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2019年7月の記事 26件

【13万字・記事詰め合わせセット】ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱……

非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part66は大好評インタビュー17本、コラム6本、13万字オーバーで540円!!(税込み) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ part66 ◎さらば英雄!PRIDE最強時代の幕を開けたミルコ・クロコップの軌跡■笹原圭一 ◎地獄の青春!! 平成の昭和格闘技集団「和術慧舟會」を語ろう/門脇英基×大沢ケンジ ◎革命戦士・長州力、笑顔でリングを降りる――■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 ◎那須川天心の胴回し回転蹴りは「掛け逃げ」なのか?■鈴木秀明 ◎ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■斎藤文彦INTERVIEWS ◎【闘龍門8期生】菅原拓也「浅井さんのドラゲー復帰戦の相手は本当にボクでいいのかなって」 ◎【使用拒否続出!?】新木場1stRINGに何が起きているのか■事情通Zの「プロレス 点と線」 ◎計量オーバーはバカほど過剰にバッシングする説! ◎【門番マネル・ケイプ戦】水垣偉弥インタビュー「堀口選手にラブレターを送り続けます!」 ◎【復帰戦完勝も内容に不満!?】帰ってきた中井りんインタビュー「だから、だから、私が悪いんです!」 ◎ボクシングの「共同声明」はなぜ反感を買ってしまったのか? ◎UFC女子ストロー級王者が「RENA、一緒に練習しよう」と言っています■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク ◎「那須川くんはアメリカでボクシングをやって、日本でキックを続ければいいんです」■三浦広光 ◎「ここで何もできなかったら…」居合パンチャー町田光の不器用な叫びを聞け! ◎【興行論・考】堀口恭司戦は朝倉海をいちばん高く売れるカードである ◎世界を目指す日本人誕生――堀江圭功、UFC電撃契約の裏側■石井史彦 ◎DDTセクハラマッチから考えるプロレスとLGBT■事情通Zの「プロレス 点と線」 ◎安納サオリ「プロレスで360度から見られることで人生が変わりました」 オマスキファイトのMMA Unleashed ・UFC新記録! ホルヘ・マスビダルの史上最速5秒KO劇を多角検証する ・これは今話題のパワハラなのか!? ああ無情、デイビーボーイ・スミス新日本離脱の顛末 ・海外オッズメーカーは今年のG1優勝者をどう予想しているのか ・ガヌーは進化したのか、そしてベナビデスはタイトルに挑戦できるのか アメプロインディ通信「フリーバーズ」 ・勝つか死ぬか……超マジメ人間のデスマッチ論 ・怪物フランケンシュタインのYoutube   ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉ 脳卒中のため現役引退したミルコ・クロコップ。彼の活躍なくしては現代MMAは成立しなかったといっても過言ではない。ミルコが最強を追い求めたその歴史をPRIDE時代からよく知る笹原圭一RIZIN広報に語っていただきました!――笹原さん! 今度のRIZIN.17でミルコ・クロコップの引退式をやるとかやらないとか話になってますが、笹原さんにとってもミルコは印象深いファイターのひとりになるんでしょうね。 笹原 もちろんです。ミルコがいなかったらPRIDEはあそこまで大きくなってなかったでしょうし、彼が格闘技のアイコンであったことは間違いないです。でも、あれから時間がだいぶ経過していることもあってか、ミルコが「生贄」として総合格闘技デビューしたことを知らない人が多くなっていますよね。 ――藤田和之の「噛ませ犬」としてリングに上がり、そのあともしばらくは「倒されるべき者」として扱われていましたね。 笹原 立ち技からMMAにチャレンジしたRENA選手や那須川選手にしても、MMAをステップにする明確な目標があったじゃないですか。ミルコの場合は完全にMMAをやらされたわけですもんね。 ――RENA選手や那須川選手のように「アナタをスターにしますからMMAをやってみましょう」というわけではなかったと。 笹原 いまはRIZINから格闘技を見始めたファンも増えていますし、そういう人たちに向けて格闘技の歴史を語り継いでいくことって重要になってきますよね。 ――ボクがプロレス・格闘技をちゃんと見始めたのは90年代ですけど、あのときは過去をざっと20年ぐらい振り返れば、歴史の流れは把握できるじゃないですか。でも、いまのファンって格闘技の大河ドラマをきちんと理解するには40年近く遡らないといけないから大変ですよね。  笹原 しかも今と昔じゃ情報量が桁違いですもんね。 だからこちらから歩み寄るという言い方はちょっと偉そうですけども、何が起きていたのか伝えていくことで、自分たちがRIZINでやっていることの理解も深まるんじゃないかなと思いますね。 ――ミルコを語るうえで絶対に欠かせないのはMMAデビューとなった藤田和之戦です。2001年8月19日のK-1JAPAN決勝戦のリング。ゴールデンタイム中継したのは日本テレビ。この試合は大晦日の藤田和之vsジェロム・レ・バンナを見据えた前哨戦で、藤田選手の相手はK-1ファイターならば誰でもよかった。PRIDEとは関係ない企画だったわけですよね。  笹原 当時のPRIDEはK-1や猪木さんたちと一緒に仕事はしていましたけども、この試合に直接的にはPRIDEは関わってないですね。今のファンからすると「え?K-1でMMAやってたの?」ってそこから説明しなくちゃいけませんど(笑)。 ――その話を詳しくすると5000字くらいかかるので省略しましょう(笑)。 笹原 とにかくK-1のリングで藤田vsミルコが組まれたんですよ。 ――「どうせ藤田が勝つんでしょ?」っていう雰囲気の中、ミルコは藤田選手のタックルにヒザを合わせて流血ドクターストップ勝ち。 笹原 この試合「猪木軍vsK-1軍」という枠組みだったので、K-1の選手もたくさん会場にいたんですよね。で、ミルコが勝ったときに、バンナやベルナルドが大喜びしているんですよ。バンナはミルコと抱き合うくらい喜んでいて、「あんたたち、そんなに仲良かったっけ?」って(笑)。でも、思わず抱きついちゃうくらい、みんな負けると思っているなかで勝っちゃったという試合だったんです。本当にタイミングよくヒザが当たって、もしあのとき藤田さんが大流血していなかったら……格闘技界の歴史はまた違ったものになっていたでしょうねぇ。 ――次の試合は11月のPRIDE.17の高田延彦戦。そのときはK-1所属のファイターとしてPRIDEに派遣されたわけですよね。 笹原 はい。当時の関係をざっくり説明すると、PRIDE、K-1、猪木さん(新日本プロレス)たちがそれぞれの自分たちのイベントをやりながら、ときには協力して『猪木祭り』や『Dynamite!』、『W-1』(プロレス)なんかのメガイベントをやっていたんです。 ――出た、新日本プロレスがひとり大損していたクロスプロモーション!(笑)。 笹原 いやいや、リング上は勝負の世界ですよ! ミルコだって藤田さんの生贄としてMMAをやらされましたけど、実力と運で勝負をひっくり返したわけですからね。 ――勝てば商品価値は上がり、選手と団体の発言権が強くなるってことですね。 笹原 そういうことです。ミルコも最初は強制的にMMAをやらされましたけど、勝ったことでMMAファイターとして自立し始めましたし。 ――MMAの経験が浅いこともあって、危うい試合もあったと思うんですね。リスクのある試合をマッチメイクしてるなっていう。 笹原 ヴァンダレイ・シウバや桜庭(和志)さんともやっていますよね。MMA2戦目は東京ドームで高田さんとやっていますし。 ――高田戦を見た新日本界隈が「いまなら倒せる!」と送り込んだ永田さんは左ハイでKOされたという……。 笹原 永田さんとの試合から徐々に本領発揮していきましたね。その次にPRIDEでやったヴァンダレイ・シウバとの試合は特別ルールだったんですよね。3分5ラウンドで判定はなし。当時のPRIDEは1R10分、2・3R5分のルールが基本でしたけど、グラウンドができないミルコに配慮したルールでやったんですよ。 ――試合はドローでしたけど、ルールに守られたとはいえミルコの強さも見せつけた内容になって。このときにセミは菊田早苗vsアレクサンダー大塚というPRIDE史に残る泥試合で(笑)。 笹原 ありましたねぇ(笑)。 ――ボクみたいなプロレス者は大興奮の泥試合だったんですけど(笑)、観客は菊田vsアレクよりもヴァンダレイvsミルコに大歓声大熱狂で。 笹原 オープニングの大歓声も凄かったですよ。リングを囲っていた幕が下りた瞬間、ヴァンダレイとミルコの2人がリングに立っているという演出だったんですけど。ヒョードルに「オマエはもっとプロレスを見て勉強したほうがいい」って言うだけあって(笑)、ああいうときのヴァンダレイって観客の煽り方が天才的にうまいじゃないですか。 ――肩を揺らしながら、相手にかかり気味になるパフォーマンスですね(笑)。 笹原 そんなヴァンダレイが相手だったからこそ、ミルコの外敵感も生まれて、お客さんもあそこまで盛り上がったと思うんですよね。 ――それまでPRIDEのメイン層はU系ファンでしたけど、そことはまた違う「PRIDEファン」がこんなにたくさんいるんだ……ってわかった瞬間でしたね。 笹原 それまでのヴァンダレイってミドル級のチャンピオンでしたけど、「桜庭和志の敵」というイメージが強かったと思うんですね。K-1ファイターのミルコを迎え撃ったことで、PRIDEの代表に化けた感はありましたよね。 ――その次は国立競技場『Dynamite!』で桜庭さんを破って、大晦日は藤田さんと再戦して返り討ち。この2試合は正直、ミルコが負けても不思議じゃなかったですよね。 笹原 PRIDEからすればヴァンダレイに2連敗した桜庭さんに勝って復活してもらいたかったし、猪木さん側からすれば藤田さんにリベンジしてもらいたい。そこはK-1、猪木さん、PRIDEが三すくみになって主導権争いをしてましたね。 ――たとえば藤田和之を出すんだったらミルコ以外とはやらないよ……と猪木さんサイドが駆け引きするわけですね。 笹原  ということですよね。 そのうえでそのカードに話題性があればマッチメイクされますけど。そこにフジテレビやTBS、日本テレビも関わってくるわけですから、交通整理は死ぬほど大変だったと思いますよ(笑)。その中から生まれたモンスターがミルコ・クロコップなのかもしれないですよね。大好評インタビュー17本、コラム6本、13万字オーバーの詰め合わせセットはまだまだ続く…… 

