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舞台女優出身で現在はアクトレスガールズ所属のプロレスラーとして活躍する安納サオリインタビューです!
【1記事から購入できるバックナンバー】
アジャコングインタビューシリーズ
①「あの頃の全女はAKB48やジャニーズだった」
②恐るべし全女の異種格闘技戦/ダンプ松本、究極の親分肌
③偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間
④ブル中野・2年間戦争/バイソン木村との哀しき別れ
⑤対抗戦ブームの終焉と全女退団……
⑥さらば! 私が愛した全日本女子プロレス
――「木原のオヤジ」こと木原文人リングアナが安納さんとの出会いを「薬師丸ひろ子を初めて見たときと同じ衝撃だった!」と紹介いただいたんですが、薬師丸ひろ子さんはご存知ですか?
安納 フフフフフフ。はい、知っています。木原さんがツイッターでそうやって私のことを書いてくださったことで、いろんな選手に知ってもらえたんです。初めてお会いするのに「木原さんのツイッターで知ってるよ」とか声をかけられたとか。
――では、「プロレス界の薬師丸ひろ子」として認知されてるわけですね(笑)。
安納 恐れ多いです!(笑)。
――安納さんはもともとは舞台を中心に活動されていたんですよね。
安納 はい。でも、プロレスをやると決めたときに舞台の仕事はやめたんです。切りました、全部。とりあえず3年間はプロレスに集中しようと思って。
――退路を断ったというか。
安納 そんな感じです。 最初は批判がけっこうあったんですよ。プロレスと芸能の「二足のわらじ」じゃないですけど、「プロレスをナメるなよ!」みたいな。
――安納さんは2015年のプロレスデビューですよね。その時代にもそんんな批判があったんですね。
安納 そうですね。「オマエのことをプロレスラーとしては認めない」と言われたこともありましたけど、その言葉があったから逆に認めてもらうために頑張れたのかなと。プロレスの楽しさや厳しさを先輩たちから教わって、どんどんとプロレスにハマっていきましたよね。
――プロレスをやろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
安納 もともとプロレスを見たことはなかったんですよ。存在自体は知っていたんですが「怖い」というイメージが強くて。いまのアクトレス・ガールズ代表に「プロレスをやらないか」と声をかけていただいたときも「運動神経が悪いですし、絶対に無理です!」と。スポーツとか何もやったことなかったですからね。 練習に通うことになったんですけど、どれだけやめようと思ったか。
――そんなにイヤなのにどうして(笑)。
安納 そこはまず女優として活動していても、いつになったら自分の目標にたどり着けるんだろ?という疑問というか不安が強くなってたんですよね。
――安納さんはいつから芸能活動を始めたんですか?
安納 18歳の頃ですね。 滋賀から出てきて、東京も10年目になるんですけど。何も知らない状態で「東京に出たら売れるだろう」ぐらいの軽い感覚だったんですよね(笑)。親の反対も押し切って。
――というと、プロレスを始めたのは24歳ですね。それまでに田舎に帰ろうとは思わなかったんですか。
安納 それが思わなかったんですよ。理想どおりの仕事ができていたかといえば、全然そんなことはなかったんですけど。諦めようと思ったこともなかったです。不安はあったんですが、諦めなければなんとかなるかなって。やめることが怖かったし、両親の顔や応援してくれてる方々の顔が浮かんで「ここで帰ったら情けないなぁ」と思って。そんなときにプロレスをやってみないかという話をいただいて。でも、やりたくなかったんですよねぇ(苦笑)。
――本当にイヤでイヤで仕方なかった。
安納 最初はイヤでしたよ。すぐやめたかったです。「病気になったから滋賀に帰ります!」ってウソをつこうかなって考えましたから(笑)。やっぱりプロレスは怖いですよね。やっぱり女の子ですし、「かわいい」と思われたいじゃないですか。ちょっと誤解される言い方かもしれないですけど、プロレスラーには厳つい、ゴツいイメージもあったんですよね。
――プロレスラーは強さを見せないといけないわけですもんね。
安納 それにその頃の私はけっこう太ってたんですよ。プニュプニュだったんです。そんなコンプレックスがある中で、さらにゴツいイメージになることにも抵抗があって……。
――やっぱり「かわいい」って思われたいですもんねぇ。
安納 それに戦うっていうことは叫んだりして、乱れたりするじゃないですか。自分の人生でそういう経験はなかったこともあって。あの当時はメチャクチャ太ってて、いま振り返るとあんなに太ってる身体をよく晒していたなって(苦笑)。
――どれくらい太ってたんですか?
安納 写真、見ます?(笑)。
――うわっ、これはたしかに太ってますね! 失礼ですけど(笑)。
安納 太ってますよね(笑)。
――別人に見えます。たびたび失礼ですけど(笑)。
安納 当時はコンプレックスだったんですけど、いまではネタにしてるんですよ。「プロレスをやることで変われた!」ってことで。 昔はもうちょっと髪型は派手だったんですけど、デビュー戦のときは黒髪に戻して。自分のことがよくわかってなかったので変に清楚ぶってましたね(笑)。<続きは会員ページへ>
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ファッション感覚でプロレスってできるんだなって思った。もちろん人一倍の努力もしてるんだろうけど。元々のアスリート感が微塵もない人がするプロレスは、あまり自分の好みではない。と再確認できた記事でした。