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春日太一の木曜邦画劇場 第576回「あおい輝彦のガラス玉のような瞳が戦場の『地獄』を雄弁に伝える。」『二百三髙地』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
あおい輝彦のフィルモグラフィを俯瞰してみると、一九七〇年代半ばから八〇年代にかけての、日本映画界全体が大作映画を連発していた時代に、重要なポジションで配役され続けていたことに気づく。『続・人間革命』で原作者・池田大作をモデルにした青年を演じたのを始め、『犬神家の一族』では作品の代名詞となる仮面...
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春日太一の木曜邦画劇場 第575回「倒錯する純愛。その乱歩作品を加藤泰監督は見事に描き切った!」『江戸川乱歩の陰獣』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
江戸川乱歩の小説といえば、倒錯した性描写が代名詞だ。 ただ、その根底にあるのは――いささか恥ずかしい表現だが――「純愛」であると捉えている。対象に対する純なる愛情が何らかの事情をキッカケに歪み、倒錯へと向かう。 ただ、乱歩小説の映像化となると、どうしても倒錯性に焦点が行きがちで、純愛的な部分がおろ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第574回「チャンスに飢えた役者たち。その熱気が強烈な任侠作品!」『懲役三兄弟』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
一九六〇年代の半ばから後半にかけては東映の任侠映画が全盛期で、邦画界においては一人勝ちの状況にあった。 そのため、他社で芽が出なかったり、人気が低落傾向にあったりする役者たちからすると、のし上がるチャンスは少なからずあった。 今回取り上げる『懲役三兄弟』は、そうした背景を踏まえたら一段と楽しめ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第573回「気軽にサクッと小気味よい切れ味。深作欣二の小規模アクション劇!」『白昼の無頼漢』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
前回述べたように昨今は映画の上映時間が長くなりがちだ。そうした中で「気軽にサクッと楽しめる、切れ味の鋭い小規模のアクション映画」が絶滅危惧種になりつつある。 これは日本に限った話ではなく、ハリウッドでもトム・クルーズ主演作のような超大作には目を見張る映画があるにしても、小作品となると「これ」と...
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春日太一の木曜邦画劇場 第572回「2時間超えが標準の当世だからこそ凝縮された短時間の娯楽作を希望!」『拳銃0号』
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
近年、国の内外を問わず、映画の上映時間が長くなりがちな傾向にある。二時間オーバーが当たり前になっている現状は、少し考えものだ。 特に娯楽映画に関しては、よほどの超大作でない限りは最低でも二時間以内、百分前後が最も適しているというのが、筆者の持論だ。 そこで嬉しいのが旧作邦画、特に一九七五年前後...
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春日太一の木曜邦画劇場 第571回「原作小説から妄想した配役。ドラフト1位の面々がズラリ!!」『宮本武蔵』
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
歴史上の人物を扱った小説を原作にした時代劇を観る楽しみの一つに、それぞれの人物がどれだけ原作小説や史実から受けるイメージの通りに配役されているか――がある。 そういう点で満点なのが、今回取り上げる松竹=加藤泰監督版『宮本武蔵』だ。 映画の『宮本武蔵』といえば、内田吐夢監督=中村錦之助主演による東...
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春日太一の木曜邦画劇場 第570回「厭な現実を吹っ飛ばしたい……。そんな時は新東宝の娯楽作品!」『花嫁吸血魔』
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
近年は意識の高い映画人が多くなり、作品を通して現代の問題点を訴えかけようというのが、かなり目立つようになってきた。もちろん、そうした意識を持つことも、そうした作品自体も尊いものであることは大前提としてある。 ただ、そうした作品ばかりになっては、どうも息苦しくもなる。映画の効能として、現実逃避と...
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春日太一の木曜邦画劇場 第569回「凜とした鈴木瑞穂の美声が見せる、知で変革を説く剣豪の凜々しさよ!」『座頭市牢破り
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
取材を希望していながら、結果として間に合わなかった方は少なからずいる。昨年十一月に亡くなった鈴木瑞穂も、そのような一人だった。 今から数年前にインタビューを依頼、お受けいただいていたのだが体調が悪化してしまう。そして、回復をお待ちしているところだったのだ。 鈴木の大きな魅力は、その声だ。重厚で...
