現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる鈴木秀明氏。今回のテーマは完全体・那須川天心――衝撃の大晦日徹底分析!!を解説します!
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――これが完全体の那須川天心ってことですね……。
鈴木 ここ最近は58キロでやってたじゃないですか。56キロに戻したときにどうなるのかな?という興味があったんです。58キロだからこそスピードが際立つとところがあったのか、体重を戻すことでパワーも落ちてしまうんじゃないか……でも、全然そんなことはなかったですね。
――圧倒的な強さを見せつけました……。
鈴木 那須川選手は「日本人対決」になると鬼のような強さを発揮しますよね。自分がやってきたこととの差を見せつけるというか、怖さを見せる。以前内藤大樹選手がRISEのトーナメントを勝ち上がって何年か越しの那須川選手との再戦を決めたときも、そんな内藤選手の思いを弾き飛ばすかのように一気に倒しちゃって。
――相手には「もう1回戦いたい」なんて思わせない、見る方にも「もう1回見たい」と思わせないよように叩き潰すというか。
鈴木 普通は倒しきるのはなかなか難しかったりするし、相手を見ながら戦わないとリスキーなんですけどね。みんな忘れてるかもしれないですけど、今回の那須川選手は拳のケガ明けの復帰戦。不安はあるはずなんですよね。
――そういえば!
鈴木 那須川選手は試合後、拳を冷やしてましたし、ちょっと話をしたら「拳が痛い」と言ってましたから。話をしてみてわかったのは技術的な進化はまだまだ止まらないでしょうね。
――まだまだこれから!(笑)。
鈴木 今回のために右フックを用意していたし、ジャブもいつもと違う使い方をしてたし。いままでの那須川選手は左ストレートで倒してきたじゃないですか。今回は右フックで仕留めているんです。
――右フックは流れの中で出たわけじゃなくて新しく装備してきたもの。
鈴木 新しく装備してきたらしいです。ジャブの使い方がいつもと違うことを尋ねたら、その流れで「右フックを用意してきたんです」と。
鈴木 江幡選手のガードは固くてしっかり上がっているので、その隙間を縫うようなジャブを出してましたね。ガードの上から縦っぽく入れるジャブ。ボクシングの井上尚弥選手がこないだドネアと戦っていたときにも使っていたジャブなんですけどね。
――対・江幡用のジャブなんですね。
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コメント
コメントを書くこの記事見るんじゃなかった。恐ろしい話だ。
58以下の契約体重なら武尊が勝てるとは到底思えませんね。進化するスピードが異常すぎる
59キロだったらタケルが押し切って勝てそうな気もするけどなぁ。
何キロ契約でも天心が勝つでしょう。スピードと技術に差があるのは素人が見てもわかるレベルなので。契約体重が重ければ判定もあるけど天心の勝ちは動きようがないでしょう。