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前の記事の続き。
さて、前回は「男性一般を取りあげて女性一般より「つねに」社会的優位にあるとは定義ではない。話はそれほど単純ではない」という意味のことを語ったが、もちろん、だからといって男性たちが享受する「上げ底」をまったく否定してしまうこともまたできない。
じっさい、話を日本に限るなら、男性の平均収入は女性よりも高いし、平均的に見ればその社会的地位もいまなお女性より高いだろう。
だから、ぼくがいいたいのは、そういう一律に均した結果としてならたしかに確認できる「上げ底」を、すべての男性が享受しているわけではないという、あたりまえといえばあたりまえのことである。
すべての男が楽をして生きていて、すべての女が苦しみの底にあるかといえば、そんなことはありえない。だから、男性が男性であるというだけのことに対して負い目を感じる必要はない。
たしかに自分自身が性差別をしてきたという自覚があ
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