
パレオチャンネルによく名前が出てくる2大エッセンシャルオイルと言えば、ラベンダーオイルとティーツリーオイルの2つ。ラベンダーは「心が落ち着く!」と言われ、ティーツリーオイルは「ニキビに効く!」などと言われて、人気を二分しているわけです。
というわけで今回は、この2大オイルの効能をあらためてチェックしつつ、具体的にどの商品を選ぶべきかまで見ていきましょう。
そもそもエッセンシャルオイルって何?
まず前提として、エッセンシャルオイルってのは「植物の香り成分をギュッと濃縮した揮発性オイル」のことで、ラベンダーなら花の部分、ティーツリーなら葉っぱから蒸留して作られます。名前に“エッセンシャル”と付いてますけど、別にビタミンやミネラルのように人間にとって必須って意味ではなくて、あくまで「植物の本質的な香りを抽出したオイル」という意味ですね。
では、現時点でラベンダーとティーツリーにどのような効能が考えられるのか、現時点での報告をチェックしときましょう。
ラベンダーのエビデンス:不安にちょい効くっぽい
まずはラベンダーからですが、これについては近年もまあまあの数の研究が出てまして、たとえば、
- 軽度の不安に効くかも:ドイツで行われた研究(R)では、318人の不安うつ混合状態の患者にラベンダー精油(Silexan)を70日間投与したところ、プラセボよりも不安が有意に減少したとのこと。1日1カプセル(80mg)の投与で、効果が出るのは4週目くらいからっぽい。
- アロマとしてもアリ:綿に染み込ませて吸入するアロマセラピーでも不安の軽減効果が見られたというレビュー研究(R)もあり。ただし血圧は下がらなかったらしく、リラックス感と生理的反応は別問題ということですね。
- 痛みの緩和にも?:帯状疱疹後の神経痛に悩む高齢者に1%濃度のラベンダーオイルを吸入させたところ、痛みのスコアが有意に低下(R)。しかもその効果は、主要成分の「リナロール」単体でも再現できたという話だったりします。
- 睡眠改善はやや怪しくなってきた:ラベンダーアロマによって自己申告のQOLは改善したが、睡眠時間や睡眠の質自体は大きく変わらなかった研究(R)も。まあこれについては「気持ちの問題」的な効果が大きいような気がしますな。
- 血圧への影響:高血圧の被験者にラベンダーをマスクで吸入させた実験では、1週間の使用で収縮期BPが9.9mmHg、拡張期BPが6.9mmHg下がったという報告(R)。ただし1日だけでは効果がなかった模様。
みたいなものがあります。全体的に見てみるとラベンダーってのは、ほんのり効くが過度な期待は禁物な“やさしい癒しアイテム”だと言えそうでして、不安にお悩みの方のリラクゼーションとしてはいいんじゃないかと。
とはいえラベンダーにはいくつかの副作用も認められているので、こちらも注意しておきましょう。
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経口摂取で胃の不調・頭痛が出ることがある
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小児への使用で乳房の異常発達が報告されたケースもある(エストロゲン様作用の可能性がある)
ということで、肌が弱い方やホルモンバランスに敏感な人は注意したほうがいいでしょうね。このへんは「自然だから安全」とは限らないところです。
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