▼同盟やルール作りの重要性

みなさんこんにちは
和田です。

去年10月に国際航空運送協会(IATA)での年次総会が
ボストンで開かれました。
コロナによって一昨年は中止されていましたから、
2年ぶりのリアル開催でもあったので、
世界各国の航空会社が参加しました。

地元アメリカのユナイテッドやデルタは当然ですが、
ドイツのルフトハンザや中東のエミレーツや
韓国の大韓航空など各国を代表するエアラインがずらりです。

ところが、日本のANAとJALそこに参加していなかったのです。

今回のIATAでの議題は、脱カーボン社会の航空産業であり
今後の数十年間に影響する決定していく重要な会議です。

なぜ、日本の航空会社は参加しなかったのか?

それは、日本政府が行っているコロナ鎖国政策によるものです。
コロナ感染者数が激減していた当時の日本の10月でも、
ワクチン接種してても、PCRが陰性だろうと、
10日間の自宅待機があったからです。

日本の航空会社は、脱カーボン社会という重要な方向性を決める会議と
その前後でのトップ同士の話し合いの場を放棄したわけです。

2年ぶりであるし、コロナ禍を乗り切る現状確認はじめ、
各国の大小さまざまな情報交換の場をパスしていいわけありません。

そもそも、経営者であれば、這ってでも参加すべきこと
なんじゃないかと私は思います。
業界の国際的なルールづくりの場をリーダーが欠席するわけです。
これはサラリーマン社長だから参加しなかったのか、
日本の水際対策が厳しいからなのか、
わかりませんが、とんだ間抜けな事だと思います。

「戦略の階層」の上位の世界観や大戦略の重要性が
わかっていないのではないでしょうか。

現在、米中冷戦がはじまって、これが冷たい戦争になるか、
熱い戦争になるかはわかりません。

しかし、戦争に勝つための各国の枠組み、同盟関係づくりで
手を抜くわけにはいきません。

先の大戦では、日本はABCDラインで締め上げられ、
真珠湾攻撃して米国との開戦となりました。
大戦後期にヤルタ会談で日本への制限など、
戦後のルール枠組みがきまりました。

戦争は、同盟で決まる。
そして、戦後は、ルールづくりの会議で決まったのです。

現在、世界で大きいのはコロナ禍と脱炭素社会への枠組み、
インフレ問題ですが、それは経済面の問題で、
最大の問題は米中戦争です。

米中20年戦争に備えよ!のpat.7ができました。

米中対立時の同盟や戦後のルールづくりはどうなるのか?
など、考えながら聞いていただければと思っています。

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(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb