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月曜ナビゲーター・宇野常寛
J-WAVE「THE HANGOUT」
9月26日最終回放送書き起こし!
☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 ☆
2016.10.3 vol.702
多くのリスナーから惜しまれつつ放送を終了した、J-WAVE「THE HANGOUT」。
今朝のメルマガでは、最終回のラジオ書き起こしダイジェストをお届けします!
■オープニングトーク
宇野 時刻は午後11時30分を回りました。みなさんこんばんは、宇野常寛です。この番組、今日で最終回なんですよ。本当に名残惜しいですけれどね。2014年の10月から始まって2年間続いたこの番組も、今日で最終回です。いろいろ思うところもあるんですが、終わるものもあれば始まるものもあるということで、始まる話をしようと思います。
先週の水曜日から、去年からやっている立教大学の後期の授業が始まったんですよ。テーマは「若者とメディア」ですね。文字通り、若者の立場からメディアの変化を考える授業にしようと思ってます。メディアというのは、改めて考えると媒体や媒介物といったような意味ですよね。20世紀というのは映像技術や放送技術などの媒介物が情報テクノロジーによって発展することによって、かつてないほどの大規模な社会の運営が可能になった時代だと思うんです。ただ、この情報技術の発展というのは、今世紀に入ってから、なにか媒体や媒介物という側面をなくす方向に行っていると思うんですよね。
インターネットというかネットワーク技術というのは基本的に、究極的には人間と人間、人間とモノ、モノとモノが媒介なく直接つながっていくことを可能にするモノだと思うんですよ。新聞やテレビなどのモノを経由しなくても人同士がつながれるようになった。今はそういう時代だと思うんです。例えば雑誌の「ペンフレンド募集」のコーナーとかも消滅して久しいですよね。マスメディアの支配力が弱くなるというのもそうだし、余暇の時間を、映像を観たりとか音楽を聴くといった情報を摂取することにつかうのではなく、どちらかというと、人とコミュニケーションをすることで過ごすことになってきたとか。今起こっているこういった社会の決定的な変化は、あらゆる媒介がなくなってきているということに集約できると僕は思うんですよ。
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