安倍政権は秋篠宮さまを「皇太子」処遇にするつもりらしい。
こんなことを秋篠宮殿下は望んでおられない。
天皇陛下、皇太子殿下、秋篠宮殿下は、考えを一致させるため、
月一回、この三者と宮内庁長官も交えて、会合を持っておられる。
秋篠宮殿下の考えは天皇陛下と同じなのだ。
秋篠宮さまを「皇太子待遇」にするということは、現在の皇位
継承順位を変えるつもりがまったくないということだ。
すなわち「男系固執」継承を貫くという意思表示である。
秋篠宮さまの「皇太弟」が決まった瞬間に、皇統が絶えることが
約束されたに等しい。
女性宮家候補の眞子さま・佳子さまが民間に下ることを容認した
ことになるからだ。
皇位継承者の不足を補うために、一般国民から男系男子を
補充するしかあるまい。
だが、いくら数百年離れた男系男子を根拠にしたところで、
国民にとっては「どこの馬の骨じゃい?」と思うしかない。
そもそも旧宮家系の男系男子より、旧華族の系統の男系男子
の方が血統的には現在の天皇に近いという話もある。
実際にそういう男系男子が大阪でスナックを経営している
らしい。
その男を皇族にするのか?
それどころか神武天皇の男系男子子孫というなら、日本中に
何万人もいるだろう。
ひょっとしたら、わしもその一人かもしれない。
ようするに誰だっていいということになるのだ。
側室がない限り、男系男子にこだわれば、必ずまた皇統の
危機が訪れる。
そのたびに民間から馬の骨を皇族にする愚策を繰り返す
ようでは、もはや天皇の権威は絶対に保証できない。
そんな天皇制など国民が敬意を払うはずがない。
天皇が「国民の総意」に基づく象徴として、続いていくためには、
まさに今上陛下のやり方しかないのだ。
国民の敬愛心は「男系」というだけでは育たない。
秋篠宮さまの「皇太子」処遇は、皇統の終わりの始まりである。