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第九章 環境――自然から地球へ|福嶋亮大(後編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 10ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ6、環境文学のビッグバン――フンボルトの惑星意識以上のように、ルソーやワーズワースが《自然》と心を同調させる歩行の技術を定着させたことは、文学史上のブレイクスルーと呼ぶべき事件であった。レベッカ・ソルニットが示唆するように、この技術は二〇世紀のモダニズム文学にまで...
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第九章 環境――自然から地球へ|福嶋亮大(前編)
コメ0 PLANETS Mail Magazine 10ヶ月前
福嶋亮大 世界文学のアーキテクチャ1、物質ともつれあった心の生成近代文学が生成したのは、環境に心を創作させる技術である。物質的な環境(自然)の記述が、心的なものの表現として利用される――この心と自然の共鳴現象が、近代文学を特徴づけている。例えば、小説における風景描写はたんなる記録という以上に、語り...
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芦原妃奈子――なぞる娘|三宅香帆
コメ0 PLANETS Mail Magazine 29ヶ月前
今朝のメルマガは、書評家の三宅香帆さんによる連載「母と娘の物語」をお届けします。今回取り上げるのは芦原妃奈子の作品。少女漫画における母による娘の支配と、その克服はどのように描かれていたのかを考察します。※7月から、リニューアル準備のためメールマガジンの配信日を「月曜日と金曜日」に変更とさせていただ...
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三宅陽一郎 オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき〈リニューアル配信〉 第九章 社会の骨格と
コメ0 PLANETS Mail Magazine 50ヶ月前
(ほぼ)毎週金曜日は、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんが日本的想像力に基づく新しい人工知能のあり方を展望した人気連載『オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき』を改訂・リニューアル配信しています。今朝は第九章「社会の骨格としてのマルチエージェント」の後編をお届けします。前編に引...
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三宅陽一郎 オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき〈リニューアル配信〉 第九章 社会の骨格と
コメ0 PLANETS Mail Magazine 50ヶ月前
(ほぼ)毎週金曜日は、ゲームAI開発者の三宅陽一郎さんが日本的想像力に基づく新しい人工知能のあり方を展望した人気連載『オートマトン・フィロソフィア──人工知能が「生命」になるとき』を改訂・リニューアル配信しています。今朝は第九章「社会の骨格としてのマルチエージェント」の前編をお届けします。今回は、...
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いくつもの「それでも」を重ねて。
コメ1 弱いなら弱いままで。 63ヶ月前
ども。『マインドマップで語る物語の物語』、第八章の原稿をいじっています。これがいままでいちばん長くてですね、まあ、直しても直しても終わらない。いま、もう80000文字以上書いているのですが、これでようやく半分を越えたあたりじゃないかな。 でも、冬コミまでもう時間がないんですよね。11月末が締め切りだと...
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三宅陽一郎 オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき 第九章 社会の骨格としてのマルチエージェ
コメ0 PLANETS Mail Magazine 69ヶ月前
ゲームAIの開発者である三宅陽一郎さんが、日本的想像力に基づいた新しい人工知能のあり方を論じる『オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき』。前編に引き続き、役割を与えられた人工知能・エージェントについての議論です。人工知能に欠落している社会的自我と実存的自我の統合による「主体性」...
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三宅陽一郎 オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき 第九章 社会の骨格としてのマルチエージェ
コメ0 PLANETS Mail Magazine 70ヶ月前
ゲームAIの開発者である三宅陽一郎さんが、日本的想像力に基づいた新しい人工知能のあり方を論じる『オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき』。今回は、ある役割を与えられた人工知能・エージェントの振る舞いについて考えていきます。自律的かつ複数で協働するマルチエージェントは、やがて人間...
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台獣物語33(2,304字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 100ヶ月前
第九章「愛こそすべて」33 二学期に入ってからしばらく経って、朽木碧の舞台の稽古が皆生駅近くで始まった。 テレビ局のリハーサル室を使ったその稽古場に、ぼくとエミ子は学校が終わるとよく遊びに行った。それは、碧と会うことも一つの目的だったが、もう一つには、プロの舞台というものがどのように作られるのか...
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【無料記事】同人誌『戦場感覚』第九章「カペラ――あいのうた」。(9423文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
第九駅「カペラ――あいのうた」 1.無償の愛は存在するか。 ふりそそぐ銀雨から足早に逃れ、ある店で雨やどりしていたとき、となりに座った少年のiPodから、かすれた歌が聴こえてきた。ひと昔前のラブソング。若い恋人たちの切ない別れの歌だ。 その哀しげなヴォーカルに耳を澄ましながら、ふとわたしは考えた。な...