自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術

 「ノマド」という言葉も旬を過ぎた感がある昨今ですが、ぼくはいまさらノマドワーカーに転身しました。ノートパソコンのひとつも持っていないので、正確にはひきこもりワーカーというべきか。

 オフィスを必要としないことは間違いないけれど、ひとに誇れるような立派な仕事ではありません。プロブロガーと名乗ってはみたけれど、正確にはニートブロガーというあたりが正しい。

 一応、収入は倍々ゲームで増えてはいますが、それがいつまで続くのかはわからないし、いつドワンゴからクビをいいわたされるのかも判然としない(ないとは思いますが)。そんなぼくがあえて「ノマド」への道を歩み出したのはなぜなのでしょうか?

 理由は簡単です。「それしかできないから」。これ以外は何もできないからこの仕事をしているのであって、もしきちんと会社勤めをして正社員になれるようならそっちを選ぶと思う。

 ノマドワーカーを自認するひとたちの著書を読むと、みんなそれなりに自信たっぷりです。自分の才能と技術でもって世を渡っていく自覚に満ちたひとばかりです。それはそうでしょう。そのくらいの自信がなければ安定した立場を捨て、「ノマド(遊牧民)」の道を選ぶことはできないはず。

 ノマドにとってあてにできるのは自分で狩りをし、自分で水源を探す技術だけです。それ以外のもの、組織とか会社とかをあてにすることはまったくできません。そうだからこそのノマドなのです。いわばノマドは才能がすべて。自分の能力に自身を持てない凡人はおとなしく定住の道を選ぶしかないでしょう。

 しかし、ぼくにその種の自信はまったくありません。いやー、きれいさっぱりこれっぽっちもないといっていいでしょう。プロブロガーを名乗ったのも決して自信からではなく、「まあ、こういう肩書きを付ければ騙されて読んでくれるひとも増えるかな」という程度の思いからです。

 たしかにチャンネルレポートの「今月の売上速報」の数字は恐ろしい勢いで増えているのですが、それもどこまで信用して良いものやら。このまま行くと年末にはものすごい数字になっているはずなんだよなあ。ちょっと信じられない。

 で、つまり、何がいいたいのか?