1.オタクと左翼思想は「変わった組み合わせ」なのだろうか

 しばらくまえに、スケボンさんという方の「オタクで、表現の自由戦士で、自認左翼であることの寄る辺なさ」という記事が話題になった。

左翼の言うことに「そうだよな」と頷いていると、急にオタク文化や性的表現への露骨な侮蔑が混ざってきて舌打ちする。表現の自由を訴える人の言うことに「そうだそうだ」と頷いていると、今度は外国人差別や女性叩き、左翼への浅ましい嘲笑が始まって舌打ちする。毎回、玄関まではお邪魔できる。しかし、居間に腰を下ろす前に「サーセンやっぱり帰りますわー」と言いたくなる。



 ぼくもわりと「そうだよなあ」と共感したほうなのだけれど、同時に、少し違和感も覚えた。

 ここでは「オタク趣味」と「表現の自由」と「左翼思想」という三つの立場、あるいはアイデンティティがたがいに並立しづらいものとして書かれ、それにもかかわらずじっさ