【13万字・記事詰め合わせセット】ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱……

これは今話題のパワハラなのか!? ああ無情、デイビーボーイ・スミス新日本離脱の顛末

Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマはこれは今話題のパワハラなのか!? ああ無情、デイビーボーイ・スミス新日本離脱の顛末です!!【1記事から購入できるバックナンバー】ニック・ディアスのDV逮捕騒動、その後を追う:ニックは痛いファンにハメられたのかアメリカの大学スポーツ部でも不祥事! 学生時代のコールマンもセクハラ被害を受けていた!舞台裏でガチンコ勝負! UFCとWWEの放映権はこうして売りさばかれた
MMA業界のジャンヌ・ダルクか? 元UFCファイター、レスリー・スミスが労働組合結成に大奔走コーミエ・レスナーは是か非か 「やらせだ、フェイクだと言っているヤツらは、一生貧乏してろ」新日本プロレス、ついにMSG進出! WWEは報復発動か?「最後にせめて失神くらいはしたかったよね」 ……不運大王イアン・マッコール、無念の引退 レスリングオブザーバー6月24日号は、デイビーボーイ・スミスが新日本プロレスを離脱したと報じた。原因は「過去からの細かいことの積み重ね」とされていた。 さらにカナダのプロレスサイトThe Hannibalが7月22日に、スミスのシュートインタビューをYouTubeチャンネルに掲載した。この中でスミスは、新日本離脱を決意した理由、特に新日本プロレスのマッチメーカー、外道との緊張が高まっていくさまを生々しくぶちまけている。 おりしも世間的にも吉本興業をめぐるパワハラ案件が注目を集めるご時世にあって、スミスの目から見た新日本プロレスも、さぞ不可解なパワハラの巣窟と映ったことであろう。他方で筆者などは同じフリーランスとして、その悲哀のリアリティに思わず共感してしまったりもする。今回はそんなスミスの離脱に至る経緯をまとめてみたい。これはあくまでスミスの一方的な見方であることには注意されたい。 2017年、スミスは2年間にわたるNOAH参戦を終え、新日本プロレスに復帰した。 「新日本に復帰した時には、また大暴れしてやろうと思ってワクワクしていたんだ。私は自分にクレイジーなダイエットを課して、ダイエットコークすら我慢して、248パウンドまで体重を落として、準備を万全に整えていた」 しかし2017年3月に、タッグパートナーのランス・アーチャーが腰を負傷、手術とリハビリが必要となり、当面欠場することとなった。この頃から歯車が少しずつかみ合わなくなり始める。 「ランスは欠場となったが、新日本のサイトーという社員からは、次のツアーにも参加してくれと言われていた。それで私はいったんカナダの自宅に戻った。ところが航空券の手配の連絡が来ない。そこで新日本の事務員のキミコにメールでどうなっているのかと聞いたら、あなたは次のツアーの参加選手になっていない、詳しくはゲドーさんかハットリさんと話してくれと言うんだ」 「そこで私はゲドーにFacebookでメッセージを送った。ランスとゲドーはいつもFacebookでやりとりしていたからね。しかしゲドーからの返事はなかった。ハットリは電話を折り返してくれて、悪かった、サイトー社員に手違いがあったと伝えられた」 そこから4か月後の7月に、スミスは新日本から10日間ほどの短いブッキングをようやく受ける。 「ランスはいつ復帰するのか、ランスは本当に復帰するのか、ランスの状態はどうなっているのか、そしていつ自分はブッキングされるのか。何も分からないまま、7月まで新日本から連絡がなかったことは不満だった」 「それでそのツアーの時に後楽園ホールでゲドーとミスター・スガバヤシを呼んで、コミュニケーションをちゃんと取ってほしいと要請したんだ。ゲドーに、Facebookでメッセージを送りましたよね、というと、ゲドーは『ええと、Facebookって何だっけ』などといって、英語が分からないふりをし始めた。いつもランスとFacebookでやりとりしているだろうと問いただすと、『ちょっと何を言っているのか分からない』などととぼけるのだ」 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

