「GREAT HOLIDAY」当日から私とODはこの倉庫跡で暮らし始める事になった。最初の夜はODはベッドに、私は足元のスプリングの露出を気にかけないと危ない古いソファで寝たが、翌日早朝には菊地くんが14人のリフォーム会社の人間と一緒にアスベスト工事の職人のような格好で現れ、物凄い勢いで、としか言いようがない速度でどんどんリフォーム工事を着工したので、襲撃を食らったと思い、反射的に、寝ているODを抱えて反撃体制になったのだが、聞こえてきたのは防塵マスクと防塵グラスを外した菊地くんの朝の挨拶だった。