核だけでなく、日米同盟によって、日本人の多数は、日本の安全が確保されると考えている。孫崎さんが毎度お話になっておられる尖閣問題と同じではない。あの小さな島というより岩礁を守るために、米国が中国と戦うかということと同じ，否、もっと可能性は低く、可能性でいえば０％なのでしょう。

核保有国同士の戦いで、核戦争になるということは、自国の人間を何割殺すかということと同じである。さらに、司令官がいつでも殺される可能性が高いのである。また、たとえ生き残っても、生きていける環境が確保できるかどうかわからない。核シェルターなどは一時的な避難にしかならない。希望的観測、米国過大評価は絶対やめるべきでしょう。

自由民主党の現在の本流は日本を核保有国にして中国、北朝鮮と堂々核で張り合いたいわけですから、棄権するしかなかったのだと思います。それが如何に倒錯した心理に起因するものかということを会得する良識は日本の主流によってとっくの昔に捨て去られてしまっていると思います。この国最大の国家内国家は今や原子力村です。その村から発せられるプレッシャは想像を絶するものがあるわけですから、そう推定するのは間違いではないと私は思っています。

何拾年か前にキューバ革命の闘士だったチェ　ゲバラが広島を訪れたとき「原爆を落として多くの日本人を虐殺した米国に何故国家ぐるみで抗議しないのか？」とアテンドする日本人に尋ねたことがありましたが、誰も答えられなかった、のを私は今思いだしています。そのころから核に関する日本人の心理は倒錯し屈折しているんです。この病は簡単には治癒しないと私は思っています。

自然の摂理に罰してもらうしかありません。

僕は、無学で無知ですが、日本人を見てみると（特に一般大衆）、元気が無く、無気力で、何にも重要なこと（生命や財産についさえ）があるように感じられない。
　チェ・ゲバラが、そのように指摘したのも、無理はないと思う。
　　日本人には、「諦め（服従）」と「なかったことにする（忘却）」という国民性があるのでは？
　　よく韓国人には、「恨」という国民性があるといいますよね？

わたしは小学生の頃、社会科の時間で報道のあり方に
ついて習いました。

事実の重大さ、いつ、どこで、だれが、なにを。
決定的に重要なのは事実であって、それについての
誰かの論評などではないと。

その年の8月６日がやってきて放送局の原爆記念日の
ニュースを見て、いや聞いてはなはだ違和感を感じた
ものです。

アナウンサーの読むニュース原稿には、だれが、が
全く書かれていないことに。

「トルーマン」も「米国」も「B29」もまったく報道されない。
まるで自然災害のように受け取れるニュースです。
こんなのが報道として成り立つのか、と思いましたね。

小学生といえども頭はありますから考えましたね。
「事実」を報道すると日本人が米国を嫌いになってしまいかねない
ので意図的に主語を外した欠陥報道をしていると。
冷戦中でしたから。

でも、冷戦が終わってだいぶ経つのに原爆記念日のニュース原稿に
「米国」は登場しません。

それは成功をおさめています。

日本人の米国好きの割合は世界中で非常識なほど高い。
世界でこんな世論調査をやってみてほしいものです。

あなたは米国と北朝鮮ではどちらが好きですか、あるいは
嫌いですか。

日本人にとって驚天動地の結果が出るのでは。
日本の常識、世界の非常識という。

「核の傘屋」さんがどれほど儲けているのか、の論点でこのなぞ解きをしていただけたらと思います。
アメリカでは強大な「核の傘」利権が政治をコントロールし、その甘い汁を吸い続けたい日本の体質が日本の政治をコントロールしているのではないでしょうか？
孫崎さんが言われるように実態としての「核の傘」など存在しないのですから。