これは今話題のパワハラなのか!? ああ無情、デイビーボーイ・スミス新日本離脱の顛末

那須川天心の胴回し回転蹴りは「掛け逃げ」なのか?■鈴木秀明

現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる鈴木秀明氏。今回のテーマは那須川天心の胴回し回転蹴りは「掛け逃げ」なのか?です!  【1記事から購入できる鈴木秀明解説シリーズ】・【K-1!RISE!!】ムエタイ王者は日本でどう闘ったのか?・ムエタイ現役王者続々来襲!! 3・10新生K-1&RISEの楽しみ方、教えます・【メイウェザーAサイド劇場】「天心くんもやるべきことはやってたんですが……」・「天心vs堀口はキックであってキックではない。まさに異種格闘技戦でした」 ・「キックぼんやり層」必読!! 那須川天心vsロッタンはここがヤバかった・「ムエタイぼんやり層」必読!! 那須川天心と梅野源治はここが凄い!/山口元気×鈴木秀明 ――鈴木さん! 天心vsスアキムの再戦は那須川選手の返り討ち……という結果になりましたが、前回の試合と比べて何か違いはありましたか? 鈴木 まずスアキム選手は那須川選手に慣れてきていたというか、間合いの詰め方も失敗しないようにしてましたね。前回はやや強引に攻めていたので、那須川選手選手のカウンターをもらったりしてたんですよね。でも、今回は那須川選手を逃がさないようなプレッシャーのかけ方でしたね。 ――前回の試合から修正してきたんですね。 鈴木 那須川天心というファイターを考えて戦っていたというか。那須川選手は動きが早いし、強引に攻めるとカウンターをもらってしまう……ことを意識してましたね。 ――逆に那須川選手に違いはありましたか? 鈴木  また一つ次元が上がってる印象がありました。まず身体が強くなってるというか、身体の質が上がってますよね。戦い方でいえば、前回より打ち合ってました。前回はKNOCKOUTルールでヒジあり・組みありでしたけど、今回のRISEのルールはヒジなし・組みなし。前に出たときにヒジを合わせられる危険はないし、前に突っ込みすぎても組まれることはない。ルールの違いもあったので今回はどっしり構えて打ち合うことができたんだと思いますね。 ――1ラウンドと2ラウンドですが、ポイントを付けるとすればどちらになりますか? 鈴木 1ラウンドは那須川選手、2ラウンドはイーブンという印象ですね。 3ラウンドになってスアキム選手が前に出てきたところに胴回り回転蹴りを浴びせて。 ――スアキム選手が前に出たのは、最終のラウンドを取らないと負けてしまう……という理由からですか? 鈴木 これはスアキム選手だけではなく、今回RISEに参戦した他のムエタイファイターにも言えることなんですが、ムエタイというのは基本的に相手と駆け引きをしながら「後の先」の戦い方をするんですね。相手がこうきたらこう攻める、ああきたらこう攻める。自分のリズムになったところで技を出す。それがムエタイの基本なんです。でも、RISEルールで戦うときは「後の先」ではなく、1.5倍速のリズムで攻めているなと。 ――「後の先」ではなく。 鈴木 RISEルールで勝つために出た結論が1.5倍速で戦うことだと思うんです。 セクサンも普段はガチャガチャ攻めこむタイプなんですけども、そこからさらに1.5倍速になってる印象はありましたね(笑)。 ――3倍速くらいになってるかもしれない(笑)。 鈴木 普段のリズムで戦っちゃうと消極的に見られちゃうからでしょうね。ポイントが付きづらいと。 今回勝利した梅野(源治)選手や志朗選手もムエタイベースのファイターなんですが、RISEのために1.5倍速の練習をしてきてるんですよ。今回参戦したムエタイファイターたちは、ただ1.5倍速で戦ってるだけなので、そこの違いは大きくなりますね。 ――1.5倍速の練習をしているか、1.5倍速で戦ってるだけなのかの違い。 鈴木 昔だったらタイ人の強さが際立っていたので、それでも勝ってしまう。いまはルールに合わせて作り込みをしていかないと通用しないということですね。結局K-1MAXで成功したブアカーオや、新生K-1のゲーオはちゃんとアジャストしてきましたからね。 ――そうやって1.5倍速で攻めてきたスアキムを那須川選手が胴回し回転蹴りで仕留めたんですね。 鈴木 これは本当に凄いですね。那須川選手はまた1つ伝説を作ったというか……カカトで切ってしまうTKOは見たことないですよ。アンディ・フグのカカト落としで頭が切れたなんて聞いたことないですし。 ――そんなミラクルな決着なのに、こんな質問をするのは大変恐縮なんですが(笑)……この胴回し回転蹴りを「掛け逃げだ」と非難する人が一部にいるんですよ。 鈴木 なるほど~(苦笑)。 ――そもそもガッチリと当たってるから掛け逃げじゃないんですけどね(笑)。倒れて相手が攻撃できなくなる技は卑怯だと主張で。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