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春日太一の木曜邦画劇場 第568回「丈吉を狙う夏八木勲の惨めな最期。シリーズは未完でも印象的な終焉だ」『無宿人御子神
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
今回取り上げる作品は『無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ』だ。前回、前々回と紹介してきたシリーズの三作目にして、最終作である。 このシリーズは、妻子を惨殺された丈吉(原田芳雄)の復讐の旅を追いかけてきた。そうなると、最終作では最後の仇敵である国定忠治との決着が描かれるはず――と思う人も多いだろ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第567回「失態を犯す丈吉の情けなさの一方で内田朝雄、市原悦子の姿が際立つ」『無宿人御子神の
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
前回に引き続き、年末に待望のDVD化となった原田芳雄主演の時代劇『無宿人御子神の丈吉』シリーズを取り上げる。今回は二作目『川風に過去は流れた』だ。 前作からの流れで、妻子をヤクザたちに惨殺された丈吉(原田)が、無宿人として関八州を旅して回りながら復讐を果たさんとする展開は同じだ。ただ、丈吉への印象...
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春日太一の木曜邦画劇場 第566回「原田芳雄演じる主人公だけでなく脇役悪役までキャラ立ちしている」『無宿人御子神の丈
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
年末に嬉しい知らせがあった。原田芳雄主演の時代劇『無宿人御子神の丈吉』三部作がDVD化されたのだ。 VHS時代も含め長くソフト化されなかったシリーズで、実は原田が亡くなった際には、付き合いのあった東宝のソフト担当者に掛け合っていたのだ。その担当も乗り気で動いてくれたのだが、結局はなかなか実現に至らな...
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春日太一の木曜邦画劇場 第565回「物語中盤から見せる丹波の大熱演。計算された橋本脚本は見逃せない」『人間革命』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
今回は『人間革命』を取り上げる。原作は池田大作。自身の師でもある創価学会二代目会長・戸田城聖の半生を追った小説を映画化した作品だ。 太平洋戦争末期、信教を捨てて転宗することを拒んだことで投獄されていた戸田(丹波哲郎)が出所してくるところから、物語は始まる。そこからしばらくは、戸田による学会立て...
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春日太一の木曜邦画劇場 第564回「別々の4人の物語が終盤で一つに。これが『まくり』の橋本の腕力だ!」『七つの弾丸』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
橋本忍といえば、『砂の器』『八つ墓村』などにおいて、原作の内容をガラリと変えて自分の色に染め上げる豪快な脚色をしてきた。ただその一方で、キャリアの前半ではオリジナル脚本でも名作を数多く残しており、脚色だけでなくゼロからの創作においても類稀な技量を見せつけている。 今回取り上げる『七つの弾丸』も...
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春日太一の木曜邦画劇場 第563回「恐ろしいまでの『作家の業』。鶴屋南北の姿が橋本忍に重なる」『白扇 みだれ黒髪』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
橋本忍は名作として広く知られる映画の脚本を数多く書いてきた。ただ、実は結構な多作でもあり、そのフィルモグラフィの中には有名ではない作品も少なくない。 そうした映画は、名画座や衛星放送で稀にかかる時にしか観る機会はなかった。それが今では、配信プラットフォームのU-NEXTでかなりの数が観られるように。...
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春日太一の木曜邦画劇場 第562回「幼い頃、逢魔が時に見た本作が橋本忍の名を強烈に焼き付けた」『八つ墓村』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
おかげさまで、最新刊『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』は発売から三日で重版という猛烈な初動の売れ方となった。 その生涯を追うほどに橋本作品に魅せられたキッカケは、子どもの頃の土曜日の夕方にテレビで観た二本の映画だ。 一つは『影の車』。不倫相手の息子に殺されるかもしれないと考えるよ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第561回「悲劇をドラマチックに。橋本忍は原作を自分の色に染め直していく!」『ゼロの焦点』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
橋本忍の映画人生を追った最新刊『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』では、橋本の「脚色」にも着目している。 橋本は原作小説の内容を大きく様変わりさせ、自分なりの色合いに染め直していく脚色方法を得意としていた。前々回の『砂の器』は、その最たるところといえるだろう。 今回取り上げる『ゼロ...
