巻頭言に当たる「今週のあいさつ」では、パソコンが壊れて大変だった件について記しました。日記は、本当に平凡なおっさんの日常となっています。
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◆今週のあいさつ
ごきげんよう。有料メルマガ評論家の渡辺文重です。私は喫茶店などでノートパソコンを広げて作業するよりも、自分の机でデスクトップパソコンを使って作業をする方が効率的なタイプです。そのため、日記でもしばしば出てくる「作業」は、原則、有限会社ブンヤという私の個人事務所内にあるオフィス(と言っても、机1つですが……)で行われています。
私はいわゆる「ブラインドタッチ」ができないため、それを補うべく、インターフェースにはこだわりを持っています。まず、マウスは「Logicool Performance Mouse M950」(http://www.logicool.co.jp/ja-jp/product/performance-mouse-m950)を使っています。このマウスには、親指で押せるボタンが4つ用意されているのですが、それぞれに「Backspace」「Enter」「Delete」「Ctrl+W」を割り当てています。マウスだけで文章の改行や文字削除ができることは、非常に快適です。また、ファイルを閉じたり、ファイルを削除したりといった作業もマウスだけで可能となります。
さらに、私は「Razer Nostromo」(http://www.razerzone.com/jp-jp/gaming-keyboards-keypads/razer-nostromo)という左手キーボードも使っています。こちらのボタンには、「Ctrl+A」や「Ctrl+S」、「Ctrl+V」、「Ctrl+C」といったショートカットキーを登録しておきます。この結果、文章を入力する作業以外であれば、中央に置いてあるキーボードを触れずに行うことが可能となりました。
もちろん、ディスプレイはマルチが基本です。大きいディスプレイ1台よりも、小さいディスプレーしであっても2台あることの方が、私にとっては重要となります。正面の「メイン」には現在進行中の作業を映し、横の「サブ」には、メインの片手間に行う作業や、一時保留している作業のウインドウを映しておくのです。こうするだけで、タスク管理にかかる心理的な負担が、かなり軽減されることになります。
こうした環境の構築により、私は快適に作業が行えるようになったのですが、デメリットもあります。それは、自分のオフィス以外の場所で、ノートパソコンを使った作業になると、著しく作業効率が低下することです。打ち合わせなど、さまざまな理由で外出することがあるため、携帯したノートパソコンでの作業は避けられないのですが、この心理ストレスは、決して軽くありません。また、何らかのトラブルにより、カスタマイズがリセットされた場合、その復旧に時間がかかることも大きなデメリットに挙げられます。
……前置きが長くなってしまいましたが、今回、私が苦しんだポイントが、この2つのデメリットでした。
10月25日(金)、私が普段使用しているノートパソコンが「不調」となります。私が使用しているノートパソコンは「ThinkPad X60」という約7年前に発売されたモデルで、OSはWindows XP。何度も限界を迎えているのですが、そのたびにOSの再インストールを行い、ここまで延命させてきました。そのため、土曜日にでも再インストールを行うつもりでいたのですが、ここで、さらなる問題が発生します。
なんと、26日(土)早朝に、メインで使っているデスクトップパソコンも「不調」となってしまったのです。その後、さまざまな調査をして分かったのですが、原因は「電源ユニット」の故障でした。平温の状態から起動して、30分程度は正常に稼働するのですが、ある時点を迎えると暴走して、パソコンが強制終了してしまうのです。とにかく、土曜日午前中の時点で、私はパソコンを2台同時に失う結果となってしまったのです。
この場合、最もすてきな選択肢は、デスクトップパソコンとノートパソコンの両方を新たに購入することになります。しかし、この時点ではデスクトップパソコンが復旧できる可能性もあると思っていたため、デスクトップパソコンを買うことは「もったいない!」と思いました。そう考えると、ノートパソコンもOSの再インストールをすれば、もう一度、復活させられる可能性もあるので、新しく買うことはもったいない、となります。
そう考えると、最優先にやるべきことは、デスクトップの故障の原因究明や、ノートパソコンのOS再インストールとなるのですが、これらの作業には「リスク」がありました。それは、無事に復旧できなかった場合、土曜日午後の作業に影響が出るということです。そのため、そろそろOS的にも寿命を迎えるノートパソコンの買い替えを前倒しで行い、従来使用している2つのパソコンが復旧できなかった場合に備えるというプランを採用することにしました。
そして、池袋のヤマダ電機で「Let’s note CF-LX3」(http://panasonic.jp/pc/products/lx3n/)を購入します。このパソコンは非常に高性能で、現在、この文章を書くことにも使用しているのですが……。いきなり、大きなトラブルが発生することになります。
「ThinkPad X60」のOS再インストールと、「Let’s note CF-LX3」の初期設定。優先すべき作業が後者であることに間違いありません。そのため、後者の初期設定を開始したのですが、とんでもないミスをしてしまいます。それは、Windows 8.0のパスワード設定で、二度、同じタイプミスをしてしまったのです。仮に、私が入力したつもりのパスワードが「1234」だったとしたら、二度、「1234」以外の文字列を入力してしまったということになります。
この時点で、「Let’s note CF-LX3」はログインできない、いわば「他人のパソコン」となってしまったのです。このショックは大きい……。もちろん、サポートに事情を話せば、何とかなるとは分かっていたのですが、急いで使うために20万円近く出して買ったパソコンが使えないという精神的ダメージは、想像を絶する大きさでした。
結局、土曜日午後の「作業」は、約30分間しか正常に稼働しない「ウォーズマン」状態のデスクトップと、「ThinkPad X60」をやりくりして、何とか終わらせたのですが、目の前にある「Let’s note CF-LX3」が使えないことは悔しすぎます。そして、こんな間抜けた説明をサポートにするのも恥ずかしいので、パスワードの解明を行うことにしました。
仮にパスワードが「1234」だった場合、いくらなんでも「5678」と二度も間違える可能性は低いと考えられます。そのため、間違いはどこか1カ所、左右のキーを間違えて打ったという仮説を立てることにしました。この仮説を元に数万パターンの文字列を作ったのですが、それをやみくもに試すのは、さすがに厳しいと感じました。そこで、可能性が高そうなものから優先に試していくことにしました。結果、約600パターンの段階で「発見」に成功。こうして、「Let’s note CF-LX3」を使えるようになった次第です。
しかし、慣れないキーボードでの打鍵作業は肉体的に大きな負担となりました。また、間違ったパスワードを「発見」した達成感はあったものの、その前に受けた精神的ダメージがチャラになったわけではありません。さらに、使い勝手をよくするためのカスタマイズ作業も行う必要もありますし、そうした作業と並行して、ビジネス的な「作業」も行って……となった結果、先週は疲労困憊(こんぱい)となってしまったのです。
以上、最近『有料メルマガ批評』の更新頻度が落ちている言いわけでした。