那須川天心の胴回し回転蹴りは「掛け逃げ」なのか?■鈴木秀明

ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■斎藤文彦INTERVIEWS

80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する」です! Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」 ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期 ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本! ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」 ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期 ■超獣ブルーザー・ブロディ ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯…… ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜 ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』  ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか――今月のテーマはウルティモ・ドラゴンです。 フミ ウルティモ・ドラゴンにはもの凄く偉大な功績やレガシーがあるのに、それがわりと検証されてない不思議な人なんです。プロレス団体ドラゴンゲートもウルティモ・ドラゴンの大きな功績の中のひとつでしかありません。 ――ウルティモ・ドラゴンこと浅井嘉浩の始まりは、新日本プロレス道場になりますね。 フミ ウルティモ・ドラゴンは珍しく海外デビューなんです。87年にメキシコでデビューするまでの1年半のあいだ、新日本プロレスの道場で新弟子として過ごしていたんです。高校卒業後すぐに新日本の野毛道場の門を叩いたんですが、身体が170センチしかないこともあって新日本ではデビューできないと通告されたのです。それで20歳で単身メキシコに渡って。1987年デビューということは、すでにキャリア30年を超えている。 ――もう大ベテランになるんですねぇ。 フミ 浅井選手は今年の12月で53歳になるんですけど、ウルティモ・ドラゴンのマスクのままだから見た目は変わらないんですね。関係者はみんな素顔を知ってるんですけど、ウルティモ・ドラゴン変身後は一度もマスコミに素顔の写真は撮らせていないですし、飲み会なんかで記念撮影するときはメヒコのレスラーがよくやる顔に手を被せるポーズで素顔を隠している。オールドスクールの流儀をちゃんと守っている。彼は本質的にはルチャドールなんです。 ――日本生まれメキシコ育ちで。 フミ メキシコでは、もう消滅したUWAという団体でデビューして、ウルティモ・ドラゴンに変身してEMLL(現CMLL)に上がり、メキシコのメジャーからインディまでありとあらゆるリングで試合をしている。メキシコでは超ビッグな存在なんですよ。そしてウルティモ・ドラゴンが伝説的なスーパースターであるもうひとつの理由はメキシコだけではなくアメリカでもビッグネームということ。アメリカの2大メジャーWCWとWWEで長期専属契約していた日本人プロレスラーはウルティモ・ドラゴンただ1人なんです。 ――両方のリングに上がったことのある日本人選手はいますけど、長期専属契約はいないと。 フミ  日本では新日本プロレスにも全日本プロレスにも上がっている。みちのくプロレスやWAR、 それこそDDTにも上がっているし、スペイン語、英語、日本語を駆使して世界中を飛び回っているんですが、 彼しか成し遂げていない功績といえば、日本人で初めて本格的なレスリングスクールを開設したことなんです。日本のプロレスのデビューや育成の仕方は、いまではだいぶ変わってきてますが、基本的には団体に入門して新弟子生活を送ってデビューにこぎつける。それが日本の伝統だとするならば、ウルティモ・ドラゴンはアメリカやメキシコで主流のレスリングスクールというかたちを初めて導入した人なんです。 ――それが闘龍門なんですね。 フミ この始まりは瓢箪から駒というか、やや偶然があったんです。いまはもう引退してしまいましたが、マグナムTOKYOというプロレスラーがいましたよね。彼はウルティモ・ドラゴンの弟子第1号で、WAR時代のウルティモ・ドラゴンのカバン持ちをしていたんですが、その当時のウルティモ・ドラゴンは「オレは弟子を取らない主義だ」と公言していた。 それでもマグナムTOKYOはゴリ押しして弟子になっちゃったんです。それをきっかけにCIMA、SUWA、ドン・フジイを加えた4人をメキシコに連れていき、FMWでレフェリーをしていたドラゴン・キッドも合流。ナウカルパンにあった一軒家を合宿所にしたのが闘龍門の始まりなんです。 ――それから多くのプロレスラー志望の若者を受け入れていって。 フミ 半年を1期としてメキシコで学校をスタートさせた。そして卒業生たちが上がるリングとして闘龍門JAPANという団体が活動を始めたのは99年。その時点では10人以上の選手を抱えるようになっていたので団体としてやっていこうということになった。弟子を取らない主義だったのにレスリングスクールを始め、団体としてやるつもりはなかったのに、レスリングスクールの卒業生を逆上陸させるかたちで始まったのが闘龍門JAPAN。その闘龍門JAPANがウルティモ・ドラゴンから独立したことで歩み始めたのがドラゴンゲートになるんです。  ――いろんな「if」が積み重なってるんですね。 フミ エル・テハノやグラン・アパッチらベテランレスラーを闘龍門のヘッドコーチに招き入れて基礎から指導して。闘龍門というレスリングスクールはドラゴンゲートだけじゃなくて、その後いろんな国内外のプロレス団体に影響を与えてるんです。ウルティモ・ドラゴンが闘龍門JAPANから離れたあとは、メキシコのレスリングスクールは闘龍門MEXICOとして存続して、ここからデビューしたレスラーは200名近くにのぼる。 ――200名! 平成最大のプロレスラー養成機関になってますね。 フミ ここから生まれた最大のスターは、いまは新日本プロレスのアイコン的存在のオカダ・カズチカです。15歳のときに入門してメキシコでデビューしたオカダ・カズチカとウルティモ・ドラゴンはそんなに会話はしてなかったそうなんですね。何十人もいた練習生の1人。基本的にウルティモ・ドラゴンは弟子とは友達付き合いはしないんです。 ――校長先生として生徒とは距離があったということですね。 フミ 元を辿ればシュウとケイのバラモン兄弟も闘龍門出身。新日本プロレスのTVコメンテーターのミラノ・コレクションAT、みちのくプロレスに入門して、修行先としてメキシコに送り込まれたフジタ“Jr”ハヤト、素顔とマスクのふたつの顔を持つヤッペーマン1号・2号もそうです。もう数えきれないぐらいの人数があちこちのリングで活躍してるんですよね。   ――闘龍門出身者は保証付きというか。なんですね。  フミ メキシコでデビューすることによってルチャドールとしてのお墨付きをもらえるし、スペイン語も身につけられる。オンボロの乗り合いバスに乗って、聞いたことのないような町の体育館まで出かけて試合をする。最初から海外武者修行を兼ねているということですよね。技術的にはもちろんのこと、精神的にも強くなる。 ――そういえば中邑真輔や内藤哲也もメキシコ遠征で覚醒しましたね。 フミ 中邑真輔はメキシコのルチャリブレの学校で、貧困層の子供たちがルチャを習いに来ているの姿を見てるんですね。そのときにプロレス社会のヒエラルキーを肌で感じて、レスリング・ビジネスで生きていくための哲学をいろいろと考察することもあったと思うんですよ。新日本のエリートがプロレス社会のいわば最下層を目撃したわけですから。 ――メキシコは何かを気づかせてくれる土地なんでしょうかね。 フミ 闘龍門に話を戻すと、海外でプロレス留学を体験できるわけですから、90年代後半から2000年代のプロレス志望の若者にとっては最高の環境だったんでしょうね。ただ、闘龍門の入学金や月謝はそんなにお安い額ではなくて、けっこう高い。またウルティモ・ドラゴン本人が入学希望者とその保護者と面接するときには、両親がサラリーマンの家の子にはあまり勧めない。将来的に跡を継げる自営業の家庭のほうが安心ですよと。どういうことかといえば、このレスリングスクールはその後のプロレスラーの仕事や収入を保証するものではないということです。プロレスの技術はしっかり教えますが、デビュー以後の10年20年先までを保証するものでない。そこはウルティモ・ドラゴン校長が最初に伝えることなんです。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■斎藤文彦INTERVIEWS

