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「スーパーエイジャーの科学」の続きです!(#1,#2,#3,#4,#5,#6,#7)

 

このシリーズでは、年をとっても脳と体が元気に動きまくる“スーパーエイジャー”の最新研究をもとに、いくつになってもピンピンした状態を保つための知見を考えております。

 

で、そのために本シリーズでは、スーパーエイジャー研究で有名なトポル先生が提唱する『Lifestyle+(ライフスタイル・プラス)』を掘り下げてまして、今回は「スーパーエイジャーとプチ断食」のお話です。

 

「健康寿命を伸ばすには、16時間断食がいい!」みたいな話は、近年の健康界隈ではもはや常識になりました。これは私のブログでもさんざん書いてきた話ですが、簡単におさらいすると、

 

  1. 朝食を抜いて、昼から夜までの8時間だけ食べる。
  2. あるいは、夕食を早めにすませて、翌朝まで何も食べない。

 

みたいな感じの食事法のことです。いわゆる時間制限食ですな。既に皆さまおなじみでしょうし、実際に取り組んでいる人も多いでしょう(私もやってます)。

 

で、これ系の話を聞くと、「これぞ食事の最適解!」みたいに思いたくなるわけですが、実際の研究を見てみると、話はもう少しややこしい感じだったりしますんで、今回はそこらへんを押さえておきましょう。

 

というのも、健康寿命において「いつ食べるか?」がめっちゃ大事なのはほぼ間違いないものの、よーくデータを見てみると、

 

時間制限食は、本当にみんながやるべき健康法なのか?

 

という問題もわいてくるもんですから。そこらへんを知っておかないと、効果が出ないどころか、筋肉や睡眠まで犠牲にすることになっちゃうんで注意したいっすね。

 

 

 

あらためてのおさらい「時間制限食とは何か?」

本論に進む前に、まずはおさらいから。時間制限食ってのは、「食べる時間帯を短くする」方法のことです。

 

よくあるのは、1日のうち8時間だけ食べて、残り16時間はカロリーを取らない16:8のパターン。たとえば、

 

  • 昼12時〜夜8時だけ食べる
  • 朝8時〜夕方4時だけ食べる
  • 朝10時〜夕方6時だけ食べる

 

みたいな感じっすね。

 

これと似たものに「断続的断食」ってパターンもありまして、こちらは「週2日だけカロリーを大きく減らす」とか「1日おきに断食する」みたいな形式も含まれております。

 

これがなんで健康寿命に良いのかと言いますと、

 

  • 食べる時間を短くすれば、体内で「食べ物を処理する時間」と「処理を休む時間」がはっきり分かれるのではないか?

 

と考えられるからです。

 

これがどういうことかと言いますと、まず私たちが食事をすると、血糖値が上がり、それに合わせてインスリンが分泌されるのはご存じのとおり。インスリンは、血液中の糖を筋肉や肝臓に取り込ませたり、余ったエネルギーを脂肪として保存したりするホルモンですね。

 

これは、食べたものをエネルギーとして使うために必要な仕組みで、インスリンが出ること自体は、べつに悪いことでもなんでもありません。しかし、だからといって朝から夜遅くまでダラダラ食べ続けていると、体は長時間にわたって「栄養を処理し続けるモード」になりやすいんですよ。

 

そこで、食べる時間帯を短くすると、

 

  • インスリンが高い時間が減り、体が蓄えたエネルギーを使う時間が増えるかも?
  • さらに、肝臓や脂肪細胞、腸内細菌、体内時計などのリズムも整いやすくなるのかも?

 

と考えられるんですな。いかにも健康寿命に良さそうな話ですね。

 

また、時間制限食には、もっと単純なメリットも存在しております。食べられる時間が短くなれば、夜中のスナック、食後のアイス、なんとなく飲む甘いカフェラテなどが入り込みにくくなりますからね。その結果として、特にカロリー計算をしなくても、総摂取カロリーが自然に減る可能性があるわけです。

 

つまり、時間制限食が健康寿命を伸ばすと言われるのには、大きく分けて2つありまして、

 

  • 代謝リズムの改善:インスリン、血糖、体内時計、腸内環境などが整うかもしれない
  • 摂取量の自然な減少:食べる時間が短くなることで、余計な間食や夜食が減りやすい

 

みたいになります。実際のところ、時間制限食や断続的断食は、インスリンシグナルなどの経路にメリットがあるってデータ(R)もありますからね、理屈としては十分に試してみる価値があるわけです。

 

 

 

実は、時間制限食の研究結果は、けっこうバラバラである

では、時間制限食の研究では、実際にどんな結果が出ているのか? ここをもうちょい詳しく見てみましょう。