朝日新聞の座談会「70年談話 学者の危機感」
を読んだが、同意できるところとできないところがある。
藤原帰一は、安倍首相は歴史修正主義ではないかと
欧米メディアで報じられていると言うが、この人の感覚は
欧米人に洗脳されてるから、そりゃあ欧米人の歴史観が
世界標準だと思い込めるだろう。
わしには無理だ。
首相は日本がアジアを解放したと考えているのではないか、
などと否定的に言っているが、東南アジア方面は
数百年間、欧米の植民地だったのだから、
そういう歴史観も当然あるだろう。
安倍首相は嫌いでも、アジア解放史観は嫌いに
ならないでくださいっ!と言いたくなる。
大沼保昭は未だにワイツゼッカーの謝罪の意味を
わかってないのが、呆れてしまう。
あれは侵略戦争をしたことに対する謝罪ではない。
ユダヤ人迫害に対する謝罪である。
これ、この先、何百回、言わなければならないのだろうか?
反知性主義との戦いはいつまで続くのか?
ブラント首相がワルシャワのゲットーの記念碑の前で
ひざまずいたのも、ユダヤ人への謝罪ではないか。
日本は民族虐殺どころか、五族協和の精神で、ユダヤ人を
満州国経由で神戸へ、そしてアメリカへと逃がしている。
これは歴史の実証主義であって、修正主義ではない。
サヨク系学者の方が修正主義者である。
ただし大沼の、一部の知識人や朝日新聞などのメディアが、
日本の戦争責任について「過剰な倫理的追求をして
『日本は無限に頭をたれるべきだ』といった風潮が
社会に生まれた」ことを問題視している。
これは正しい分析だと思う。
歴史修正主義をやっているのは、むしろ戦勝国である
欧米であって、日本国内では、右派も左派も誤った
歴史修正を行っており、わしは「歴史実証主義」で
いくつもりだから、間違っていたら正しく修正しようと
思っている。