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ズンドコ・トラブル興行研究会!! プロレス格闘技のウラに精通する書き手たちがマット界を騒がせたズンドコな事件を振り返ります! 今回はプロレスブログ「多重ロマンチック」の漁師JJさん。今回のテーマは「消えた棚橋vs中邑戦」です!
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ドーム大会へ向けてのファン投票。近年では2013年のオカダvs内藤、中邑vs棚橋の試合順を巡っての投票が話題になったが、「投票により試合カードを決める」というのは、それ以前にも幾たびか行われている。
2010年、2011年、J SPORTS主導によるJ SPORTS CROWNではヘビー級vsジュニアヘビー級というコンセプトで見たいカードを投票。そしてさかのぼること2004年11月13日・大阪ドーム大会では団体内ドリームマッチとしてカードを募集。当時は新闘魂三銃士としてタッグを組んでいた棚橋弘至vs中邑真輔というカードがインターネット投票により決まり、大会1か月前には正式発表。棚橋は純プロレス。中邑はデビュー2戦目で総合格闘技デビューし、猪木軍にも選抜されるなど別々の道を歩んできたため、これがシングル初対決。もちろんその後の黄金カードだ。
会見で中邑は「ファン投票といえば聞こえは良いけど、それはマッチメークすべき会社の怠慢じゃないですか」と迷走・新日本にツッコみつつも新たな潮流に意欲。棚橋も「今の新日本を救うような新しい戦いができればいい。猪木vs藤波のような試合をやるつもりでいく」と意気込み、新世代の幕開けを感じさせた。
11月に入ると棚橋の保持していたU-30選手権に「IWGP」が冠せられ、大阪ドームでの試合がこのタイトルマッチになることが決定。さらに同日行われるIWGPヘビー級選手権試合(王者:佐々木健介vs挑戦者:鈴木みのる)、三冠ヘビー選手権(王者:川田利明vs挑戦者:天山広吉)を抑えてメインイベントになることも発表。ファンの意見を汲み上げタイトルマッチよりも重きを置く大抜擢以上の大抜擢。
しかし冬の時代の伸びない観客動員。第1弾カード発表から間もない11月5日、大阪・サンテレビの番組に大会宣伝を兼ねて出演した新日本プロレスオーナー・アントニオ猪木はテコ入れ策を発表する。「俺の環状線理論でいえば、大阪ドームのカードはそれなりに面白いが、環状線の内側に向けてのもの。興行が外へと向かっていかない。一言でいえば、好きな奴上がって来いってこと」。
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