそうです)。
 この時とばかりに愚痴の言い合いになっていました(笑)


 こんな連中が隣に13億人も住んでいるのだから日本は余程注意して付き合わねばいけないとの話しとともに、これを抑え込んでいる狂産党って凄い管理能力があるよなぁ~、などと言った会話も(苦笑)。

 世界と戦うどころか「おらが村」へのバラマキしか頭にない(質の低い)日本の政治家では、この無茶で狡猾な連中と対等にやり合うのは難しいだろうし、お 受験まで成績優秀で(狭い省内しか知らない)現場知らずの官僚にも期待出来ない・・・などと話していたら毎度のことですが、「もう日本はダメかも」ってブ ルーな気分になりました。


 とは言え、この暖かくなる季節にブルーになってばかりではいけませんので「気を取り直して」前向きに事業や投資の研究をしたいと思っています。


 そのうちの一人で内陸の都市で仕事をしている友人曰く「役人の中堅クラス以上で金を稼いだ連中は皆日本に来たがっているし、買い物は日本が一番と言っている」・・・と言う訳で爆買いはまだまだ続くと言うことのようです。
 ここ数年は中国人観光客が落とす宿泊料も無駄にしないため中国資本によるホテル買収も増えています。

 何せ中国内で物を買う場合には高額品ほど注意しないと何を掴まされるか分かったもんじゃないから、いちいち値切ったり中身を確かめたりと、ショッピングを楽しむ気分にならない。高級品や薬を日本で買いたがるのは当たり前…と言った具合です。


 この独特の(拝金主義、自己中心的)慣習と文化を持った民族が、今後より一層経済力を強め世界に浸透していくことを前提に5年後、10年後を考えねばいけません。


 まあ、それに比べたら日本はなんと素晴らしい(言い換えれば甘い)ことか…。たとえ言葉が通じなくても偽物を売りつけたり、嘘をついて高く買わせようなどと考える輩は(恐らく)ほとんどいません。買わなくても店に来てくれたことに御礼まで言われます。
 もちろん高級店によってはカジュアルな格好で行くと客を値踏みするかのような不遜な店員を時折見かけますが、日常的な店で嫌な気分になることはまずありません。まあ先進国であれば似たようなものかも知れませんが。


 識字率100%でこれほど倫理観の高い(一部のいかがわしい輩を除いて)国民は他にはいないと思っています。


 世界的にも日本は恵まれた歴史と文化を持った国なのですから、多少の人口減少や生産力の低下があっても、そう簡単にはヘタレないはずと思います。
 製造業の国内回帰や新たに生まれてくる事業なども踏まえて、2020年頃までには明るい将来を感じさせる構造改革が進展するよう、我々有権者こそが政治を監視(コントロール)しなければいけないのでしょう。

 この期に及んでさえ、民主党とも約束した選挙制度改革の先送りを目論む大嘘つき候補は必ず落選させねばいけません。手前勝手な屁理屈に目をつぶってはならず、「嘘をついたら落選する」ことを徹底させねば日本の将来はありません。


 ところで、シャープの買収交渉については懸念通りと感じます。情けないことに銀行債権の買取りや経営陣の続投をエサに誘き寄せられ、引き返せない状況に追い込まれてから不利な交渉を余儀なくされています。

 一代で鴻海という巨大事業を築いた海千山千の経営者と、混乱のなか消去法で選ばれた経営陣及び保身優先の銀行員との交渉です。一筋縄どころか十筋縄でも難しそうな相手との交渉であり資金を握る銀行が前面に出ての交渉のはずですが、嫌な予感通りの進み方と言うべきか。
 足元を見透かされている中での厳しい条件交渉はもちろん、当初の甘い期待とは裏腹に徹底的に安く買い叩かれ、解体され、利用されることになりそうです。


 隣国との付き合いどころか我々の生活に直結する政治が信頼できないレベルでは代議制民主主義は成り立ちません。
 選挙ニュースが増えてきた昨今ですが、政策云々を比較できる程の(真面な)候補はごく少数ですから、まずは二枚舌、三枚舌の「嘘つき候補」くらいは見抜いて落選させたいと思っています。


 日本国がシャープの二の舞にならないためにも。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)