猛烈な速さと密度で9月が終わってしまった。ライブが2回、DJが2回あったが、どちらも何とか、自分のコンディションを鑑みるに、まあ、よくやったなあと思う。

 

 今は、来月、書評を書くのに、金原さんの長編を読んでいて、いつも言っている様に僕は、邦人文学者の、特に長編は、金原さんの作品以外読んでいないので、久しぶりで(というか、初めて)文学作品の書評を書くことにした。

 

 金原さんと、特に帰国後の作品は、プログラムピクチュア的といえるほどに毎回同じで、「複数の母親が出てきて、その中の一人は金原さんがモデルだと思しき人物で、複数の男性との関係を持ち、まさに<文学的>に、その男性と自分との関係について考察し続ける。という話に、料理に関する描写が、ものすごくいっぱい(ほとんど見開きごとに)入ってくる」というもので、やっぱ物凄い文学者だなと思うし、文学批評家の誰にも見えない、ヒップホップとの関係と、料理の話が入っているので、編集者は恐らく、そこを描いて欲しいのだと思うので、書く。

 

 アレッサンドロミケーレがグッチのプロモ用ショートフィルムを、キューブリックの作品からの引用的コラージュのみで構成したので、これに関してもコメントを依頼された。キューブリックの溺愛者も、今のグッチの溺愛者も山ほどいるだろうが、両者の溺愛者は山ほどはいないのだろう。

 

 「浜辺のアインシュタイン」が、何と今週末に横浜で上演される。ただ、今回は、日本語訳による日本語上演で(言葉の数は極端に少ないが)、振り付けもダンサーも、演奏するアンサンブルも全員日本人なので、どうなるか予想もつかない。コメントを求められたので書いた。

 

 オーニソロジーのアルバムがやっと完成(MV含む)したので、今、彼のアー写と、作品のジャケ写を選んでいる。時間をかけた甲斐があった。時流に全く乗っていない、ものすごく良いアルバムだと思う。