ぼくはこの一年間家を作ってきた。その過程で何度も考えたのが「家を作るということは、結局のところ『道』を作ることなのではないか」ということだ。あるいは庭作りや街作りも含めれば、「建築とはつまるところ、『道』を作ることではないか」ということだった。

そこで「道」についてあらためて考えてきた。今も人は道を作り続けるが、ほとんどの場合で専門家が作る。建設業者が機械で作る。しかしこれは世界中でそうなのだが、産業革命以降、人間が頭だけで考え機械で作った真に計画的な道というのは案外に少ない。それよりも、産業革命以前にあった(あるいはできた)自然な道に後づけで建設したケースの方が多い。

この比率の研究をしている人はいるのだろうか? ぼくはよく知らないが、しかしこれを研究することは道とは何かを知る大きな手がかりになるし、同時にそれは建築とは何かを知ることの大きな手がかりになるだろう。

道についてぼくが