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こんにちは、メルマガの中の人・Kです。
_人人 人人人人 人人人人 人 人人_
> 毎週金曜更新!3回目の遅刻! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

もしかしてだけど……金曜更新なのがイケナイんじゃない?
……あると思います!

というわけで中の人・Kの連載時のみ

毎週●曜日更新
「Pの中の人おすすめの何か」コーナー!


でお願いしますすみません……_(:3 」∠)_

さて、今回は2014年11月末に発刊しましたボカロ小説『魔女』を担当しているときに
昔読んだことをふと思い出して読み返した同名の名作漫画『魔女』を紹介したいと思います!

▼『海獣の子供』など数々の名作漫画を生み出している
 五十嵐先生による連作「魔女奇譚」

『魔女』
五十嵐大介(小学館) 全2巻

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【第一集収録作品『SPINDLE』あらすじ】

30年前・アジア西端の小国。
その首都に滞在する英国人の少女ニコラは、
バザールで働く青年ミマールに恋をするが
最後まで彼に振り向かれることなく帰国した。

やがて魔女となり、富と名声、そして“世界の秘密”を手に入れた後、
バザールに舞い戻って来たニコラは
“力”を使いバザールの相談役たちを怪死させる事件を引き起こす。

時を同じくして、糸をつむぐことが大好きな
遊牧民の少女・シラルは、布を織っていると、
無意識のうちに大いなる存在からの「伝言」を織りあげていた。

伝言に従い、ニコラが事件を起こし混乱の渦中にあった
バザールへと向かうが――。


シラルとニコラの不可思議な物語「SPINDLE」ほかを収録した第1集。

宇宙からもたらされた不思議な“石”による“世界の滅び”を止めた魔女と、
その見習いの少女の物語「PETRA GENITALIX」ほかを収録した第2集。

魔女――つまり、全編通して主人公は『女性』なんですが、
タイプはいろいろです。

無垢な女性。空っぽな女性。
弱い女性。強い女性。
幸福を奪う女性。愛に狂った女性。

そのどれもが「女性の一面」であり、ひとつも当てはまらないわ!という
女性読者はいないのではないでしょうか。
逆に、全部当てはまるわ!っていう人はいるかも。

相反する要素を、全部ひっくるめて内に抱え込み、
相手にあわせて自由に表面に出すことができるのが
「女性の武器」なんだよなーと、読み返して改めて思いましたが、
初めて読んだときは「魔女かっけー!!」という素直な(?)な感想でした。
読むときの年齢、環境、時代で感想が変わるのは、どの本も同じですが
この漫画は、特にその色が濃いかな!と。

お気に入りの主人公は、今も昔も変わらず
第二集収録「PETRA GENITALIX」に
登場する魔女“アリシア”。

宇宙からもたらされた不思議な“石”の力で
世界中の無機物が「生物」に変わり、混沌と化していく中、
狼狽えるだけで何もできない教会の上層部。
その上層部の人たちに放ったアリシアのセリフが、しびれます。

「自分の身を危険に晒さない者は口を慎みなさい。――はずかしいわよ」

「あなた方の立場から見れば、わたしは2つの世界をつなぐ者。
 言葉のある世界とない世界の。」

「あなた達の世界は“有限”。
       わたし達の世界は“無限”。」

「あなた達の言葉は、ありとあらゆる可能性を
 特定の性質に切り分けるナイフ。
 自分たちの都合のいいように世界を刻む道具。」

「わたし達は世界をあるがままに見る。
 わたし達は言葉を知りながら、それを棄てることができる者。」

「魔女は常に無限と繋がっていて、有限のあなた達に捉えることはできない。
 かつては全ての存在が無限であったのにね。」

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魔女の定義を述べるセリフですが、これを読むと
「ああ、だから私達(有限の者)は、魔女(無限の者)に会えないのか」と
しみじみ納得してしまうんですよね。

人気コミック『蟲師』を読んだときも似た感想を抱いたのですが、
見えないものを「ないもの」とするのは、いつの間にか
「自分の視野の外側を受け入れることができなくなってしまった」からだろうなーと。

そして、極め付けはこのセリフ。

“言葉を知りながら、それを棄てることができる――”

言葉に触れる仕事に就いた今だからか、読み返したとき
余計にこのセリフが印象的でした。
便利なものを知っていて、それをあえて棄てることができる。
普通の人であれば、その覚悟は並大抵のものではありませんが
“無限”を生きる魔女たちは、もっと違う視野で世界をとらえているからこそ
言えるセリフなんでしょうね。
そのセリフを言わせた五十嵐先生が凄すぎます…。

アリシアはその後、“石”の回収に向かい、


「“魔女”は考えないの。魔女は、ただ知っているのよ。

 自分自身のするべきことをね。」




と、見習いの少女に告げます。このときアリシアはすでに――。

続きが気になる……!という人はぜひ、その目でご確認くださいね



以上、中の人・Kが格好良すぎる『魔女』作品を紹介しました♪
『魔女』好きならゲーム「ベヨネッタ」も鉄板ですよね。
中の人・Kも1作目は指千切れるんじゃないかと思うくらいプレイしたおしました。
2は……なんで別のハードで出てしまったんでしょうかね……(´・ω・`、)

次回は、
「編集長は片付けないの。編集長は、どこに何があるのか知っているのよ。
 自分自身が置いたものをね」
というような主旨の発言を繰り返しながら、
しょっちゅう書類の山をガサゴソ漁って探し物をしている
魔女っ子★ならぬ、ドジッ子★へんしゅうちょです!


