この記事は朝倉未来vsクレベル・コイケ語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)


【1記事から購入できるバックナンバー】


・【歴史探偵】那須川天心のツイートは何に怒っているのか

・井上尚弥、那須川天心の拳を守る「バンテージ職人」永末ニック貴之インタビュー

・【歴史探偵】川尻達也の魔裟斗戦は“売名行為”だったのか



Dropkickメルマガ会員の皆さんはご存知だと思われますが、ボクの見立てというか適当な能書きは、因果性が軸になってるんですけど。これは麻雀の見方から来てるんですよ。 「こういうことが起きたのは、あのときの意識の持ち方、精神性によるものじゃないか」と勝手に結びつける。 お手本となっているボクの師匠の雀鬼・桜井章一の場合は、おそろしいことに事前に予言するんですよね。たとえば相手のリーチに対して一発で放銃したとき雀鬼は「いい放銃だ」ってつぶやいたことがあるんです。 その放銃は点数状況的には絶対NGだったんですけど、なぜか雀鬼は「いい放銃だ」と言い切る。

そうしたら次局にリーチ一発でツモった。雀鬼はその出来事を予言したんじゃなくて、相手に放銃はしたけど、無意識になんの迷いもなく打てていると評価したわけです。その結果、手順ミスなく一発でツモれて点棒を取り戻した。実際にその後はアガリが止まらなかったんです。つまり即物ではなく「精神」「意識」から見ていくのが雀鬼の真髄で。ボクの場合はそんな見方はとてもできないので後付で都合よくやってるわけなんですけど(笑)。

今回の朝倉未来選手に関しては「魔裟斗との対談で覚醒したというストーリーがポイントになるのではないか?」ということは、このニコ生でも繰り返し言ってきてて。その企画自体がいい悪いじゃなくて、「カリスマからカリスマ」の伝承にみんな一斉に乗ってたじゃないですか。中川翔子さんも解説席で好意的に触れてましたし、普段から「誰と誰が練習した」というストーリーをみんなものすごく欲しがるわけですよね。YouTubeのコラボは格闘技ファンの大好物であり、演出だとしたらYouTuberとしても正しいやり方。朝倉選手のYouTubeを起点とする演出力っていうのは圧巻で、対戦相手の矢地祐介選手ですらその幻想に巻き込まれていきました。

でも、あの演出は危ういというか、やっぱり格闘技の現実は簡単じゃない。「魔裟斗による覚醒」が事実だったら、これまでどんな練習環境だったのかという話で。

この続きと、斎藤裕、ボンサイ柔術、菊地成孔☓佐藤大輔、AKIRA、笹原圭一……などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事18本の詰め合わせセット」はコチラ


この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事100円から購入できます!