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20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話
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20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話

2018-09-05 23:00

    マル激!メールマガジン 2018年9月5日号
    (発行者:ビデオニュース・ドットコム http://www.videonews.com/
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    マル激トーク・オン・ディマンド 第908回(2018年9月1日)
    5金スペシャル
    20世紀の知の巨人・チョムスキーとの対話
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     5回目の金曜日に特別企画を無料放送でお届けする5金スペシャル。
     今週はジャーナリストの神保哲生が、「20世紀の知の巨人」として知られる言語学者のノーム・チョムスキー教授をアメリカに訪ね、ロングインタビューを敢行。その内容をスタジオで社会学者の宮台真司とともに徹底解説・議論した。
     チョムスキー教授はトランプ政権の誕生を「予想外だった」としながらも、「アメリカ政治においては、メディアから支援され、富裕層や権力者の利益を守ると公言した億万長者が大統領選に勝利すること自体は、それほど驚くべきことではない」として、トランプの本質は既存の秩序の破壊者のような顔をしながら、その実は既得権益を守るだけの扇動家・誇大妄想家に過ぎないと喝破する。
     また、トランプ政権の誕生やブレグジットに代表される右傾化やポピュリズムの台頭については、「40年にわたる新自由主義の台頭によって民主主義が繰り返し攻撃を受けてきたことに対する市民社会の反動」との見方を示した上で、今こそ真の民主主義の実現のために力を尽くすべき時だと語った。
     チョムスキー教授はまた、核兵器の大量保有や温室効果ガスの大量排出によって人類が自らを含む地球の運命を左右するまでの力を持つようになった時代が、地質学上の「人新世」と呼ばれるようになっていることを重視した上で、「人新世」の人類の責任についても警鐘を鳴らした。

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    今週の論点
    ・チョムスキーがサンダース躍進に見た光明
    ・チョムスキー「民主主義のために戦うべき時がきた」
    ・インターネットは民主主義にとって、諸刃の剣である
    ・宮台真司が感じた、チョムスキーに欠けているもの
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    ■チョムスキーがサンダース躍進に見た光明

    神保: 今回の5金は、アメリカに20世紀の知の巨人、ノーム・チョムスキー先生を訪ね、お話を伺ってきた様子をお届けします。チョムスキー先生には僕は2度ほどインタビューをしてきましたが、今年90歳で、これが最後になるかもしれません。アリゾナまで来るのであれば、ということで撮影させていただきました。

    宮台:素晴らしいです。

    神保: 宮台さんも大好きなチョムスキー先生、ご存じの方も多いと思いますが、フリップにまとめました。

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    ノーム・チョムスキー(本名:Avram Noam Chomsky)
    1928年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。ペンシルベニア大学大学院博士課程を修了。言語学博士。言語生得説と生成文法理論を唱え、言語学に革命を起こした「現代言語学の父」と称される。言語学のほか、認知科学者、論理学者などに通じ、思想家、哲学者としての著書は100冊を越える。1992年、A&HCIが存命する中で最も多く論文が引用された学者と認定。2005年には投票で「世界最高の論客」に選出。現在、マサチューセッツ工科大学名誉教授、アリゾナ大学栄誉教授。アリゾナ州ツーソン在住。
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    宮台: 僕は橋爪大三郎さんの影響で、20代の前半でチョムスキーの変形生成文法にハマり、英語の本を含めて読みまくりました。60年代から政治的に活動しているチョムスキーは知っていましたが、橋爪さんに伺うまで、同一人物だということは知らなかったんです。

     
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