座談会 2021年1月号 2021年1月29日発行  発行者  エージェントNo.118

【1】座談会メンバー紹介
  • キュレーター(記載時:無名太文字表記)
  • さん
  • さん
  • XXさん

※こちらの記事はPart2となります。Part1(自己紹介・新着枠)での内容は別途Part1記事にて掲載されておりますので、そちらをご確認下さい。こちらは、Part1の続きとなります。

【2】座談会その3 発掘より推し曲決定

続いて発掘枠に移ろうと思います。新着枠同様に選んだ楽曲の紹介をして頂いて、”どうしてその楽曲を選んだのか?”の理由をお聞きしたいと思います。その後にフリートークをしていただいきます。そして新着枠と同じように”この曲だ!”というように決めていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
まず、XXさんからお願いします。

XX:選んだのはマイキPさんの【アンチジョーカー】です。これを選んだ理由としてはルーキー、ルーキー?って言ってんですかね発掘だから…

ハイハイそうですね

XX:ものすごい手数が多いんですよ。いろんな音を使ってて。で、ハンドクラップ音が入るんですが、そこを一緒に手を叩きたくなる(!)。ハンドクラップ音の出し方が、ちょっとだるそうなことに入る。
つづみのこととか、笑い声とか物凄いタイミング。よく音が入ってきて、これベテランの作った曲じゃないか?っていう印象も受けるんですよね。なおかつこれすごいんですけど、今現在この曲を【アンチジョーカー】でタグ検索すると、118動画でてくるんですよ。

この再生数を見ると、結構皆に知れ渡ってるかな?ってなるかもしれないけど、やっぱりそれだけの持ってるこの曲のエネルギーって、すごいなと思ってこれを選ばせてもらいました。

はい、ありがとうございます。また後ほどフリートークして行こうと思いますので、よろしくお願いします。次は黒さん行きましょう。お願いします。

:私はさとぅ~君のね。【ここから】という曲なんですけど。これね、あのボカコレがあった時に新人枠で出た子なんです。この曲ですね、まあSmileSの人とか週ニコを見てる人なら”わかる”という言葉が出てくるんです。

なるほど

:はい、あの図をみんなで思い出しましょう。本当にニコニコが好きだ!ニコニコが好きな人が作ったニコニコの曲なんだなと、ここから始まる曲なんじゃないか?今を支えてくれている、新しいボカロPがでてきたなと初めて聞いたとき思いました。

思いの丈を伝えるって言う事に関して、やっぱこの曲を俺は推したいかなと。
やっぱりすごい愛があるのかな、と思う曲だと思いましたね。

はい、ありがとうございました。また後ほど、皆さんの話を聞いた上でフリートークをしていきたいと思います。ではお待たせしました猫さんお願いします。

:自分は今回【ナガレボシ】っていう曲をピックアップさせていただきました。

ちょっと臭い話になるけど、本当に頭空っぽで聞いててていうか、体で聞いてる。もうなんかイントロ聴いた瞬間、ビビッときちゃったという曲です。イントロのメロディと、歌詞とPVと全部合わせて完成度がものすごい高いのに、全然伸びてない!普通にもっと再生数いっていいんじゃない?ランキングとか全然行くべきなのに、2000再生くらいしかないのでこれは推すべき!って思って発掘枠でピックアップさせて頂きました。

はい、ありがとうございました。このあと皆さんとフリートークをしていきたいと思います。
その前に発掘枠で3曲ご紹介させていただいたんですが、もう少し補足という形で話をさせてください。

まず、【ナガレボシ】に関してです。この投稿して頂いてるリムさん。2020年5月27日に初投稿して頂いて、初投稿動画が【インターセクションメモリー】という曲なんです。そこから含めて【ナガレボシ】が4作目になります。主にGUMIの曲を中心にあげられているんですね。で、この【ナガレボシ】は、リムさんが初めて初音ミクを使った曲になります。

次に、さとぅ〜君に関してですが、もともと”演奏してみた”の投稿楽曲が非常に多かったんですけども、初めてボカロ曲をあげたのが2020年6月21日になります。そこから数えて5曲目が今回の【ここから】になります。以前、ボカコレ開催中にあげた楽曲としてご紹介させていただきました。

