グロービス経営大学院の高岡明日香先生の研究。(Takaoka, A. Introducing the Fraudulent Power Model: Unquestioned power behind data falsification crimes. 『組織科学』)

35の日本でのデータ改ざんの事例を研究したところ、公式的な会社の上位権力の影響がなくとも、こうあるべきとする規範のパワーや、無視するパワー(見なかったことにする)が作用することで改ざん問題が起こり得ることを示した。
上からの圧力だけではない。人間組織においては、あるべき姿や、えもいわれぬ「見なかったことにする」動機すらも、不正を行わせるのだ、ということ。

思い当たるところは、皆さんにあるのではないだろうか。

不正が行われるというとき、そこには常に、強い悪意や、深い思慮があったりするわけではない。人間とはそういうものだ。面倒であると