元陸上選手の為末大さんがTwitterで「短距離走の能力と、長距離走の能力は同じではないにもかかわらず、世間では短距離の選手は長距離も速いものと思われる」という意味の話をしていました。つまり、ひとはある分野で抜きん出て凄いひとは、ほかの分野でも凄い能力を発揮するものだと考えがちであるが、それはほんとうではないのだ、と。
弱いなら弱いままで。
元陸上選手の為末大さんがTwitterで「短距離走の能力と、長距離走の能力は同じではないにもかかわらず、世間では短距離の選手は長距離も速いものと思われる」という意味の話をしていました。つまり、ひとはある分野で抜きん出て凄いひとは、ほかの分野でも凄い能力を発揮するものだと考えがちであるが、それはほんとうではないのだ、と。
猫がライオンに勝つためにはどうすればいいか。自分の戦場でだけ勝負しよう。(1250文字)
元陸上選手の為末大さんがTwitterで「短距離走の能力と、長距離走の能力は同じではないにもかかわらず、世間では短距離の選手は長距離も速いものと思われる」という意味の話をしていました。つまり、ひとはある分野で抜きん出て凄いひとは、ほかの分野でも凄い能力を発揮するものだと考えがちであるが、それはほんとうではないのだ、と。
これはなかなか示唆に富む意見だと思います。たしかにぼくたちはたとえば一流大学を出ているひとだとか、トップクラスのスポーツ選手であったひとに対し、しばしば幻想を見てしまいます。このひとはこんなに素晴らしい業績を挙げたのだから、ほかの分野でも十分に活躍できるに違いない、というふうに考えてしまうのです。
しかし、人間はそう単純ではありません。ある分野で秀でた才能を示したからといって、ほかの分野でも活躍できるとは限らないと考えるべきです。
『永遠の一球 甲子園優勝投手のその後』という本があるのですが、この本には甲子園で素晴らしい活躍をした選手たちがその後、何かと「甲子園で優勝したのに、こんなこともできないのか」と非難されるというエピソードが出てきます。
よく考えて見れば甲子園で優勝したからといって何でもできるわけではないことは自明ですが、ひとはそういうふうには考えないもののようです。
「万能の天才」といえばレオナルド・ダ・ヴィンチですが、そのダ・ヴィンチにしても何もかもできたわけではなかったでしょう。ほんとうの意味で万能の人間など現実にはまずいるものではないのです。
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2013/04/15(月) 11:28 あなたにもきっと使命がある。「好き」を仕事にすることは現実的な選択肢だ。(2339文字)
2013/04/15(月) 15:13 魂は時空を超えて転生する。水上悟志『スピリット・サークル』はフルスピードの快作だ。(1055文字)