最後マイキさんですけど、こちらは週ニコでもご紹介させて頂いた楽曲でもあります。現在【アンチジョーカー】が処女作、初めての楽曲だったんです。で、今ですね最新楽曲の3曲目が大晦日にあがりました。申し訳ないんですけど、まだタイムズにあげていませんが、機会があればあげると思いますのでお待ちください。

これから改めて発掘枠の3曲から1曲を決めていこうじゃないか!と思うわけなんですが、先ほどの逆、XXさんから聞ききたいと思います。XXさん、この3曲の中で言うならば一番歌詞とか、特徴とかですごく一番グッときた曲、これはやっぱ凄いな!っていうのはあったりとかしますか?これが一番かな、これだったら一番かな〜?みたいなのがあれば是非お願いします。

XX:自分のを推したい気持ちはあるんですけど、ただ【ここから】も一番最後、曲の終わりにちょっとやられたので、もう一回聞くと、”やっぱこれだな”って思ってしまう。

なるほどなるほど

XX:でも結構体で聞く、ここでのるっていう音の取り方が結構気持ちいいですよね。

わかりますわかります。すごく分かります確かにそうですね。

XX:この三曲ってなると、やっぱり【ここから】が抜けてるなって自分の中では思います。

なるほどなるほど確かに。じゃあ次に、猫さんはこの3曲で行ったら印象深かった曲はこれとかありますか?

:これもさっき言ったんですけど、体で聞いてるとはいえ歌詞とかも聞いてるので、最初の聴いたときのインパクトがすごかったのは自分がピックアップした【ナガレボシ】、それと【アンチジョーカー】で【ナガレボシ】はさっき言ったとおりメロディーとかも良くて、XXさんが言った通り、音のはめ方がめっちゃいいなってなったんですけど、歌詞をしっかり聞いた時に”やっぱ【ここから】やべーな”って思いましたね。親の図が出てくるとは思わないじゃんっていう(笑)2番の入りのオワコンからこれいいなって思いましたね。SmileSとしてめっちゃ【ここから】を推したいです。

なるほど。いやーさすが素晴らしいですね。親の図っていうのは、ニコニコ回していこう”ニコニコサイクルの図”っていうがあるんですけど、それがもとになっていて、皆さんが親の図って言ってたのは、そういう理由になります。

はい、では改めて黒さんにもお伺いします。今回のさとぅ〜君の曲以外に、他の二曲も合わせた上で”この曲好き””よかったよ”っていうのがもしあれば是非。

:最初第一印象で言えば、実は猫さんの【ナガレボシ】が体感では好きだった。歌詞も綺麗にハマってるなあっていうのがあって。【アンチジョーカー】も最初の一発目の音がすごく耳に残りやすいなと思って、途中で入る笑い声にちょっとやられる。しかも、ここでこの音入れてくる!?っていう、耳に残りやすいところで印象的な音が入っているなというのもあって、歌詞も淡々とハメてはいるけども、ちゃんと流れに沿った感じで入ってるからすごく聞きやすい。【ここから】も、もうほんと歌詞!ほんと拙いんだろうけど、歌詞通りの世界感が感じられて、綺麗に作ってるなっている。けど推すとするなら…【ナガレボシ】を推したいかなって。

なるほど。なかなか面白い展開になってきましたね。そうですね。様々なその推しの理由があって、歌詞にフォーカスを当てるなら【ここから】がすごくいいって事でしょうか?他にもありますが、後はいろいろな理由で【ナガレボシ】がいいとか、【アンチジョーカー】とかがすごくいいなって皆さんの話から聞こえてきました。

あと例えばですね。今回の発掘枠で、ルーキーにフォーカスを当てた枠が毎回タイムズとしてご紹介させて頂いているんですけども、ルーキーと思わせるような作品であったのか?っていうのもお伺いしたくて、今回のボカロPの人達って”ルーキー?”って思わせるところがもしあれば是非、感想をお聞きしたいなって思います。ではXXさんちなみにこの3曲聞いた上で”本当にこの人たちルーキーなの?”って思った瞬間ってありましたか?

