なんでコンテンツにカネを払うのさ? デジタル時代のぼくらの著作権入門

 このブロマガには一応、ネタ帳的なものがあって、「LINE。閉鎖と開放。」とか「アリシゼーション。」とか「積む人生、積まない人生。」などとひと言だけヒントがメモしされています。

 このヒントを参考にしてぼくは記事を書いていくわけです。

 もちろん、ひとが見ても何が何だかわからないでしょうが、ぼくは一応、自分自身で書いているからわかります。

 時々、自分でも何のことだかわからなくてそのまま廃棄することがあるけれど……。

 で、今回は「なろうで金儲け。」というヒントから思い出した記事です。

 つまり、「小説家になろう」などのネット小説投稿サイトを利用してお金を儲けることは可能だろうか、という話ですね。

 結論から書くと、限りなく不可能に近いでしょう。

 何しろいままで成功しているひとはひとりもいない。挑戦しているひともほとんど見かけない。まったく未開拓の分野であるわけです。

 ネットで小説を書いて書籍化を経ずに儲けたひとなんて、いままで日本にはひとりもいないんじゃないかな。

 と、こう書くと、「あのひとがいるぞ!」という指摘が飛んできそうなのでごまかしておきますが、まあ、そうたくさんはいないことはたしかです。

 それくらいネット小説でお金を稼ぐことはむずかしい。

 ネットで小説を書いてお金を稼ぐというと、まずは電子書籍を利用することが思い浮かびます。

 たとえば「小説家になろう」で小説を連載し、人気を獲得、しかるのちにAmazonの電子書籍へリンクを張る。どうでしょう?

 もちろん、その小説がある程度の人気を獲得していることが当然の前提となりますが、けっこう行けそうな気がする。

 本編をまとめたものに、おまけの設定資料や外伝を付けたりしたら、それなりに売れそうじゃないですか?

 ただまあ、現実的に考えればうまくはいかないでしょうね。

 将来的にどうなるかはともかく、まだ日本では電子書籍の市場が成熟していません。

 iPhoneでKindleを読めることを知らないiPhoneユーザーだってたくさんいるというありさま。

 『Gene Mapper』の藤井大洋さんなどはかなりの部数を売り上げたようですが、それでもそのセールスだけで生活していけるほとではないでしょう。

 だったら、自分で本を作ってしまうのはどうか。

 なろうランキング上位の『無職転生』とか『盾の勇者の成り上がり』あたりは、同人誌にすれば相当の売り上げが期待できるような気がします。

 まあ、でもこのレベルの作品となると、必ず本にしようという誘いがどこかの出版社から来ますから、あえて同人誌にする意味はないかもしれません。ふつうに出版したほうがお得じゃん、というね。

 ただ、ぼくはあくまでネットで完結したセールスに夢を見たいんですね。

 そうなると、あと考えられるものとしては、「ファンクラブビジネス」という手があります。