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野上彰として新日本プロレスでデビューしたAKIRAインタビューシリーズ第4弾(聞き手/ジャン斉藤)

AKIRAインタビューシリーズ
①新日本プロレス入門、野上彰だった頃

小林邦昭さんが言ったんですよ。「JJジャックスはイヤだろ?」って



――
平成維震軍に入ってから環境は変わりましたか?

AKIRA ちょっと楽になりましたね。必要とされてるところで、やりがいは感じましたし。あと合同練習も本隊の時間には出なくてよくなって。 

――
馳(浩)さんや(佐々木)健介さんが道場を仕切るようになってからは管理的になって居心地が悪くなったという。平成維震軍の合同練習はどんな感じだったんですか?

AKIRA
 やることは本隊とは変わりないですね、基礎体力から何から。やることは一緒なんですけど、気持ち的には楽で(笑)。

――
居心地がいい(笑)。平成維震軍の合同練習は誰が仕切ってたんですか?

AKIRA
 いちおう越中(詩郎)さんではありましたけど、小林(邦昭)さんもいましたし、誰という感じではなかったですね。

――
巡業のバスも本隊とは別だったんですよね。

AKIRA
 小型のコースターでしたね。同世代は(齋藤)彰俊くんと小原(道由)くんぐらいで……。

――
他には越中さん、木村健悟さん、小林さん。

AKIRA
 巡業バスの中は、しみったれた話ばっかりでしたね。身体のどこが痛いとか故障の話とか。みんなどこかしら身体が悪いし、体調もよくないから健康食品の話ですよ(笑)。

――
ハハハハハハ! リアルな日常があったという。

AKIRA
 あとは「副業をどうしようか」「こんな金儲けがあるんだ」という話ばっかりで。一時ね、新巻鮭を売ろうという話があって(笑)。

――
ハハハハハハハハ! 全然、維震してないですよ(笑)。

AKIRA
 新巻鮭一本800円で仕入れられるから、それで商売しようと。巡業先でどこかの会議室を借りて話し合いましたからね(笑)。

――
平成維震軍の新巻鮭会議!

AKIRA
 結局、実現はしなかったんですけどね。

――
当時の新日本プロレスって給与面の待遇はそんなに悪くなかったですよね。

AKIRA
 いま考えればそうなんですよね。全然もらってましたよね。 なんだかんだ木村健吾さんも長者番付に載ったことがある人ですし。プロレスの収入というよりは、マンションをうまく転がして時代に乗っかった感じですけどね。資産になると、けっこうな額になったんじゃないですか。その頃の木村さんは寿司宅配の事業をやってましたからね。

――
当時だと早すぎますね!(笑)。

AKIRA
 いまだったらバッチリですよね。そのシステムの走りだったかもしれないですけど、そこそこでやめちゃいましたね。

――
木村さんは夫婦揃って政界にも進出されていたり。

AKIRA
 奥さんが尻を叩いてうまく乗っかって。

――
藤波さんもそんな感じですよね。新日本でいえば、木戸修さんもなんかもアパート経営をやられてて。

AKIRA
 ああ、木戸さんはお手本ですねぇ。上手に資産形成してて。

――
プロレスラーって実業家志向ですよね。

AKIRA いやあ、当時はそうでもなくて。たとえばレスラーが何かお店をやるんしても、ボクらのあとの世代が多くて。どこかで社会経験があったうえでプロレスをやる人が多かったから、そういうビジネス展開が上手にできたんでしょうね。ボクなんかはプロレスはそんなに長いあいだやってけないんだろうけど、「なんとかなるだろ」と漠然と思ってて。実際に副業の行動に移すのは難しかったですよね。

――
怪しい事業計画は持ち込まれませんでしたか? 猪木さんや橋本(真也)さんなんかはその手の話が多くて。

AKIRA
 ああ、そういう話に乗っかってましたよね。結局、新巻鮭の話も怪しいルートだったんじゃないですかね(笑)。

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