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キネマ旬報の結果を見て
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キネマ旬報の結果を見て

2017-01-17 16:30
     

    キネマ旬報で1位は『この世界の片隅に』で、
    2位が『シン・ゴジラ』だという。
    『君の名は。』は圏外だったらしい。 

    まさに、やっぱりなという評価である。
    評論家は映画を「理屈」で見るのだ。
    だが、少年少女や一般庶民は映画を「感覚」で見る。

    評論家が好む映画には「言葉」や「理屈」がべったり
    張り付いている。
    だが、庶民が夢中になる映画は「無意識」で何かを
    感じているのだが、それを言葉に昇華できない。 

    本当に重要なことは、少年少女の「無意識」が何を受容
    しているのかという洞察だ。
    大人は少年少女の「無意識」を分析できない。
    それは、これからの世界を創造する未来人の「感覚」
    だから仕方がないのだ。 

    『この世界の片隅に』は原作を読んでないから、映画と
    どんな違いがあるのかが分からない。
    だが、玉音放送の後の主人公の絶叫シーンで、評論家は
    確実に「反戦平和」を確信して、安心して評価するのだ。
    そういう左翼臭は気にいらない。 

    それでも戦時中の生活感を再現してくれた丁寧さは
    面白かったので、総じて良質の映画だったなという
    感想はある。 

    『シン・ゴジラ』は見てる最中から「理屈」と「言葉」が
    溢れ出してきて、童心ではさっぱり見れなかった。
    わしはハリウッドの「ゴジラ」や「キングコング」の方が
    好きである。童心だけで見れるからだ。 

    本物の知性は少年少女の「無意識」に何が生まれて
    いるのかを洞察できなければならない。
    『君の名は。』には現代社会で最も重要なメッセージが
    内包されているのだが、理屈好きな大人でさえ、それを
    言語化できないほどに娯楽に徹していたから凄いのである。

     

     

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