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キックぼんやり層に優しいDropkickのキック解説企画。今回は格闘技ライターの高崎計三氏にジャッジについて話を聞いてきました〜!
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・スアキムをムエタイ引退に追い込んだギャンブラーとは何か■鈴木秀明
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――日本で一番キックボクシングに詳しいマスコミの高崎さん!いろいろと議論されがちな判定について聞かせてください。
高崎 いや、日本で一番詳しくはないですけど(笑)。
――なるほど、では10番目くらいにしておくとして……
高崎 そこまで下がるんだ!?(笑)。
――なぜこのテーマといえば先日行われたRISEの女子トーナメント1回戦、寺山日葵vs erika♡は寺山選手が延長末、判定勝ちを収めましたが「erika♡の勝ちではないか」という声が挙がり、寺山選手は自身のツイッターで「TEPPEN判定と言われてもしょうがない試合でした」とツイート。寺山選手の所属はTEAM TEPPENですが、古くからチームや団体の政治力から「◯◯判定」という言い方がされています。ボク個人の意見をいえば、たしかに難しい試合でしたが、寺山選手の勝ちでもなんらおかしくなく……。
高崎 ボクはあの試合をABEMAで見てたんですけど、寺山選手の判定勝ちは妥当だと思いました。erika♡選手が前に出て手は出していたので、その勢いでerika♡選手の勝ちに見えちゃうのはわかるんですけど、寺山選手はその攻撃を掻い潜ってクリーンヒットを当てていましたから。実際の判定結果にも「まあ、そうだよな」と。
――erika♡選手の判定勝ちという声もわからなくはないですか?
高崎 手数は出していたし、攻めてる感じには見えますからね。よく格闘技の試合を語るときに「印象がいい・悪い」ってあるじゃないですか。 そういう意味でerika♡選手は印象を作るのはうまくて、逆にいえば寺山選手は印象を作るのはうまくなかった試合になったと思うんですよ。
――女子の試合だとフィジカルで押し切りやすい面もあるんでしょうね。
高崎 女子はKOパンチを持ってる選手が比較的少ないので、ロボコンパンチで前に出る選手が多いし、そうやって押し切る試合も多いですね。そうやって前に出られるとそのまま下がってしまう選手が多い。寺山選手は試合自体が綺麗な戦い方をする選手で、 ガチャガチャ攻める選手とは相性がよくない。そういう選手が戸惑ってしまって試合が崩れてしまうことは、男子の試合でもよくあるんですけどね。
――選手や関係者から、この判定に苦言を呈してますね。
高崎 やっぱりどこから試合を見てるかによっても全然違うと思うんですよ。今回ボクはABEMAで見ていたので、寺山選手のパンチが当たってるのはわかったんですよね。でも、この試合を会場のアリーナの後ろや、2階席から見ていたら、erika♡選手が攻めているようにしか見えないかもしれない。 だからジャッジ席はリングサイドにへばりついて用意されているわけで。
――MMAでは、画面からチェックするジャッジも必要なんじゃないかという議論もありますね。
高崎 ひとつ困ったのは寺山選手自身がああやってツイートしてしまうと、ジャッジがそういうヒイキ判定をしかねないと思われてしまうわけじゃないですか。それこそ主催者が選手を注意するべきツイートだとは思います。いろんな大会で「◯◯判定」という言葉を使われてますけど、あくま隠語ですから。
――これからTEAM TEPPENの選手が判定勝ちするたびにケチを付けられかねないわけですし。
高崎 寺山選手の気持ちも分かりますけど、やっぱり勝利の価値を選手が落とすのはよくないですよね。
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コメント
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怪しい判定と言えば思い出すのがハン対ボビー・フルトン。どう贔屓目に見てもフルトンの勝ちだけど、ファンもハン対ノゲイラを見たかったので、判定ドロー、延長を受け入れるしかなかったんですよね。
KANAもパンチもらって倒れたのにスリップになった試合あったな。
そのときの
解説陣『あ!』
レフリー『ノーダウン!』
実況『スリップです』
解説陣『・・・・。』
今でも忘れねぇわww