【K】

 PHP-COMIXの編集およびメルマガ「PHP-COMIX通信」の記事制作担当。
超大好きなアニメの二期の放送が開始されて毎日元気★┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐
かわいい女の子がいっぱいキャッキャウフf……ピギャアアアアアアアという
何かと3話が話題になった某「艦●これくしょん」ももちろんチェック中です。
リアルタイムでピギャアアしました。とらうまです。

 


◎バックナンバー

【第0回】 ごあいさつ
【第1回】『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』
【第2回】 九井諒子さんの作品集×3作品
【第3回】『ヨルムンガンド』『乙嫁語り』『小南正太郎、家から出るをはじめました。』
【第4回】 へんしゅうちょの机
【第5回】『風の谷のナウシカ』
【第6回】『ここはグリーン・ウッド』
【第7回】『ワカコ酒』
【第8回】『ピンポン』
【第9回】『銭ゲバ』
【第10回】『ペルソナ3・4』
【第11回】『11人いる!』
【第12回】『All You Need Is Kill』
【第13回】『虹の娘』
【第14回】『ペルソナ3・4 その2』
【第15回】『夏と花火と私の死体』
【第16回】『3D彼女‐リアルガール‐』『ノーゲーム・ノーライフ』『君と僕。』
【第17回】『Play Dead』『CARGO』
【第18回】『スペース☆ダンディ』
【第19回】『幽★遊★白書』
【第20回】『白アリッッ!』『Alicemare』『Alice in musicland』
【第21回】『思い出のマーニー』
【第22回】『きのう、何食べた?』
【第23回】『先生と僕~夏目漱石を囲む人々』
【第24回】『人類は衰退しました』
【第25回】『さよならソルシエ』
第26回】『GANGSTA.

【第27回】『だがしかし』
【第28回】『天使な小生意気』
【第29回】『ブレードランナー』
【第30回】『うたの☆プリンスさまっ♪』
【第31回】『うちのトコでは』
【第32回】『デンキ街の本屋さん』
【第33回】『ハツキス』『トミノの地獄』『ケンダマクロス』『GODZILLA』『豪快さんだっ!』
【第34回】『弱虫ペダル』
【第35回】『そこに日本人がいた!』


みなさま、こんにちは|。・ω・)ノ
「む」の寿退社により、中の人が私一人になって落ち込んでいるジャーマネです。
この文章のUP日である2015年1月16日、私は福岡におります。
所用で出張することになり、ついでに泊まりで観光もしてこようかとヾ(( °ω° ))/
なんだか、読んだことあるなと思った方、こちらを読み返しください♪
初の九州上陸。あいにくの雨ですが、心は躍っております(*´ω`*)ノ



今回、ジャーマネは飛行機に乗って、人生で初めて九州の土を踏みました(`・ω・´)
飛行機苦手な中の人は、離陸早々に寝入ってしまい、ほとんど記憶がないのですが(汗)。
現代なら飛行機でひとっとびすればいいですが、昔の旅行はとっても大変だったはず。
ましてや、海外に行くなんてことは、「命はないかもしれない」と考えるくらい、覚悟のいる事だったに違いありません。

では、私たちの祖先である昔の日本人の方は、どのようにして旅をしたのでしょうか?
初めて海外の国々に行った日本人は、現地でどのように受け入れられたのでしょうか?

本日のおすすめは、この一冊(`・ω・´)キリッ


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熊田忠雄著『そこに日本人がいた!』(新潮文庫)

です。

今回は、みなさんにあんまり縁がないかもしれない、でも、ジャーマネが大好きなノンフィクション本についてちょっと書きます(≧ω≦)

この本は、さまざまな外国に「初めて降り立った日本人」のことを書いています。
いつ、どこの国へ、どのようにして、私たちのご先祖様が旅したのか?
旅行、留学、貿易、漂流、はては人身売買のような事例まで、とっても丁寧に資料たっぷりに描かれます。

カバーに使われている写真は、初めてエジプトに行った日本人の使節団のご先祖様です。
羽織袴にちょんまげ、刀を差して、神妙な顔つきでスフィンクスに乗っています。
その巨大さには、きっと昔の人も驚いたことでしょうね。

この本の面白さはたくさんありますが、私が一番好きなところは、全然名前の知らない人ばかりが取り上げられていること。
夏目漱石とか、長州ファイブのような、歴史的偉人の方の話しはほとんど出てきません。
もしかしたら、おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの友達かも、と思うくらい、普通の人たちの話がほとんどです。

