• このエントリーをはてなブックマークに追加
時代は変わる、泳ぎ始めた方がいい
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

時代は変わる、泳ぎ始めた方がいい

2016-10-17 14:30
  • 2
 

トランプがセクハラを病癖のようにやっていることが暴露
されて、もちろん全体としては支持率を微減させているが、
それでもトランプの支持者にとっては大した衝撃には
なっていないようである。 

トランプの女性支持者からは「うちの夫と同じようなものよ」
という感想らしい。
もう「男とはそういうもの」と諦めているのである。
こういう女性がまさに「名誉男性」であり、「準男性」であり、
男の女性蔑視社会を延命させる弊害なのだが、アメリカでも
やっぱりこうなのだ。 

日本でも「天皇は男系血脈だから美しい」と公言する女性が
いる。「名誉男性」「準男性」である。
もはや空気のように男尊女卑を受け入れている女性が、
少数派だがいる。
石原慎太郎が小池百合子のことを「厚化粧の大年増」と
言っても、女性差別とは思わず、むしろ石原を擁護するほど、
男性優位社会の奴隷と化した「名誉男性」がいる。 

「厚化粧の大年増」、まるでトランプのような発言だが、
さすがにアメリカではセクハラ認定のはずだ。
アメリカでは公的な場で女性差別をすると、その打撃は
計り知れない。
だからこそ慰安婦問題で、安倍首相は妥協せざるを得なかった
のである。
「強制連行はなかった」とか「あの時代は公娼制度で、売春が
公認されていた」とか「兵士よりも稼いで、家を買った慰安婦
もいた」とか「日本兵と結婚した慰安婦もいた」というような
主張は、アメリカでは許されないとされた。
それほど女性差別は公的にはタブーになっていたのだ。 

だが、実は私的にはセクハラだらけというのがアメリカ社会の
実態である。
その実態をはからずもトランプのセクハラ疑惑が証明して
くれることになった。
「公」と「私」の乖離がアメリカ社会はすさまじい。
日本の慰安婦問題がアメリカでは弁明を許されず、謝罪するしか
なくなるのは、そういう「公的には女性差別は許されない」
という空気の圧力だけでなく、やはり日本人の女性差別は
特に許せないという人種差別意識もあったのではないかと、
わしは疑っている。 

まあ、それでもトランプのセクハラ病癖は、共和党の議員の中
からも、強烈な嫌悪感が噴出して、支持を撤回した議員もいる。
トランプ支持のままだと、自分が次の選挙で負ける恐れがある
と判断するからだ。 

ようするに少数の「名誉男性」「準男性」である奴隷型の女性が
いるにはいるが、やはり男女平等という大きな理念への進展は、
もう止まらないのだ。
日本人もそこは理解した方がいい。
天皇制は時代とは無関係、伝統だから男尊女卑でもいいとは
いかないだろう。 

産経新聞の記者や自称保守の連中は、ボブ・ディランを聴いた
ことがあるか?
「時代は変わる」の歌詞を教えよう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さまよう人たちよ、回りに集まれ 

水かさが増していることに気づくんだ

そしてもうすぐ骨まで浸み込む

もしあなたにまだ助かる時間が残されているなら

泳ぎ始めたほうがいい

さもないと石のように沈んでしまう

時代は変わっていく

 

 

RSSブログ情報:http://yoshinori-kobayashi.com/11556/
チャンネル会員ならもっと楽しめる!
  • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
  • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
    • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
    • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
ブログイメージ
小林よしのりライジング
更新頻度: 毎週火曜日
最終更新日:
チャンネル月額: ¥550 (税込)

チャンネルに入会して購読

コメント コメントを書く

トランプが支持率が低くならないのはヒラリークリントンが更に疑われる疑惑が多くあるからではないでしょうか?
更にトランプはヒラリ―に薬物検査をさせた方が良いと思っているし、ヒラリー自身もパーキンソン病やメール問題、軍需産業の癒着などかなりヤバい状況らしい。
そして、陰謀論者でお馴染みのリチャード・コシミズやベンジャミン・フルフォードはトランプ賛美、ヒラリー批判を繰り広げているのはヒラリーがネオコンと言う疑惑があるからである。

まぁ、アメリカ社会が表面上は男女平等と謳っていても実際は資本主義から来た男尊女卑思想が強いから、男女平等を目指すなら社会主義的な思想は必須だと感じた。(その証拠にロシアは男女平等である。)

No.1 98ヶ月前

配信、ありがとうございます。
かなり前のニュースになりますが、パチンコ依存症というのを聞いた事があると思います。
ギャンブル全般がそうなのかも知れないが、金を使い過ぎて家庭を潰す例もあった為、ニュースになったと思います。

自分が今、各家庭を潰しかねないのはインターネット遊びだと思います。
特にゲームにハマっては一日中やっていないと気が済まなくなる、という中毒性の高いものもあり、あまりに時間を無駄に使い過ぎている。

人はとにかく楽しみを求める生き物です。
だが、楽しみ方を間違っているのなら誰かが危険を提唱して、その者たちに知らせる必要があります。

①インターネットが無かった時代、自分は友達とサッカーをしていました。
休憩してはバカ話で盛り上がり、体が休まるとまたサッカーを続行していました。
他には友達とカラオケに行ったり、遠出で大阪に行ったり、あるいは相談事に乗ったり、遊ぶとなると友達と会わない日はありませんでした。

②今はインターネットという便利なものが出来てゲームや動画、不祥事の起こした相手に執拗なコメントと、一日中PC画面と対峙しているという奇妙な過ごし方です。

①と②中毒性の事は省いて、どちらが社会的に通じた楽しみ方であり健康的であるのか。

体を動かすのは体力を養う事でもあるし、会話があると話し上手にもなり交友関係も広くなる。
社会での8時間労働は絶対に体力は必要になるし、説明を丁寧にする意味でも会話も絶対に必要になる。
つまり健康維持し、社会に合う楽しみ方です。

インターネットの遊びに置いては、ずっと座りっぱなしで体力を養うどころか体力が減り続け、PC画面の光を見続けている訳だから目を不必要に酷使し、スカイプの様なオンラインチャットなどが合っても相手が見えず、信頼も置けないのだから友達など到底作れず、体にも良くない。
つまり不健康になり、社会に合わない楽しみ方です。

今一度、自分たちの楽しみ方を見直す必要があるのではと思います。
また、インターネットゲームの中毒性の危険にも再認識してほしいです。

No.2 98ヶ月前
コメントを書く
コメントをするにはログインして下さい。