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ドーパミン過剰時代に正気を保つ方法」の続きです!(#1,#2,#3,#4,#5,#6)

 

このシリーズでは、

 

「生活はそこそこ安定している」

「別に不幸なわけでもない」

「なのに、なぜか物足りない」

 

といった現代人にありがちな“謎の空虚感”をテーマに、その正体と対処法をドーパミンの視点から掘り下げております。

 

さて、ここ数年、意識高い系の界隈でやたら見かけるようになったのが「ドーパミン断食」でしょう。これは非常にシンプルな考え方でして、

 

スマホをやめろ!

SNSを見るな!

YouTubeを断て!

ポルノもゲームもジャンクフードもカットしろ!

 

みたいに、ドーパミンを過剰に刺激する娯楽や習慣を断つようにアドバイスするのが基本であります。これによって壊れた報酬系がリセットされ、再び日常の小さな喜びを感じられるようになる……みたいな話っすね。

 

たしかに、現代の生活はドーパミンを刺激する仕組みであふれてまして、通知、ショート動画、無限スクロール、出会い系アプリ、過剰に洗練された加工食品、オンラインショッピングなど、脳の期待感を煽るような仕掛けがあふれまくってるわけです。となると、「いったん刺激を全部止めたほうがいいのでは?」と考えたくなるのは自然なことでしょう。

 

これをお読みの方の中にも「ドーパミン断食は本当に効くのか? 」と気になってる人は結構いるでしょうから、このテーマをあらためて整理してみましょう。

 

 

 

そもそも「ドーパミン断食」は何を狙っているのか?

まず前提からおさらいしましょう。まずドーパミンってのは、「快楽そのもの」ではなく私たちに「もっと欲しい!」と思わせる化学物質でした。ドーパミンが強く動くのは、「これを手に入れたら何かいいことがあるかも」「次はもっと面白いものが見つかるかも」といった、期待・探索・追求などのシチュエーションです。要するに、ドーパミンってのは、私たちを幸福にするというより、何かを追わせるためのシステムなんですね。

 

当然ながら、この仕組みは現代のように刺激があまりに多すぎる環境では問題の種になります。スマホを1回開けば、新しい情報、刺激的な画像、予想外の通知、アルゴリズムが選んだ動画が次々に流れ込んでくるような状況では、脳は「まだ何かあるかも」と期待し続け、いつまでも手を止めにくくなるんですよ。

 

そこで「ドーパミン断食」では、この過剰な刺激を一時的に減らすことで、過敏になった期待システムや高すぎる刺激への慣れを少し落ち着かせようとするわけです。問題のあるドーパミン刺激を減らすことで、脳の乱れた耐性や期待値を正常に近づけようって考え方ですね。

 

では、「ドーパミン断食は効くのか?」ってことですが、結論を先に言ってしまうと

 

  • ドーパミン断食には効く部分がある。
  • ただし、ネットで流通している「ドーパミンをゼロにする」「刺激を断てば脳が浄化される」「丸1日無音無光で過ごせば覚醒する」みたいな話を信じると、雑すぎて死ぬ。

 

みたいになります。ドーパミン断食には一定の意味があるんだけど、やり方を間違えるとむしろ状態が悪化することがありますんで、ここらへんは確実に押さえておきたいところなんですよ。このあたりはライフハック系のコンテンツでは見落とされがちなんですが、かなり重要なポイントなんですよ。

 

この点を理解するために、「ドーパミン断食のよくある誤解」をチェックしておきましょう。