DDTセクハラマッチから考えるプロレスとLGBT■事情通Zの「プロレス 点と線」

プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマはDDTセクハラマッチから考えるプロレスとLGBTについてです!【1記事から購入できるバックナンバー】・ネット荒らし、そして壊れるメンタル…あまりにも現代的な悲しきモンスター、ラーズ・サリバン・ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■斎藤文彦INTERVIEWS ・【検証・平成】金原弘光が選ぶリングスベストバウト! ・堀口恭司2団体制覇を米MMAメディアはどう伝えたのか■MMA Unleashed ・ヘンリー・セフードはUFCフライ級を救ったのか? 米MMAメディアはこう見ている! ・あえて言おう! 非難轟々のRIZIN神戸地上波は「王道スポーツ中継」だったと! ・不穏騒動勃発! 武尊vs皇治の乱闘とは何か? ・キミはどこまで話についていけるのか? 平成インディ物語■松崎和彦インタビュー後編 ――Zさん、私の名はジャン斉藤ですよ。 事情通Z 知ってるよ。なんでいちいち名前を名乗るんだよ。 ――いや、今回のテーマはやや重いので、ちゃんと名前を出してやろうかなと。 Z いつもはマジメにやってないみたいな言い方だな。 ――今回のテーマは、新日本プロレスがミルコ・クロコップと中邑真輔戦の交渉をしていたら、ミルコ側が途中で棚橋弘至戦を要求してきたなどと、まるでミルコが中邑真輔から逃げたと貶めるかのような、そして信憑性に欠ける怪しいネタをツイートしていた田中ケロちゃんも出演していたDDTの大田区体育館大会です。 Z 前置きが長いよ!しかも本題と関係ないよ! ――『ワールドプロレスリング』のゴールデンタイム生中継のときなんてメイン途中で放送が終わることが何度もあったくせに、「スポーツ生中継最高の演出は、そのスポーツを、ありのまま、会場の雰囲気から流れを含め、しっかり見せる事だと思うんすけどね。闘いの中にこそ最高の自然のドラマがあるのになぁ」などとRIZIN批判していた田中ケロちゃんが出演していたDDTの大田区体育館大会は、この規模では珍しく無料興行でしたね。 Z だから前置きが長いって! DDTの無料興行は集客に苦戦が強いられているという前評判は聞いてたんだよ。無料興行とはいえ、チケットを入手するためには動画配信サービス「DDT UNIVERSE」に登録しなきゃいけない。その登録も無料でできるんだけど、ひと手間かかるから。 ――ボクも会員ですが、会場まで行くのは億劫なので応募はしなかったですけど……。 Z キミみたいな人間がたくさんいるってことだよ。それと全席無料開放されてるんだけど、席種によって区分けはされていて。同じ無料だったらリングサイドで見たいでしょ。そこは抽選になるんだけど、リングサイドを希望して落選した人がそのまま諦めるケースも多かったみたいで。再度申込みができるのに。 ――大田区クラスとはいえ無料興行だからフルハウスになると思ってたんですけど。 Z ビッグマッチのボリューム感があったんだけどね。蓋を開けてみたら用意されていた席は埋まっていたんだけど。無料だから一度DDTを見てみようという方もいただろし、無料だから天気が悪いということで行くのをやめた人もいただろうし。天気がギリギリ持ったから、なんとか埋まったところはある。 ――お金を払っていたら絶対に見に行きますもんね。直前に新日本プロレスが大田区2連戦をやってフルハウスにしてますが、新日本はおかしなことをやってるだけという。 Z 新日本はギッチリと満員になった会場の全景写真をツイッターとかにアップしてた。あれ、わざとじゃないかなあ(笑)。DDTはビジョンの下とか一部開放してないところもあったから。 ――大田区ってギッチリ埋まると見栄えがいい箱ですよね。そこはさいたまスーパーアリーナに似てるというか。 Z 今回の無料興行はDDTの宣伝広告としての開催されたようだけど、大田区は有料イベントと無料イベントの会場使用料金が違うみたいなんだよね。物販の売り上げでペイすることを狙っていたそうで赤字ではないとか。 ――さて、そろそろ本題ですが、今回SNSを騒がせたのはセクハラやLGBT問題なんですね。 Z 以前DDTを特集した海外メディアが「男色ディーノがゲイを演じることの是非」を問う動画をアップしたりする中、クロちゃんのセクハラマッチに一部から非難の声が挙がってたね。 ――この手の問題に関心が強いライターの橋本(宗洋)さんがファンから「なぜDDTのセクハラ問題には寛容なのか」と議論がかわされたり。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

DDTセクハラマッチから考えるプロレスとLGBT■事情通Zの「プロレス 点と線」

「ずっと下積みで、ここで何もできなかったら…」居合パンチャー町田光の不器用な叫びを聞け!