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9月14日の『平熱大陸』に関してお知らせとお詫び
コメ0 吉田豪の平熱大陸 25ヶ月前
いつも平熱大陸をご視聴ありがとうございます。9月14日の『平熱大陸』に関してお知らせとお詫びがございます。どうぞご一読いただければ幸いです。______________9月14日(水)放送の豪さんのチャンネル『平熱大陸』会員限定部分で東映YouTubeが話題になった際、春日太一氏関連の視聴者コメントが並ん...
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「嵐の予感」2022年経済天気予報!(経済SP)【大人の放課後ラジオ#102】
コメ0 チャンネルからのお知らせ 35ヶ月前
2022年経済天気予報金余り、大格差相場から22年はアメリカの利上げで嵐の予感。世界の株式市場はマイナス20%のショックも。けれどオトラジ推薦のアメリカ株インデックスファンドは変わりません!嵐の時こそしっかりホールド台風一過には青空が待っている……衣良番組視聴はこちら↓「嵐の予感」2022年経済天気予報!(経済...
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「この辺りで長年の相棒のアイロンを置こうと思います」 あるクリーニング屋の閉店の張り紙が静かな感動を呼ぶ
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 80ヶ月前
2017年3月末時点でのクリーニング所施設数は99709軒と10万を割り込んでおり、毎年3000~4000軒のペースで減っていっています。そんな中、映画史・時代劇研究家の春日太一氏がクリーニング店の閉店の張り紙の画像をツイート。その内容が感動を呼んでいま...続きを読?
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「この辺りで長年の相棒のアイロンを置こうと思います」 あるクリーニング屋の閉店の張り紙が静かな感動を呼ぶ
コメ0 ガジェ通 80ヶ月前
2017年3月末時点でのクリーニング所施設数は99709軒と10万を割り込んでおり、毎年3000~4000軒のペースで減っていっています。そんな中、映画史・時代劇研究家の春日太一氏がクリーニング店の閉店の張り紙の画像をツイート。その内容が感動を呼んでいま...続きを読?
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「Jさん春日さんの映画学校」松山/広島
コメ0 杉作J太郎の現代芸術マガジン 103ヶ月前
いよいよ今週末!松山→広島奇跡の瀬戸内海2連荘!「Jさん春日さんの映画学校」5/21(土曜)20時松山シネマルナティック5/22(日曜)16時広島横川シネマ出演:杉作J太郎、春日太一世界の巨人!石井輝男監督の弟子筋としては兄弟となるふたりが石井輝男監督の魅力から、時代劇存亡の危機、映画の魅力、映画の魔力を語り...
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町山・春日・杉作・ブラック 「日本映画のあかんやつら」
コメ0 杉作J太郎の現代芸術マガジン 134ヶ月前
町山・春日・杉作・ブラック 「日本映画のあかんやつら」 満員札止出演者 :町山智浩、春日太一、杉作J太郎、快楽亭ブラック 開催日時 :11月12日 19時00分 (補足: (開場:18:30)) ※当日券あります開催場所 :牛込箪笥区民ホール(大江戸線・牛込神楽坂) (地図を表示)木戸銭 :¥3,000内容 :ラジオデイズ・スペシャ...
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荻上チキ責任編集 “α-Synodos” vol.130-131 本当の話をしよう
コメ0 荻上チキの αシノドス 137ヶ月前
━━━━━━━━━荻上チキ責任編集“α-Synodos”vol.130-131(2013/08/15)本当の話をしよう━━━━━━━━━★今号のトピックス1.対談/若田部昌澄×栗原裕一郎いろいろ変わっちゃったから、もう一度本当の経済の話をしよう――『本当の経済の話をしよう』刊行一周年記念2.対談/岡部宏生×葉真中顕ケアする、されるを超えて――ALS患者とミス...