『サンデー』史上最長連載だった『MAJOR』の続編なのですが、読んでいて苦しいの、何の。
始まったばかりなのにこれからこの物語に付き合っていくことがちょっと憂鬱になるような展開。
元メジャーリーガー・プロ野球選手の父親にあこがれて野球を始めるのですが、父親に似ず野球の才能はないことがあきらかになってしまい――と展開します。
本人は自分が凡人であることを悟っているにもかかわらず、周囲は「親の期待に応えようという気はないのか」とか「スポーツがダメならせめて勉強しろ」とかいい出す。
べつに親の期待になんて応えなくたっていいじゃん。好きなことを好きなようにやっていれば。
しかもさらに辛いのは本人がどんなに拒んでいても最後には野球をやることが確定していること。
現時点で自分には人並みの能力しかないと考えている主人公の道は、この先、
「英雄の息子」という重荷は本人がどう頑張ろうがこの先一生付きまとうことになるわけですから。
将棋の家に生まれながら特に将棋の才能があるでもなく、ひねくれてゲームに逃避してしまった少年ですが、かれが主役になって将棋の道を進むみたいな何ともいえない辛さが『MAJOR2nd』にはある。
結局は何だかんだで親の期待に応えちゃう方法に進むんだろうなあ。
いずれにしろ、スポーツをやるか、それとも勉強をするかくらいしか選択肢がないあたりが辛い。
同じ雑誌に『電波教師』が載っているからそれを読もうよと。