弱いなら弱いままで。
学級委員長系きまじめヒロイン、レイラさんの巨乳は迫力満点。終わってみるとそこがいちばん印象にのこった気がしないでもない。
そもそも『コードギアス』という作品は、きわめて扇情的というか視聴者の感情を煽ることに特化したようなところがあります。
それはケレン味たっぷりのアクションや、「泣かせ」シーンの連発などとともに、女性陣(ときに男性陣)のエロティックな描写に表れていました。
『アキト』ではその側面が強化されていて、より男性ウケする作りになっている気がする。恋愛要素もほとんどないし、内容的にもハードな軍事ものの側面が強いし、今回は男性向けを狙っているのかな、と。
ただ、商業的に見れば『ギアス』のつよみは男性ファンも女性ファンもいることだと思うので、あまり男性向けに特化しすぎるのは良くないかもしれません。
じっさい、このシリーズ、おもしろいんだけれど、『反逆のルルーシュ』ほどの人気を得られるかというと微妙だと思うんですよね。
ただ、さすが劇場作品だけあって、アニメーションとしてのクオリティは『ルルーシュ』をはるかに凌いでいることも事実。
なかでも中盤以降の作画は美しく、いや、アニメは進歩しているなあ、と素直に感心してしまいました。
『空の境界』あたりからハイクオリティな劇場アニメがいくつも作られるようになり、受け手としては嬉しいことこの上ない。
もちろん、昔から劇場アニメ映画はあったわけだけれど、最近は本数が劇的に増えてきていますからね。時間と手間をかけてテレビではできない水準の作品を出してくるあたりが劇場アニメの魅力。
まあ、なかには「ただのテレビの総集編をわざわざ劇場で流されても……」という作品もありますが、全体的に見れば画一化しがちなテレビアニメとは一線を画す高品質で個性的な作品がたくさん出てきていると感じています。
『空の境界 未来福音』や『ペルソナ3」にも期待していますよ。もちろん、『まどマギ』も見に行く予定です。
というあたりで、以下、ネタバレ。映画をまだ観ていないひとは読まないようお願いします。
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