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和術慧舟會HEARTSの中田大貴が綴る世界のMMAシーン――今回のテーマはジョン・ジョーンズとアデサニヤ、UFC王者たちの黒人差別への怒りです!
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アメリカのミネソタ州ミネアポリス市において白人警察官が拘束していた黒人男性のジョージ・フロイドさんの首を膝で抑えつけて圧死させた事件をきっかけとして、全米各地において人種差別に対する抗議運動の火が拡がっている。
フロイドさんは約7分間ほどのあいだも警察官に首を押さえつけられ、何度も「Please, I can’t breathe(お願いします、息ができないです)」と訴え続けたが、しばらくしたあとに言葉を発することもできなくなり、救急隊員に病院に搬送後、死亡が宣告された。
抵抗もしていなかったのに首を抑え続けられ、だんだんと弱っていくフロイドさんを見ていた周りの一般人も警察官に対して抗議をしていたが、警察官はそれを無視してフロイドさんの首を抑え続けた。事件の一部始終は一般人によって撮影され、SNS上にアップロードされた。
「Black l Lives Matter(黒人だって生きている)」
「I can’t breathe(息ができない)」
「Black out(昏倒)」
これらが抗議運動を象徴した流行り言葉となり、拡散された。またインスタグラム上では「#BlackOutTuesday」というハッシュタグが付けられ、多くの人が真っ黒に染まった画像を投稿し、ニュースフィードが一面真っ黒に染まった。
アメリカではこれまでにも白人警察官の黒人たちへの暴力事件、不当逮捕や射殺事件などが多発しており、度重なる警察官の横行に黒人を中心とした民衆のデモ活動が始まったが、抗議活動は段々とエスカレート。最終的には暴徒と化した。火炎瓶や催涙スプレー等で武装した一般市民は抗議に留まらず暴行、器物損壊、略奪なども行うようになった。
UFCライトヘビー級王者のジョン・ジョーンズはニューメキシコ州アルバカーキにて同様に暴徒と化し、マスクを被った一般市民が持っていたスプレー缶を取り上げる自身の姿の動画をインスタグラムにアップロードした。
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