• このエントリーをはてなブックマークに追加

  • <第2回>「星の子レシピ BLOG」想い出と懺悔で一杯な、禁断の部屋へようこそ!『テツちゃん、ばぁ!!』

    2024-12-07 18:00
    7f452a3cb9347354b0aa5c06dc9c2744500913c9

    <第2回>

    ●×月×日

    La'cryma Christiの再結成ライブ終了後、ゼップ東京から代官山ユニットに向かった。既に23時近い。

    「テツに会うのも、結婚式以来になるから2年ぶりだなぁ。あの時はいきなり祝辞を求められたけど、すっかりイジられてしまったなぁ」

    なんてこと考えながら、電車に揺られてた。

    話は10日ほど前の、日曜午後にさかのぼる。留守電を確認してたら何やら、

    「テツヤさんが.......トークが......(ザーッ)」

    と、電波状況が悪くてほとんど聞き取れない。

    「テツヤって誰だろう?.....知らないな。そういえばL'Arc~en~Cielのtetsuがtetsuyaって改名したって噂聞いたけど、もしかしたら......」

    と思いながら着信記録の番号に電話したら、昔から知っているライブ制作のプロの方だった。

    プロ「実はラルクアンシエルのテツヤさんのたっての頼みで、星子さんとトークライブをしたいんです。
    ソロとしては初ワンマンライブを代官山ユニットで深夜にやりますので、合間のトークコーナーでよろしくお願いします」

    俺「1対1じゃ、時間持たせられるか自信ないなぁ。まさか司会進行じゃないですよね?だとしたら俺はプロじゃないんで、無理だと思います」

    プロ「大丈夫です!途中でバンドのメンバーも呼び込むし、出演は26時ぐらいからでトータルで30分ぐらいです」

    俺「分かりました。テツちゃんの頼みなら断れません。やらせてもらいます!」

    それでも一抹の不安はあった。

    ”テツ、また俺をイジるつもりじゃないだろうなぁ......しかもソロとしては初ワンマンライブじゃ、ヘタ打てないしなぁ”

    そして代官山ユニットに向かう電車の中で、夕方にテツのスタッフから送られてきた台本をゆっくり読み始めた。

    ”......ゲゲッ、かなり司会進行の色合いが強いぞ。しかも出番は朝3時だ!”

    ガ~ン!!話が違うじゃん(苦笑)。
    でも今さら断れないし、こうなったらビールでも飲んで勢いつけるしかない。
    会場の近くにカフェを見つけたので、ビールを飲みながら、まずは腹ごしらえだ。
    さらにコンビニを探し出し、軍需品のビールとおつまみも買い込んだ。

    ”よし。これで準備万端だ!”

    24時。リハーサルを終えたメンバーは楽屋でくつろいでいるようだ。
    スタッフにテツちゃんの部屋に案内してもらった。
    久しぶりに会えるので嬉しくて、部屋に入るなり

    俺「テツちゃん、ばぁ!!(笑)」

    tetsuya「誰ですか?呼んでませんよ(笑)」

    前哨戦は、こんな形で始まった。

    会うたびにいつも思う。

    ”テツはどうして、いつも目が笑ってるんだろう。また何か悪戯を企んでるんじゃないだろうな”

    1部のライブが終わり、転換に入った。
    いよいよ俺の出番だ。ビールでごまかしてるとはいえ、少し緊張してきた。

    俺「今日はスーツ着てるから、このままじゃつまんねーな。インパクトあるもの、何かないかなぁ」

    tetsuya「僕の衣装、どれでも好きなの着てもいいですよ」

    って、好物のバナナを食べながらにこやかに応えるテツちゃん。
    ”よし、それなら!”と、一番派手な英国旗柄のロングジャケットを羽織った。
    左手に台本、右手にしっかり飲みかけの缶ビールだ!(笑)。

    英国旗柄のおかげで、お客さんのつかみはOK!

    ”このオジサン、誰?”

    って空気を打破すべく、実は何しゃべったか、あまり覚えてない。

    そして、ようやくテツちゃん登場!

    二人で突っ込み漫談してたら、スクリーンにいきなり俺の若き日の写真がドーンと映し出された!