XX:3曲ともそうだっていうのがあるんですけど、この中ならやっぱり【アンチジョーカー】なんですよね。一発目の音!本当にこの人初投稿ですか?って他でぜってぇ作ってるんだろっていう感じなんですよね。

なるほどなるほど。確かに私も初めて聞いた時は嘘でしょ?ホント新人なの?って思った瞬間は本当にありました。

では次に猫さんに聞いてみます。このルーキー枠で、”この人達本当にルーキーなの?”と思った瞬間の曲が3曲の中で言うならば何かありましたか?

:本当にえ?ってなったのは【アンチジョーカー】ですよね。やっぱり【アンチジョーカー】のなんか、ものすごい綺麗と言うか、聞いてて本当にノりたくなるような。そういう本当に聞いてて飽きない、聞いてて楽しい音のはめ方をするのは、【アンチジョーカー】で、”これ処女作まじで?”みたいな感じでびっくりしたのは【アンチジョーカー】ですね。

あとルーキーながらも、のびていってほしいなっていうのが他の【ナガレボシ】【ここから】なんだろうと。特に【ここから】なんですけど最近のボカロの動画のトレンド的に”静止画”が結構あるんですけど、ルーキーで静止画って結構きついんですよ。もう完全に曲一本で勝負するわけなので。

そうですね

:結構度胸がいると思うんです。いろんなフォントだったり、イラストも使って、あんまり構図は変わらないけど表情が変わったりとか、そういうものを用意したりするんですけど。このさとぅ~さんは最初のイントロ部分でロケットちっくというか、モノラルチックな静止画勝負なのですごいなーって思いましたね。

なるほど

:一枚絵って本当に曲を聞かせたいんだって言う投稿者の意気込みというか熱意が伝わってきて物凄く一枚絵とか、そういうの好きです。

まあPVが悪いってわけではないんですけどね。

まぁまぁまぁそうですね。じゃあ、黒さんどうですか?

:一枚絵でも色が変わったりとかするけど【ここから】はそれすらない。ずっと同じ構図のずっと同じ色で、曲で勝負してるって言うのがすごくわかる。これが新人でやるのか~と、なかなかすごいなと思いましたね。

メロディーと歌詞のFIXが上手いのでいえば【アンチジョーカー】。これ本当に新人がやってるのかな?お前絶対新人じゃないだろ!と思わされます。

ボカロ調声で言うと【ナガレボシ】なのよ。調整はやっぱりと難しいところがあるんだけど綺麗に調整してるなっていうのは【ナガレボシ】かなって。

なるほど。私はタイムズを作る時、その曲の投稿者がどれぐらいの作品をニコニコに上げてるのか調べた上で新着なのか?発掘なのか?ってふりわけているんですね。先ほど猫さんが言った通り静止画で勝負してる楽曲も多くて、すごいなと思う曲達ばかりなので推したいなと思っています。メモしている曲もありますので、今後どういう風な楽曲が出てくるのか、色んな傾向がある上で注目していきたいと思います。

”今回はこの曲すごいぞ”って思ったものは、猛プッシュしていくつもりで、日々私も聞くようにはしています。

:だったら俺この中なら【アンチジョーカー】を推すかな。

そろそろ、時間もいい感じになってきたので、今月の発掘ルーキーで”一推しにしようじゃないか”という曲をちょっと決めていきたいと思います。皆さんのお話を聞いた上で”この曲いいんじゃねえ?”っていう曲を一人ずつしたと聞いていこうと思います。

XXさんどうですか?

XX:私はもう【アンチジョーカー】でお願いします。

「アンチジョーカー」ですね。猫さんどうですか?

:個人的にめっちゃこれで悩むんですよね。本当なんだろう…個人的には【アンチジョーカー】か【ここから】推したいと思っていて、やっぱり発掘枠はルーキー枠として推すとなると【アンチジョーカー】処女作とはいえ公式出演して、既に50万とか再生数いってたのでここは既にものすごい視聴がされてる人気な楽曲を推すというよりも、あまり再生数行ってないけどすごい曲を推したいっていう気持ちがあるので、自分は【ここから】でおねがいします。

なるほど。黒さんどうですか? 

