弱いなら弱いままで。
おととい友人の家に泊まったおり、何かのきっかけで金庸の話が出たので、きょうはこの作家について書こうかと思います。
ぼくもそうなのですが、ブログなどで一回取り上げると、その後は「もう書いたからいいか」と再び同じ人や作品を取り上げることがないことになりがちです。
しかし、ほんとうは何度でも取り上げたほうがいいのですよね。一回だけ取り上げてもそう印象には残らないものですから。なので、また金庸について話をしようかと。
金庸(ジンヨン)! それはひとつ中華圏のみならず、東アジア最大のエンターテインメント作家です。
中国の歴史カンフーアクション小説、いわゆる「武侠小説」にビルドゥングス・ロマンの要素を持ち込んで大成功し、文学的にも高く評価されているという人なのですが、その作品の個性をひと言で表すと、「とにかく面白い」ということに尽きます。
浅田次郎さんが山田風太郎作品について「とにかくめち
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