RIZIN.17で大雅戦が決定した町田光インタビュー! RIZIN参戦会見では選挙立候補者ばりの熱血スピーチ(22:40あたりからhttps://www.youtube.com/watch?v=Jfc7pyNAyec)でファンの心を鷲掴みしたが、元気の源を探りに行ってみたところ……【1記事から購入できるバックナンバー】 ・【堀口vsDC徹底解説】コールドウェルはなぜパウンドを打てなかったのか?■水垣偉弥 ・原因不明の難病からの復活勝利! 征矢貴インタビュー「やっとスタート地点に立てた」 ・【フジメグはRIZINをこう見た】藤井惠「浜崎朱加が冷静に打撃勝負したことが勝利に繋がった」 ・【vs那須川天心】「負け様」に気づいた、きれいな亀田興毅を見た ・堀口恭司2団体制覇を米MMAメディアはどう伝えたのか■MMA Unleashed・追悼・青木篤志さん■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 ・RIZINで魚井フルスイングが炸裂! 大沢ケンジ絶叫セコンドの裏側!・ツイッターを凍結させれられた人喰いプロレスラー■アメプロインディ通信「フリーバーズ」 ・「ハッスルがなかったら日本は原始的なプロレスのままだったかも」木原のオヤジ ・新日本プロレスデビュー記念、ジョン・モクスリーがWWE離脱理由を激白 ――町田さん! RIZINの記者会見は「元気があれば居合パンチも打てる!」という勢いでしたけど、いつもあんなにハイテンションなんですか? 町田 最近はあんな感じでやってまして。 ――あっ、最近なんですか(笑)。 町田 なぜかというと、格闘家のインタビューや記者会見って元気があんまりないじゃないですか。 ――まあそうですねぇ。 町田 面倒くさそうに喋らなくてはいけない風潮があるのかなあ、と。ボクも昔はそういう風にやっていたところがあるんですけど(笑)。こないだの記者会見はファンの方も集まってて、ウェブでも配信されていたので、自分なりにできることを少しでもやってみようと思いました。 ――少しどころか大好評でしたよ! 町田 そう言っていただけるとありがたいんですが……いまのキャラクターが正解かといえばわからなくて。まだ方向性が定まってないところはありますね。 ――まだ自分でもわかってないと(笑)。 町田 そうなんです(笑)。今回はRIZIN初参戦なので記者会見から爪痕を残そうと思って。なぜかといえばRIZINに出るキックボクサーはたくさんいまけど、なかなか線にはならずに点で終わってしまうことのほうが多いのかと。RIZINに出るだけでは意味がなくて、いい試合をするだけでも意味はない。どれだけファンの心に自分の存在を残せるか、ということを意識しております。出席者の中でいえば、知名度はメチャクチャ低いですから。 ――それで記者会見から大チャレンジしたということですね。 町田 自分でもキャラが定まってないから、じつはメチャクチャ緊張してましたね……。 ――ハハハハハハハ! あんまりキャラが濃すぎると初見じゃ受け止められなかったりしますし。 町田 そこのさじ加減は難しいですよね。それにそこまでしゃべりがうまいわけじゃないですし、語彙力もない……じつは周期的にキャラチェンジしてるんですよ。 ――なんというカミングアウトですか!(笑)。 町田 今回も、はたしてこのままでいいんだろうか?という迷いもありまして。常にいまの自分より前に進みたいっていう気持ちは強いですね。キャラを変える、というより「もっとこうしたらいいんじゃないか」と。  ――でも、今回好評だったのは、作り物じゃない町田さんの人間性が伝わったからだと思うんですね。 町田 ああ、それだと嬉しいですね。たしかにああいう場だと普段どういう生き方をしてるのかが出ると思います。どういう思いで格闘技をやってるのか。そこが大事なことだとは思ってるんです。 ――記者会見で目立つ方法って対戦相手に噛み付くのが一番ですけど、試合をする大雅選手とは何の因縁もないわけですよね? 町田 接点すらないですから、そこで挑発したところで意味はないですね。僕は格闘技がもう一つ上のステージに上がってほしいという想いを持っていて。悪口を言い合ったり、バカにしたり、罵りあったりすることで盛り上がるんじゃなくて。 たとえば虐待やイジメとか問題がある中で、肉体的に強い格闘家たちが日本に与えられるいい影響ってあると思ってるんです。 そこが格闘家の本当の強さだと思っていて。 ――格闘家として正しいメッセージがあるんじゃないかと。 町田 ボクも一時期トラッシュトークをやってたんですよ。でも、どうも合わなくて(苦笑)。 ――ああ、一度は噛み付いてみたんですね(笑)。 町田 口は災いの元なのか、悪い言葉を吐いたときにケガをしたり、入院したり……。自分に返ってくるんじゃないかなって考えるようになっちゃって。 ――人間ってめぐりが悪くなると、何か無理をしてるところに原因を求めちゃったりしますもんね。それにしても町田さん、マジメです!(笑)。 町田 とりあえず今回の会見は少し手応えはあったので、試合でもきっちり魅せて、出落ちにならないように頑張ります(笑)。 ――ところでRIZINからオファーがあることって考えてました? 町田 まったく考えてなかったですね。ボクに目をつけるって事は滅多にないだろう、よっぽどのことがないかぎりないだろうと。今回も大雅選手の相手に誰かいないか?ってことじゃないですか。やっぱり大雅選手ありきのカードなので。 ――そこで外国人を連れてくるんじゃなかったのは、町田さんにも期待感はあると思うんですね。興味が持てるカードにしたいと。 町田 理由はなんであれ、このチャンスを生かすしかないですよね。シュートボクシングで試合をしたばかりで、試合スパンは短いんですけど、こんなチャンスはないですから。いままでずっと埋もれていたので、なかなか世間に届くチャンスはなかったので。 ――その強い思いが記者会見で溢れていたのかもしれないですねぇ。 町田 キックでいえば、新生K-1とかに出てる選手のほうが知られてますよね。こないだ中学の同級生に久しぶりに会ったんですけど……「芦澤竜誠って知ってる?好きなんだよね」って言われて。ボク以前、芦澤選手に勝ってるんですけど、知名度では完全に負けてます(笑)。 ――今回のRIZIN参戦は、その同級生にも届くきっかけとなるかもしれない試合ってことですね。 町田 こういう試合はなかなかないですね。この試合の勝ち負け、内容次第で今後の人生が変わるかもしれない。モチベーションは自然と上がります。相当気合が入っております! ――だからこそ、ああいうエネルギーに満ち溢れた会見になったんでしょうね(笑)。 町田 そこなんですよ。エネルギーなんです。エネルギーに満ち溢れてるって大事だと思うんです。いまこの世の中にエネルギーがない人の方が多いので、エネルギーを出すだけで需要はあると思うんですね。 ――ボクもそのエネルギーにつられて、こうやって取材に来てますからね(笑)。 町田 ハハハハハハ。 ――キックぼんやりのボクでも「居合パンチ」の存在は知ってますし。これ、どうなって編み出されたんですか?居合パンチダイジェスト映像https://twitter.com/pipipi1987/status/982191692928368641 町田 ボクはサンドバックの練習を大切にしてるんですけど。1人で黙々とサンドバックに向き合ってる中「どうしたらもっとパンチが強くてるのか」と思って、両手が打ったら強かったんですよ。スパーリングでも両手だから相手は吹っ飛ぶんですよね。 ――ルール的には許されるんですか? 町田 ルール的には全然オッケーです。これは侍が刀を抜く動作に近いなと思って「居合パンチ」と名付けてまして。 ――ということは、武道的なものとはまったく関係ないわけですね?(笑)。 町田 まったく関係ないです! ――ガハハハハハハハハ! 町田 このパンチはお客さんにも届かせることができるなと。この構えになった瞬間に「あ、居合パンチが出る!」ってもっと試合を楽しめるじゃないですか。いまでは居合パンチを出すと客席から少し歓声が起きるんですけど、最初の頃は「いったい何をやってるんだ???」って笑われました。 ――見たことない技ですもんね。 町田 そこから入場コスチュームを和にしてイメージを強調したりして。侍の所作もわからないけど、とりあえずやってみようと。最初は「拙者は〜〜」みたいな感じだったんですけどね(笑)。 ――それじゃお笑いタレントのお侍ちゃんですよ!(笑)。マジメな話、競技として居合パンチはどれくらい有効なんですか? いや、ここまで勝ってるから魅せ技ではないんでしょうけど。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

「ずっと下積みで、ここで何もできなかったら…」居合パンチャー町田光の不器用な叫びを聞け!

海外オッズメーカーは今年のG1優勝者をどう予想しているのか

Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマはプロレスでも活発化、スポーツベッティングの世界 海外オッズメーカーは今年のG1優勝者をどう予想しているのかです!!【1記事から購入できるバックナンバー】 ・「今日もダメだけど、まあいいか」と諦める……みんなボブ・サップを抱えて生きているのだ・「佐山先生をUFCの殿堂に!」……川口健次✕朝日昇、青春のシューティング対談!! ・ボクシングごっこでPPV80万件を販売した炎上お騒がせユーチューバー ・怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■斎藤文彦INTERVIEWS ・愛すべき元横綱・輪島が戦った全日本プロレスの2年間■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」・「おい、ウソだろ? 天心の左カウンターが当たらないって……」■山田武士・男色ディーノはなぜ全裸になったのか〜DDT再出発とLGBT問題〜・「天心vs堀口はキックであってキックではない。まさに異種格闘技戦でした」■鈴木秀明・台風vs雷神vs大砂嵐!! 大混乱のRIZIN.13の舞台ウラ■笹原圭一RIZIN広報 昨年5月に米最高裁判所がスポーツベッティングの解禁を認める判断を下したことを受け、現在米国のメジャースポーツ周辺では、スポーツベッティングへの取り組みがさまざまに進められている。 かねて全米で唯一、スポーツベッティングが認められていたネバダ州に本拠を持つUFCでは、ギャンブルに対しては前向きな姿勢である。2011年にFOX系列での中継が開始された頃から、UFCでは英語実況アナウンサーがオッズ情報を紹介することが通例となっており、もはやMMAファンにとって、オッズは試合を楽しむための情報としてすっかりおなじみになっている。 ラスベガスのスポーツベッティングの市場規模は年間およそ50億ドルともいわれているが、他方で米国外のギャンブル業者などを通じて行われている違法スポーツベッティングの市場規模は年間1,500億ドルともされており、これを米国内の市場に取り込むだけでも、大きな実りのあるビジネスチャンスになりうるのだ。 UFCなどスポーツ団体にとっては、ギャンブルが実施されることで、ファンがより高い関心と熱を持ってゲームを楽しむようになることから、競技の人気上昇、PPV売上やテレビ視聴率のアップへの起爆剤となることが期待されている。 すでにESPNやFox Sportsなど、米国の主要スポーツ専門チャンネルでは、スポーツベッティングに関する情報番組がレギュラー枠で放送されているのが現状だ。将来的には、自宅で観戦しながらギャンブルを楽しんだり、スタジアムやアリーナにいながらにしてベッティングに参加するといった遊び方も整備が進んでいくものとみられている。 ところで、結果があらかじめ決まっているという性質上、ギャンブルとは縁がなさそうなプロレスについても、実はベッティングが実施されていることをご存じだろうか。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