:【アンチジョーカー】は猫さんが言ったように、いろんなところできかれてるので、ここだけの話、週ニコのエンディングに選ばれたっていう本人がすごく喜んでたので聞く機会も相当増えるから【アンチジョーカー】はのびると思うんです。ので、推すんだったら…俺は【ナガレボシ】を推すかな。

なるほど。バラバラになりましたが、今の話を聞いた上で、もちろん【アンチジョーカー】はものすごくルーキーとして推したい気持ちあるんですけど、再生数や注目度もあることも含めて【アンチジョーカー】は外したいと思います。

その上で、今回の推し枠として【ここから】がいいか【ナガレボシ】がいいかのどちらにしますか?と質問をさせていただきます。皆さんのお話がまとまれば、どちらかをイチオシ曲とさせていただきます。

ではXXさんちょっと心苦しいですけども、どちらにしましょうか?

XX:個人的には【ここから】好きなんですけど。本当にニコニコが好きな人が推したい曲なんですよね。

そうですね。

XX:ただ、”これからニコニコのことを好きになる人”に刺さるかていうとちょっとどうかなって思ってしまうんですよ。聴いてると【ここから】が気持ちいいですよ。

なるほど。

XX:でも、どんどん新規の人が入ってきて、その人に”この発掘どうですか?”って言うんだったら【ナガレボシ】ですかね。

なるほどわかりました。じゃあ猫さんどうですか?

:聞いてなるほどなって感じですね。確かに親の図って言っちゃえば、週ニコをしってないとわかんないんですよね。週ニコなり、大百科なりとかを見てないと。やっぱり”親の図ってなんだろう?”って。ニコ厨であれば知ってる人多いと思うけど、何の図?ってどうしてもなっちゃう。

SmileSって、ニコニコの文化を発展させるって感じなんですけど。今回vocaloidに絞った話なので、よりボカロの文化を盛り上げるとなると【ナガレボシ】になるなって感じですね

なるほどわかりました。じゃあ黒さんいかがですか?

:ボカロを聞かない人に一般の人にすごく聞きやすいとなると、【ここから】は確かに週ニコを見てる人間にとって心地いい音楽よ。

だけど推す曲、他人に教えたくなるような曲と言うならば、俺は【ナガレボシ】かな。

なるほど。では改めて確認です。すごく悩みに悩んだ末になるんですけど、今月の発掘イチオシ曲という観点で言うならばこの【ナガレボシ】がいいんじゃないかということで皆さん相違はないで大丈夫ですか?

:OKです 

XX:OKです

:OKです

ありがとうございます。では今月の発掘枠のイチオシ曲は【ナガレボシ】で決定させていただきます。みなさん、ありがとうございました。

<登場楽曲>

  1. ナガレボシ  feat. 初音ミク
  2. インターセクションメモリー  / GUMI
  3. 【初音ミク】【オリジナル】ここから/さとぅ〜 feat.初音ミク
  4. アンチジョーカー feat. 初音ミク【ボカロオリジナル曲】
【3】座談会その4 これからのボカロ未来について

昨年はボカコレというボカロ文化に脚光を浴びるようなイベントがやっと開催されました。ボカロ文化にとっては非常に大きい変化です。

最後に、今回参加していただいた座談会のメンバーの皆さんから「これからのボカロ文化の未来」について「こんな未来であってほしい」とか「希望」とか「展望」とか。あるいは「ボカロタイムズに向けてのメッセージ」とかもいただいて終了したいと思います。

では猫さんからお願いします。

:はい。今回はありがとうございました。ボカロタイムズの曲はすでに全部聞いていたんですけど、座談会に向けて楽曲ピックアップするってなってもう一度全部聞き直したんですよ。聞き直したんですけど、今回の座談会を通じて他のボカロファンの感想を聞くのってものすごくいいなって思いました。自分の感性だけでは気づけなかったけど、他の人が「ここ、こうだよね」って言ったところに対して「なるほど!そういう視点があったのか」とか「ここの歌詞でそういう感じ方もできるのか」とか新しい発見がいろいろありました。是非ボカロを聞いてる人たちはDiscordなんかに集まって座談会みたいな感じで定期的にやってほしいなって思います!

