いつか君と行った映画がまた来る
授業を抜け出して二人で出かけた
1975年の大ヒット曲「『いちご白書』をもう一度」は、シンガーソングライターの荒井由実(現・松任谷由実)がフォーク・デュオ「バンバン」のために作詞作曲したもので、1970年のアメリカ映画『いちご白書』について歌っている。
『いちご白書』は同名のノンフィクションの映画化。著者は当時19歳の学生ジェームズ・サイモン・クネン。彼は1968年、ニューヨークのコロンビア大学の学生で、ベトナム戦争反対運動に参加した体験を「ぼく」(邦訳)の一人称で書いた。
「ベトナム戦争反対」と簡単に書いたが、具体的にはベトナム戦争を推し進めたアメリカ国防総省系のシンクタンクIDAに大学が密かに研究協力していたことへの反対運動、つまり自分らが学費を払っている大学の運営に対する抗議だった。