この記事はドキュメンタリー「ロンダ・ラウジー 父の信じたもの」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)
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2016年に公開された女子格闘家ロンダ・ラウジーのドキュメント作品「ロンダ・ラウジー 父の信じたもの」がNetflixで配信されましたが、これがまた感慨深い内容なんです。女子格闘技をジャンルとして確立させた彼女はこんなディープな物語を背負っていたのか――と。
UFCや北米MMAを批評する際に「ドラマがない」とか言われがちですよね。単なる競技の世界で余白がない、みたいな。ところがUFCこそドラマがたくさん詰まっていて余白だらけの世界なんですよね。あれだけ大きくなってるのに、まだまだ可能性に満ちている。その面白さがなぜ伝わらないかといえば、やはり海の向こうの出来事であることが大きい。
ボクも含めて日本のファンからすれば、ロンダ・ラウジーという傑出したファイターもどんな人間なのかを完全には把握できてない。 女子格闘技の扉を開いたファイターという認識で良くも悪くも止まっているんですが、このドキュメンタリー作品を見ると、ロンダが格闘技の歴史を変えることが宿命付けられたとしか思えないんですね。ここまでその資格や才能がある人材はいない。選ばれし者。プロフィールからして完璧なんです。
まず柔道でオリンピックに2回も出ていて、アメリカ柔道女子初のメダリストでもある。そんな逸材がMMAをやってくれる時点で満点に近いじゃないですか。さらに物語に深みが出るのは、ロンダのお母さんが有名な柔道家で、アメリカの選手として初めて世界大会での金メダルを獲得したほどの人物だからです。
「朝、起こされるときに母親からアームバーを極められていた」
寝技が得意だった母親からアームバーを叩き込まれたロンダは、アマチュアのデビュー戦からそのアームバーで11連続一本勝ちするんですよ。まるでマンガだ!
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