ボカロ文化の未来についてですが、ニコニコの話をすると2018年辺りまでと去年辺りからとで、ボカロに対する扱いかたというか視点の当て方が変わってきている気がします。もともとどっちも「クリエイターにも注目して」という感じなんですけど、ミクちゃんとかゆかりさんとか「キャラクターの楽曲」という視点に当てられることが多かったんです。それこそ超パーティーのボカロライブがでかい例ですね。そんな「キャラクターの楽曲」という意味合いが強かったボカロが今回のボカコレを通じて、よりクリエイターに視点があてられました。クリエイターあってのこそのボカロ文化だと思うんです。もちろん超パーティのボカロライブが見られなくて悲しいっていう気持ちもあります。願わくばどちらも。クリエイターがいなければボカロは成り立たないし、キャラクターがいなければボカロは成り立たないし、どちらもいなければボカロは成り立ってないので、ほんとうにどちらもどんどん盛り上がっていってほしいなって思いました。以上です。今回はありがとうございました。

はい。どうもありがとうございました。では次、XXさんお願いします。

XX:はい。この度は関係者の皆さんありがとうございます。こういう機会で、みんなで好きなボカロを喋るっていいなってつくづく思える会でした。

今後のボカロの展望ですが、やはり埋もれているいい曲って結構あるんですよ。それをもっとみんなに知ってもらいたくて、ドワンゴさん是非「Nsen(*1)」復活してくださいお願いします。【砂の惑星】って揶揄されたニコニコのボカロなんですけれども、いっぱい種が芽吹いて、いっぱいいい曲が溢れてます。たぶん今年来年もっともっといい曲増えていくと思うんで、皆さんもよかったら一緒に新しいボカロ探していきましょう。よろしくおねがいします。

(*1) Nsen

2017年に終了した『ユーザー参加・主導型のラジオ番組風サービス』

2018年に一部チャンネルが試験的に復活し、現在はユーザー生放送枠にて『VOCALOID』『東方』の2チャンネルが放送されている。

はい。ありがとうございました。では最後に黒さん願いします。

:はい。昔から長い間ニコニコにいて、色々なボカロ曲を聞いてきて、ボカロの遍歴等を見てきた中で、今のボカロ曲って新人P然り古参P然り、技術がどんどん上がっていると思います。しかし技術が向上したからと言って、色々なところに取り上げてもらえるかといったらそういうことでもないし、ボカロ文化が広まったからと言って安心することはできない。やはりどこかで広げていく努力をしていかなければならないのだと思います。その努力を古(いにしえ)からいるね、私みたいな人達はやらなきゃいけないんだと思います。いまはYoutube等もありますが、そちらに移行されてもボカロ曲を作ってくれている方がいます。すごくありがたいことなんですが、やはり「ニコニコで!」というのが思うところです。

ボカロは日々進化をしていますが、その未来は決して平坦なものではないと思います。どこかで飽きが来るかもしれない。沈むところもあるかもしれない。ボカロ離れというのも確かにありました。2014年ごろでしたか、ボカロ曲が一気に減ったことがありました。なかなかミリオンが生まれなかった時代でもあります。2014年のミリオンは2曲でした。年末のボカコレで「やはりボカロはいいぞ!おもしろいぞ!」という盛り上がりと「自分がその盛り上がりの一端を担える人物になりえるぞ」と再確認できたかと思います。マジカルミライであったり、超パーティー等、そういったボカロ曲がフューチャーされる場はいつまで続いていくかはわからないです。だからこそ、こういうイベントを今後もたくさん開催していってほしいです。

どこか懐かしいような、それでいて最先端の場所に僕たちは立っているのかもしれません。ボカロの未来は明るくて暗いです。暗くて明るいです。もう訳が分かりません!(笑)なので本当に言いたいのは「みんな、もっとボカロ聞こうぜ!!」ということです。以上です!