アフリカのケープタウンに行った古谷さんは、現地で「ミカド商会」というお店をひらき、たくさんの人に日用品や食料を売りました。
日本を出て一旗あげたい。そんな挑戦者精神で海を渡り、成功したご先祖様です。

天草の人たちの話は、衝撃的です。
昔から貧しい土地柄で、食べるのに精いっぱいで、だから隣人で助け合うキリシタン文化が根付いていった天草。
彼らは、家族にご飯を食べさせるため、海外に出稼ぎに行きます。
二度と帰れないだろうと想いながら、自分は見知らぬ土地に行く。
そんな人たちが、たくさん、たくさんいたことが、資料からははっきりとわかります。
彼らの多くが、船で東南アジアの各国へ向かいました。
そして殆どの人が日本に帰れないまま、海外で亡くなりました。

九州に着いたとき、まず真っ先に、私はこの天草の話を思い出しました。
本州から九州へは2時間で、韓国や中国、もっと遠くの国へも、今はすぐに行くことができます。
もし、当時の天草の人が今の状況を見たのならどう思うだろう……。
そんな想像をせずにはいられませんでした。

この本を初めて読んだ時、私は大学4年生でした。
本の仕事に関われることになって、いろんなことを卒業までに知りたいなと思っていた丁度その時、人に勧められて読んだのです。
一晩で夢中に読んで、私は卒業旅行で海外に行こうと決意しました。
パックで同じ年代の学生との人たちと一緒に、ドイツ、イタリア、フランス、チェコ・スロバキア、オーストリアなどを、2週間ほど回りました。
あの時の見たもの、感じたものが、時折、何かのきっかけで、意識の底から浮かび上がってきます。
それが本の企画につながったり、著者の方との打ち合わせで笑い話になったりして、役に立っているんです。

エンターテインメント作品と言われるものは、誰かに「面白い」と思ってもらえることがすべてだというような意味の話を、今回の福岡出張で打ちあわせした作家さんはおっしゃっていました。
その点でいえば、この本は、私にとって最上のエンターテインメント作品でした。
普段PHP-COMIX作品を読んでいる人には縁遠い本かもしれませんが、ちょっとでも気になった方がいたら、ぜひ手に取ってみてください。
この本が窓口となって、みなさんの「面白い」と思うものの幅が広がったら、そして、自分がそういう本を編集者として世の中に出せていけたら嬉しいな、なんて思っています(*´Д`)


今回の「Pの中のおすすめの何か」はここまでです(○´ω`○)
今日は顔文字少な目でお送りしました!
ご精読ありがとうございました!

【ジャーマネ】

PHP研究所 PHP-COMIXの編集および広報全般担当。各種WEBサイト管理人、Twitterの中の人として活動中。コミックスや小説も好きですが、どちらかと言えば、新書、ノンフィクションなどを好んで読みます。大学時代は新書ばっかり読んでいました。自分の面白いと思うものを、他の人が面白いと思うように形にするのは、本当に難しいなぁと頭を悩ませているアラサー編集者(;´Д`)


◎バックナンバー

【第0回】 ごあいさつ
【第1回】『鳥海浩輔・安元洋貴の禁断生ラジオ本』
【第2回】 九井諒子さんの作品集×3作品
【第3回】『ヨルムンガンド』『乙嫁語り』『小南正太郎、家から出るをはじめました。』
【第4回】 へんしゅうちょの机
【第5回】『風の谷のナウシカ』
【第6回】『ここはグリーン・ウッド』
【第7回】『ワカコ酒』
【第8回】『ピンポン』
【第9回】『銭ゲバ』
【第10回】『ペルソナ3・4』
【第11回】『11人いる!』
【第12回】『All You Need Is Kill』
【第13回】『虹の娘』
【第14回】『ペルソナ3・4 その2』
【第15回】『夏と花火と私の死体』
【第16回】『3D彼女‐リアルガール‐』『ノーゲーム・ノーライフ』『君と僕。』
【第17回】『Play Dead』『CARGO』
【第18回】『スペース☆ダンディ』
【第19回】『幽★遊★白書』
【第20回】『白アリッッ!』『Alicemare』『Alice in musicland』
【第21回】『思い出のマーニー』
【第22回】『きのう、何食べた?』
【第23回】『先生と僕~夏目漱石を囲む人々』
【第24回】『人類は衰退しました』
【第25回】『さよならソルシエ』
第26回】『GANGSTA.

【第27回】『だがしかし』
【第28回】『天使な小生意気』
【第29回】『ブレードランナー』
【第30回】『うたの☆プリンスさまっ♪』
【第31回】『うちのトコでは』
【第32回】『デンキ街の本屋さん』
【第33回】『ハツキス』『トミノの地獄』『ケンダマクロス』『GODZILLA』『豪快さんだっ!』
【第34回】『弱虫ペダル』


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