海外オッズメーカーは今年のG1優勝者をどう予想しているのか

さらば英雄!PRIDE最強時代の幕を開けたミルコ・クロコップの軌跡■笹原圭一

脳卒中のため現役引退したミルコ・クロコップ。彼の活躍なくしては現代MMAは成立しなかったといっても過言ではない。ミルコが最強を追い求めたその歴史をPRIDE時代からよく知る笹原圭一RIZIN広報に語っていただきました!【1記事から購入できるバックナンバー】 ・生贄だったミルコ・クロコップはかくして総合格闘技のアイコンとなった・リッキー・フジ「今の俺からじゃ想像できないけど、UWFに憧れて……」・【グンマーの謎】北関東プロレス界隈の首領・島田宏インタビュー ・危険集団UWFインターから考える「メイウェザーvs天心」■宮戸優光 ・多発するプロレスラーのケガを考える■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」・エディ・ゲレロ「空白の5ヵ月間」とその死……■アメプロインディ通信「フリーバーズ」・これは革命宣言だ! “怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■斎藤文彦INTERVIEWS・TAKAみちのく選手の不倫トラブル■事情通Zの「プロレス 点と線」 ――笹原さん! 今度のRIZIN.17でミルコ・クロコップの引退式をやるとかやらないとか話になってますが、笹原さんにとってもミルコは印象深いファイターのひとりになるんでしょうね。 笹原 もちろんです。ミルコがいなかったらPRIDEはあそこまで大きくなってなかったでしょうし、彼が格闘技のアイコンであったことは間違いないです。でも、あれから時間がだいぶ経過していることもあってか、ミルコが「生贄」として総合格闘技デビューしたことを知らない人が多くなっていますよね。 ――藤田和之の「噛ませ犬」としてリングに上がり、そのあともしばらくは「倒されるべき者」として扱われていましたね。 笹原 立ち技からMMAにチャレンジしたRENA選手や那須川選手にしても、MMAをステップにする明確な目標があったじゃないですか。ミルコの場合は完全にMMAをやらされたわけですもんね。 ――RENA選手や那須川選手のように「アナタをスターにしますからMMAをやってみましょう」というわけではなかったと。 笹原 いまはRIZINから格闘技を見始めたファンも増えていますし、そういう人たちに向けて格闘技の歴史を語り継いでいくことって重要になってきますよね。 ――ボクがプロレス・格闘技をちゃんと見始めたのは90年代ですけど、あのときは過去をざっと20年ぐらい振り返れば、歴史の流れは把握できるじゃないですか。でも、いまのファンって格闘技の大河ドラマをきちんと理解するには40年近く遡らないといけないから大変ですよね。  笹原 しかも今と昔じゃ情報量が桁違いですもんね。 だからこちらから歩み寄るという言い方はちょっと偉そうですけども、何が起きていたのか伝えていくことで、自分たちがRIZINでやっていることの理解も深まるんじゃないかなと思いますね。 ――ミルコを語るうえで絶対に欠かせないのはMMAデビューとなった藤田和之戦です。2001年8月19日のK-1JAPAN決勝戦のリング。ゴールデンタイム中継したのは日本テレビ。この試合は大晦日の藤田和之vsジェロム・レ・バンナを見据えた前哨戦で、藤田選手の相手はK-1ファイターならば誰でもよかった。PRIDEとは関係ない企画だったわけですよね。  笹原 当時のPRIDEはK-1や猪木さんたちと一緒に仕事はしていましたけども、この試合に直接的にはPRIDEは関わってないですね。今のファンからすると「え?K-1でMMAやってたの?」ってそこから説明しなくちゃいけませんど(笑)。 ――その話を詳しくすると5000字くらいかかるので省略しましょう(笑)。 笹原 とにかくK-1のリングで藤田vsミルコが組まれたんですよ。 ――「どうせ藤田が勝つんでしょ?」っていう雰囲気の中、ミルコは藤田選手のタックルにヒザを合わせて流血ドクターストップ勝ち。 笹原 この試合「猪木軍vsK-1軍」という枠組みだったので、K-1の選手もたくさん会場にいたんですよね。で、ミルコが勝ったときに、バンナやベルナルドが大喜びしているんですよ。バンナはミルコと抱き合うくらい喜んでいて、「あんたたち、そんなに仲良かったっけ?」って(笑)。でも、思わず抱きついちゃうくらい、みんな負けると思っているなかで勝っちゃったという試合だったんです。本当にタイミングよくヒザが当たって、もしあのとき藤田さんが大流血していなかったら……格闘技界の歴史はまた違ったものになっていたでしょうねぇ。 ――次の試合は11月のPRIDE.17の高田延彦戦。そのときはK-1所属のファイターとしてPRIDEに派遣されたわけですよね。 笹原 はい。当時の関係をざっくり説明すると、PRIDE、K-1、猪木さん(新日本プロレス)たちがそれぞれの自分たちのイベントをやりながら、ときには協力して『猪木祭り』や『Dynamite!』、『W-1』(プロレス)なんかのメガイベントをやっていたんです。 ――出た、新日本プロレスがひとり大損していたクロスプロモーション!(笑)。 笹原 いやいや、リング上は勝負の世界ですよ! ミルコだって藤田さんの生贄としてMMAをやらされましたけど、実力と運で勝負をひっくり返したわけですからね。 ――勝てば商品価値は上がり、選手と団体の発言権が強くなるってことですね。 笹原 そういうことです。ミルコも最初は強制的にMMAをやらされましたけど、勝ったことでMMAファイターとして自立し始めましたし。 ――MMAの経験が浅いこともあって、危うい試合もあったと思うんですね。リスクのある試合をマッチメイクしてるなっていう。 笹原 ヴァンダレイ・シウバや桜庭(和志)さんともやっていますよね。MMA2戦目は東京ドームで高田さんとやっていますし。 ――高田戦を見た新日本界隈が「いまなら倒せる!」と送り込んだ永田さんは左ハイでKOされたという……。 笹原 永田さんとの試合から徐々に本領発揮していきましたね。その次にPRIDEでやったヴァンダレイ・シウバとの試合は特別ルールだったんですよね。3分5ラウンドで判定はなし。当時のPRIDEは1R10分、2・3R5分のルールが基本でしたけど、グラウンドができないミルコに配慮したルールでやったんですよ。 ――試合はドローでしたけど、ルールに守られたとはいえミルコの強さも見せつけた内容になって。このときにセミは菊田早苗vsアレクサンダー大塚というPRIDE史に残る泥試合で(笑)。 笹原 ありましたねぇ(笑)。 ――ボクみたいなプロレス者は大興奮の泥試合だったんですけど(笑)、観客は菊田vsアレクよりもヴァンダレイvsミルコに大歓声大熱狂で。 笹原 オープニングの大歓声も凄かったですよ。リングを囲っていた幕が下りた瞬間、ヴァンダレイとミルコの2人がリングに立っているという演出だったんですけど。ヒョードルに「オマエはもっとプロレスを見て勉強したほうがいい」って言うだけあって(笑)、ああいうときのヴァンダレイって観客の煽り方が天才的にうまいじゃないですか。 ――肩を揺らしながら、相手にかかり気味になるパフォーマンスですね(笑)。 笹原 そんなヴァンダレイが相手だったからこそ、ミルコの外敵感も生まれて、お客さんもあそこまで盛り上がったと思うんですよね。 ――それまでPRIDEのメイン層はU系ファンでしたけど、そことはまた違う「PRIDEファン」がこんなにたくさんいるんだ……ってわかった瞬間でしたね。 笹原 それまでのヴァンダレイってミドル級のチャンピオンでしたけど、「桜庭和志の敵」というイメージが強かったと思うんですね。K-1ファイターのミルコを迎え撃ったことで、PRIDEの代表に化けた感はありましたよね。 ――その次は国立競技場『Dynamite!』で桜庭さんを破って、大晦日は藤田さんと再戦して返り討ち。この2試合は正直、ミルコが負けても不思議じゃなかったですよね。 笹原 PRIDEからすればヴァンダレイに2連敗した桜庭さんに勝って復活してもらいたかったし、猪木さん側からすれば藤田さんにリベンジしてもらいたい。そこはK-1、猪木さん、PRIDEが三すくみになって主導権争いをしてましたね。 ――たとえば藤田和之を出すんだったらミルコ以外とはやらないよ……と猪木さんサイドが駆け引きするわけですね。 笹原  ということですよね。 そのうえでそのカードに話題性があればマッチメイクされますけど。そこにフジテレビやTBS、日本テレビも関わってくるわけですから、交通整理は死ぬほど大変だったと思いますよ(笑)。その中から生まれたモンスターがミルコ・クロコップなのかもしれないですよね。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