    「わはははは!」

    お客さん、大うけ!
    テツちゃんが密かに仕込んでたのだ。くそー、またヤラレタ!!
    次に、

    tetsuya「テツと星子で”テツ子の部屋"です」

    って、「徹子の部屋」のSEで(笑)サポートメンバーが一人ずつ登場。

    テツちゃんの楽しい司会進行で、トークが弾み続ける。

    チラッと腕時計を見たら、30分の予定が既に60分になろうとしている。
    あらら、ステージ脇に立ってる舞台監督も一緒になって笑ってる。
    こりゃ、誰にも止めらんねーな(笑)。

    朝4時半。これから、まだまだライブは続く。
    これがホントの「テツヤで徹夜」なのだ!(笑)

    オジサンはもうオネムの時間です。
    帰り際に、テツちゃんに

    「写真撮りましょう」

    って言われて、カメラに向かったら、何とカメラマンは事務所のO社長じゃありませんか。
    ビックリしたなぁ。最近一眼レフカメラに凝ってるらしくて、うろうろしながら盛んに撮りまくっている(笑)。

    じゃ、テツちゃん頑張って!ライブ、また見に来るよ。

    ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    a1033100870f16567b77605bcdc78a3063875111

    HAKUEIが名誉編集長を務めるWEB「club Zy.」の姉妹サイト「club Zy.チャンネル」では、
    11/28より年末スペシャル特集《'23年~'24年インタビュー傑作選16、全編を毎18時に一挙公開!》
    戒、RUKI、SUGIZO、INORAN、REITA、RYUICHI、清春、葵、逹瑯、HAKUEI、他

  • 《'23年~'24年インタビュー傑作選 16!》INORAN(LUNA SEA)最新インタビュー!

    2024-12-06 18:00会員無料
    f50a36285f204a1b83a4e1c4926cdf33dd3274fe

     名盤として名高いアルバム『MOTHER』と『STYLE』を掲げた当時のツアーを再現する『LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023』を展開中のLUNA SEA。各会場には往年のファンのみならず、新しい世代も詰めかけ、モンスター級のパフォーマンスで各地を熱狂させている。11月29日にはパワーアップした“今”の状態で制作した『MOTHER』と『STYLE』のセルフカバーアルバムのリリースも決定。来年は35周年という節目を迎えるそうで、精力的な活動はまだまだ続きそうだ。今回はそんなINORANに、進行中のツアーやセルフカバーアルバム、そして今後のことなどを大いに語ってもらった。

    Interview:海江敦士


    ――現在、『LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023』が進行中ですね。ツアーの初日(10月7+8日)はKアリーナ横浜でしたが、こちらは初の会場ということで、手応えはいかがでしたか?

    INORANすごくよかったですよ! いい会場だと思う。見てくれた人達も「音がいい」とか「見やすい」とか言ってくれていたし、関係者の評判もいいみたいですね。

     
  • 《'23年~'24年インタビュー傑作選 16!》SUGIZO(LUNA SEA / X JAPAN / THE LAST ROCKSTARS)最新インタビュー!

    2024-12-05 18:00会員無料
    a604ce23cb0477f8585ef1b5ad3f2f4a54c9ddb5

    1992年にLUNA SEAのギタリストとしてメジャー・デビューを果たし、以降ソロ・アーティストとしても意欲的に活動を行い、2009年からはX JAPANのメンバーとしても活動し、昨年始動したTHE LAST ROCKSTARSにも参加するなど、充実したキャリアを重ねてきているSUGIZO。優れた音楽家であると同時に圧倒的なカリスマ性を備えた彼は、本当に魅力的な存在だ。LUNA SEAが『MOTHER』(1994年10月)と『STYLE』(1996年4月)をリリースした際に行なったツアーを再現する<LUNA SEA DUAL ARENA TOUR 2023>をスタートさせたタイミングでSUGIZOを招き、同ツアーのことやTHE LAST ROCKSTARSについて語ってもらったロング・インタビュー。


    Interview:村上孝之


    ――まずは、『MOTHER』と『STYLE』のツアーを再現するアリーナ・ツアーを行なうことにした経緯などを、話していただけますか。

    SUGIZO最初の発案としては、当時のライヴの再現……再現というよりは再構築と言ったほうがいいかもしれない。ツアーと同時に’90年代のLUNA SEAの代表作『MOTHER』と『STYLE』のセルフカバー・アルバムを出すことになり、リレコーディングするにあたって当時とはかなり形を変えた曲もありますし。ファンの皆さんが愛し続けてくれている有名曲、「ROSIER」や「DESIER」「TRUE BLUE」「IN SILENCE」辺りは散々ライヴでやってきているので、今の自分達がステージで演奏している感覚でもう1度レコーディングしました。つまり、今回のツアーは楽曲がアップグレードされた状態になっているんです。なので、僕的には再現というよりも、“Rebuild=再構築”というイメージですね。