はい。ありがとうございました。皆様のお言葉をいただいて、私はボカロタイムズを毎回頑張って制作していこうと思いました。以上を持ちまして当タイムズ座談会1月号を終了させていただきます。ご参加いただいた皆さん、長時間になりましたが本当にありがとうございました。

 

【4】座談会後記
-1- キュレーター視点 座談会振り返り

如何だったでしょうか。長い文章になってしまい、大変申し訳ございません。非常に濃い、ボカロを好きな3名をお迎えして90分程喋った内容を編集して、文章として形にさせて頂きました。

今回第1回目となる座談会を迎え、準備に2か月程要し、やっと、形になったのがこの企画であっただけに、私自身。収録が終わった際に、自然と涙を流していました。この座談会終了後、staffとして参加して頂いた皆さん、座談会参加者からは、もっとやってほしい。凄くよかった。という声を頂けて、非常に嬉しくなったのを今でも記憶しています。その良かったという想いが、少しでも、読んで頂いている皆様に届いていると嬉しいなぁと思っています。

また、この記事が投稿された際には既に、一部お伝えさせて頂いているかと思いますが、各座談会参加者メンバーに、座談会後参加してみての感想をインタビューをさせて頂きました。その詳細は、後日投稿される、本掲載のボカロタイムズをご確認頂けると幸いです。このインタビューでは、今後のタイムズの新企画が生まれるきっかけとなっている部分がありますので、掲載までもう少々お待ちください。


-2- 運営代表が選ぶ今月の推薦曲紹介

ここで、SmileSエージェントNo.0であり、ニコニコ運営代表の栗田さんにも、座談会同様それぞれ1曲ずつ選んでいただき、コメントを頂いていますので、ご紹介をさせて頂きます。

① 新着枠 バッド・ゲイザー | よたばいと feat. flower

【推薦理由】

アニメやゲームの主題歌になってもおかしくない圧倒的なメジャー感。
いわゆる一般的なイントロAメロBメロサビという曲の構造ではなく、3分44秒というそれほど長くない尺の中で非常に変化に飛んだ構造になっており、全く飽きさせない。イントロからはじまる印象的なギターリフから全体的にロック調な曲かと思えば、ピアノが前面に出るジャジーな後半、デジタル的な効果音を加えた大サビが曲の世界観を底支えをしながら緩急のメリハリをつけている。非常に完成度の高い名曲。

② 発掘枠 ナガレボシ  feat. 初音ミク

【推薦理由】

ギターとピアノ、ベースとピアノが、ソロかと思うほどそれぞれが疾走感を持って鳴り響いているのに、それぞれの組み合わせが驚くほどとても気持ちの良い音を生み出している。またそれが青春の爽やかさと切なさを感じさせていてこの曲の世界観をつくりあげている。音圧もちょうどよく非常に聴きやすい。


-3- 最後に

当座談会の記事を制作するには、1人の力では作れませんでした。座談会に参加して方っていいよと仰って頂けた、座談会参加者の皆様。座談会を通じ、文字起こしという大変な作業を手伝ってもいいよと仰って頂けたstaffの皆様。当座談会の内容をブロマガ上に記載して頂いているエージェント組織(運営)の皆様。何よりも、素敵な楽曲を日々投稿して下さっている、全てのボカロPの皆様。読者の皆様。本当に、ありがとうございました。皆様のご協力がなければ、ここまで形にはでませんでした。改めて、感謝申し上げます。ありがとうございました。来月も継続して座談会を行っていこうと思いまうので、座談会、そしてボカロタイムズ、歌い手にフォーカスを当てた、クロスオーバー。全ての掲載記事にも引き続きご注目頂き、応援して頂けると幸いです。是非座談会の感想等はブロマガのコメント欄やTwitter等で記載をして頂けると幸いです。長くなりましたが、次回、座談会2月号でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ






提供:2021年1月29日 キュレーター&執筆者 エージェントNO.118