閉じる
閉じる
×
タカ中山氏と吉野恵悟レフェリー
危ないなヤツら帰ってきた! アメリカのプロレス団体『GCW (Game Changer Wrestling ゲーム・チェンジャー・レスリング)』が二度目の日本公演を新木場1stRINGで3日間に渡って開催。レフェリーとして参加した吉野恵悟氏と、DropkickメルマガでGCWのヤバさを伝えてきたタカ中山氏に振り返ってもらった。
【1記事から購入できる関連記事】
・奴らの「生きざま死にざま」を見たか?――GCW日本公演インサイドレポート
・第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代■サイモン・ケリー
――2回目となったGCW日本公演ですが今回も凄かったみたいですね。
吉野 今回も余韻は凄いですね。翌日ぐらいから“GCWロス”がありましたし。
中山 前回の日本公演は新木場1stRING2日連続でしたが、今回は3日間やって全日ソールドアウト。一切プロレスマスコミの宣伝がない中、平日の新木場を3日連続超満員にできるってなかなかないですよ。しかもアメリカのインディ団体が。
吉野 けっこう難しいですよね。
中山 しかもカード発表前に完売ですから。
吉野 今回はカード発表がめちゃくちゃ遅かったですよね(笑)。
中山 大会1週間前です(笑)。
吉野 ブランド力で勝負する。これが本来の業界のあるべき姿なんでしょうね。「この団体はカード関係なしに必ず面白い」と思わせるわけですから。 GCWって正直、半分ぐらいは知らない選手ですよ(笑)。
中山 誰が出るのかわからないまま新木場に来ていたお客さんはけっこういると思いますよ(笑)。 今回は3日間フルハウスは正直厳しいかなと思ってたんです。葛西純選手も出ないし。
吉野 2日目だけ当日券が7枚出たんですよね。初日にケガした竹田(誠志)選手が出ないけど、それでも売り切れて。
中山 開場1時間前に売り切れでした。そのあとにも何人か買いに来ましたけど。
吉野 GCWの前売り券が買えるのは、チケットぴあだけ。選手の取り置きシステムじゃないのがまたいいじゃないですか。
中山 ボクらも誰かにチケットを頼まれても用意できませんからね。
吉野 去年の日本公演からGCWの熱気が日本でも広がってることを感じましたよ。
中山 マスコミはどこもGCWを取り上げてなかったじゃないですか。ウチでもGCWのDVDは取り扱ってますけど、あそこまでお客さんが集まるほどの売れ行きはなかったですよね(苦笑)。知る人ぞ知る団体で。
吉野 日本公演をやってからGCWグッズの売り上げは増えました?
中山 増えましたね。GCWの名前が広まったことで。
吉野 情報化社会時代だから熱が広まってるということですね。「GCWを見てみたい」という人が徐々に増えていった。
中山 彼らが大日本プロレスの後楽園ホールに出場したときに「GCW!」コールが起きましたから。
吉野 GCWって観戦の仕方を変えるんじゃないかなと思うんですよ。やっぱり日本のプロレスファンって大人しいですから。アメリカのGCWの会場ってアルコールを飲み散らしながら見てるから床がベトベトですからね(笑)。
中山 日本の場合は「ゴミを持ち帰りましょう!」ですからね(笑)。
――初日に竹田選手が包丁ボードで大ケガを負ったことで騒ぎになりましたね。デスマッチを否定する声も上がったりして。
吉野 デスマッチは大ケガと隣り合わせでやってるところはありますが、そもそもプロレス自体が生と死が隣り合わせの狭いゾーンでやってますからね。批判してる人はプロレスの技を受けることの意味がわかってないと思いますよ。
中山 アメリカでも傷を縫ったりすることは日常茶飯時……というのは変ですけど、ケガはしょっちゅう起きていますよね。
吉野 彼らは多少の切り傷なら接着剤で済ませますからね。ボクはデスマッチのケガに特化した救急箱を持ち歩いてるんですよ、いざ何か起きたときのために。今回のGCWの前にアロンアルファを一番買い込みましたからね。デスマッチ業界の中でアロンアルファは最大の治療薬だったりするんです。(笑)。
――アロンアルファが!(笑)。
吉野 アロンアルファの成分って人体には無害で。そもそもアロンアルファって米軍の兵士が戦時中に負った傷を塞ぐために開発されたものという話もありますからね。きれいに傷口を洗ってアロンアルファで傷口を塞ぐ。今回もそうやって何人か手当しました。
中山 今回もダニー・ハボック選手が蛍光灯デスマッチで手にポッカリと穴が開いちゃったんですよ。テープで貼りつけてそのままでしたね。
――き、聞いてるだけで失神しそうです。
吉野 そういう世界だから、竹田選手のケガにいろいろと文句を言われるのはアホらしいなと思いました。
中山 もともとデスマッチは見てないし、最初からデスマッチが嫌いなんだろうなと。
吉野 世間一般からすれば、デスマッチは馬鹿にしやすい対象なのかもしれないですよね。 見下しやすいと思っていて「あんなことをやっている連中は頭がおかしい!」と。まあ、「頭はおかしい」はデスマッチにとっては褒め言葉でもあるんですけど(笑)。
中山 そのとおりですね。
吉野 デスマッチは残酷ショーやケガをしてるところを見せてるわけじゃないし、大きなケガをしたら、もちろん試合は止めるんですよ。頭がおかしいとは言ってもそれくらいはわかってて。
中山 竹田選手の処置も早かったですよね。レフェリーのバーブ佐々木さんはすぐに試合を止めて。
吉野 今回竹田選手と戦ったオリン・バイトですけど、彼がロサンゼルスで佐久田俊行選手とシングルマッチをやったときにボクが裁いてるんです。まだ若いということもあって動きに荒さが目立っていたんですよね。
中山 正直、荒いですよね。
この続きと、IGF旗揚げ戦、中嶋勝彦vs鈴木秀樹、中西学引退、RIZINカメラマン…などの3月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「9万字・記事18本の詰め合わせセット」はコチラ
この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事90円から購入できます!
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントを書く
>GCWの代表ブレッドも「け、警察が来たのか?」ってかなり慌ててました。
「実は DJハイド が呼んだんだ」 とかジョークを飛ばしてみたかったです。不謹慎ですが。