さらば英雄!PRIDE最強時代の幕を開けたミルコ・クロコップの軌跡■笹原圭一

【使用拒否続出!?】新木場1stRINGに何が起きているのか■事情通Zの「プロレス 点と線」

プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは新木場1stRINGに何が起きているのかについてです!【関連記事】・年間220興行!“インディ興行の聖地”新木場1stRINGとは何か?【1記事から購入できるバックナンバー】・全女イズム最後の継承者・高橋奈七永「リングの中でも外でも潰し合いでした」・激論!! メイウェザーvs天心は真剣勝負でやるのか■シュウ・ヒラタ☓ジャン斉藤・ 柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」・【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった■斎藤文彦INTERVIEWS・「WCWを潰した俳優」デヴィッド・アークエット、血まみれの贖罪 ・追悼ダイナマイト・キッド:「レスラーとして偉大だったが、人としては惨めな人生だった」・ 世界を驚かせる妖しい仕掛けとは何か? 「世紀の呼び屋」康芳夫インタビュー ――Zさん! プロレス興行ですっかりのおなじみになっている新木場1stRINGですが、あちこちの団体や選手から「もう使わないかも……」とボイコットを匂わす声がSNS上で上がっていますね。 事情通Z いくつかの団体が新木場からの撤退を匂わしているよね。いろいろと探ってみたけど、どこの団体もハッキリとした撤退理由は言わないんだよ。 ――IGFの新木場撤退理由もわかりませんか!? Z IGFは団体運営から撤退してるんだろ!どこの団体も「こんなことがあったから新木場は使わない」とか何か決定打があったのかどうかすらわからない。 ――理由が見えないこともあって、ファンも「いったい何があったのか?」ってザワザワしてますね。 Z まあ、どの団体も確実に撤退するとも明言してないんだけどね。経緯を追ってみると、前任の会場担当者が体調不良によりおやめになった。 ――前管理人、わたくしジャン斉藤が20代前半の頃に知り合ったプロレス者ですよ。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

【使用拒否続出!?】新木場1stRINGに何が起きているのか■事情通Zの「プロレス 点と線」

怪物フランケンシュタインのYoutube■アメプロインディ通信「フリーバーズ」

アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは怪物フランケンシュタインのYoutubeです <1記事から買える関連記事> ・メイウェザー舞台裏…ケンタッキー60人前と剥がされた神童のバンテージ■笹原圭一RIZIN広報・なぜあのギロチンは極まったのか? コールドウェル戦大勝利の裏側!!・【メイウェザーAサイド劇場】「天心くんもやるべきことはやってたんですが……」■鈴木秀明・佐山聡に鉄拳指導された当事者が語る「地獄のシューティング合宿の真実」 ・堀口恭司を育てた男、ATTのマイク・ブラウンに聞く ・それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■斎藤文彦INTERVIEWS ・高田延彦RIZIN統括本部長の「迷走解説」問題 ・大沢ケンジのMMA原理主義者トーク「ボクシングは素晴らしいスポーツですけど……」 ・リッキー・フジ「シーク、スピンクス、ベリチェフ……素晴らしきガイジンレスラーたち!」・棚橋弘至vsケニー・オメガのイデオロギー闘争とは何か■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 カナダ騎馬警察隊はフランケンシュタインの怪物になっていた。 1994年3月20日、ニューヨークのプロレスの殿堂マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)では、プロレスの祭典「レッスルマニア 10」が開催されていた。大会の中盤、第57代王者チームとして、WWE(WWF)タッグ王座の防衛戦を行なっていたのは、カナダ騎馬警察隊をモチーフにしたキャラだったザ・ケベッカーズ(ジャック&ピエール)。 時を経て2019年4月6日、新日本プロレスとROHによる合同興行「G1スーパーカード」が、「レッスルマニア 35」の前日に、MSGで開催された。94年のあの日、タッグ王者ザ・ケベッカーズのピエールとしてMSGのリングに上がった男が、再びタッグ王者として帰ってきた。年齢は51歳になっていた。対戦相手やパートナーとは一回り以上も離れている、いわゆる中年男だ。しかし、その男はその日一番凝った入場シーンで観客の度肝を抜き、また試合中、リング上からパワーボムで場外へ投げられたときには「He's Not Human! (彼は人間じゃない!)」と、その日一番の悲鳴にも似た声援が起こった。 WWFのリングでは騎馬警察隊に扮していた男は四半世紀の時を経て、怪物フランケンシュタインをモチーフとするレスラーに変身していた。怪物の名はピエール・カール・オーレットことPCO。「彼は人間じゃない!」はPCOを称賛する言葉だ。 PCOがオーストリアの巨漢選手ウォルターと戦い、プロレス史に残るような復活劇を遂げたのは、昨年のことだった(『SNSで狂い咲く50歳プロレスラーの遅咲き人生』https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1601542 ) インディーシーンで引く手あまたに活躍していたPCOに目をつけたのがROHだ。ヤングバックスやCodyらがAEW設立のため抜けることになり、選手層が手薄になっていたが、51歳の中年男はAEW勢が抜けた穴を埋める主要人物の一人として活躍……いや、穴を埋めるではなく、この怪物フランケンシュタインは穴から掘り起こされたと言っていいだろう。 PCOが伝説のモンスターに変身した経緯は、デストロという男との出会いにある。 この続きと、ミルコの軌跡、中井りん、和術慧舟會、ウルティモ、スミス新日離脱などの記事がまとめて読める「13万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ  https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1793930 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!  1記事80円から購入できます!  

怪物フランケンシュタインのYoutube■アメプロインディ通信「フリーバーズ」
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