FC東京の主軸であり日本代表に名を連ねる森重真人、太田宏介、武藤嘉紀。クラブと代表と、めまぐるしく過ぎる日々で味わった言葉にできぬ悔しさは、尊く気高い思いに変わる。だからこそ、もっと高みへ。「今シーズンは絶対にタイトルを取ろう」胸に誓った“決意”が結実の時を迎えようとしている。
[Jリーグサッカーキング7月号掲載]
■クラブと代表がもたらす勝者のメンタリティー
2年ぶりの4連勝がかかった5月6日、ベガルタ仙台戦(1stステージ第10節)。リーグ戦過去1分け5敗で「鬼門」と言われた敵地ユアテックスタジアムでの戦いは、今のFC東京の勢い、強さが詰まっていた。前半25分、権田修一が相手に与えられたPKをストップすると、同34分、直接FKから太田宏介のアシストで森重真人が先制ゴール。後半3分に武藤嘉紀がPKを決めると、同7分には太田の左クロスを武藤が左足ボレーで追加点。終了間際の2失点は余計だったが、いつにも増した《代表戦士の輝き》がジンクスを破ってみせた。