今日も『おぼっちゃまくん』のペン入れ。
特別立法による譲位という憲法違反がずっと気になっている。
それでもわしの「現場」が漫画描きだから、粛々と作業する
しかない。 

最近、思うのは国民の圧倒的多数の思いがあっても、
権力は無視できるということだ。
女性天皇を認めるべきという意見も80%くらいあっても、
権力は無視する。
ほんの一部の叛逆者の意見を尊重して、憲法違反も
やってしまおうとしている。
「立憲主義」と言っていても、全然権力を縛れない。
マスコミも憲法違反をすっかり無視する。 

寿司屋に行くと大将との話題は築地市場の移転の話題に
なり、築地の魚市場の関係者はみんな困っているという。
土壌汚染のことだけではない。
今まで海水をふんだんに使ってもタダで、ハエも飛ばな
かったのだが、豊洲では水道水になるので、お金が
かかるらしい。
そもそも移転費用も個人で出さなければならないし、
これを機に辞める人が続出しているらしい。
それでも11月には強制的に移転させられる。
現場の人たちを無視して、権力は間違った政策を
推し進める。
小池百合子はこれを止められるか?
やっぱりもう遅いのか? 

原発の再稼働も、どんどん進められている。
国民が反対しても権力は無視できる。
国民は仕方がないとあきらめている。
政策面から見れば、民主主義のカケラもないように見える。

だが、選挙になると自民党に人々は票を入れるのだ。
民主主義の結果が、国民を無視する安倍政権支持
なのだから、どうにもならない。
いざとなれば選挙で勝つから、国民の望みなんて
聞かなくていいのである。
我々の望みなんか無視してくれていいからと、国民が
思っているから、権力はホクホクだ。

これが民主主義なのである。
自民党が国民の慣れ親しんだお上なのだから、
ダメ親父にすがりついて底なし沼に沈んでいく餓鬼の
ようなものだ。
それでも日常生活はそこそこ楽しんでいるようだから、
底なし沼に浸かっているのはまだ膝くらいだという感覚
なのだろう。
首まで沈まなければ分からない国民だから放っておくしか
ないのかもしれない。

 

 

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