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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光が格闘技界黎明期を振りかえる。



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・1992年10月23日髙田延彦vs北尾光司■金原弘光


――
最近RIZINでは反則絡みの話題が多いんですよ。頭突きとか。

金原 頭突きは新日本との対抗戦のときに石澤(常光)さんにおもいきりやられた。目の下をコーンとやられて、みるみるうちに腫れ上がって、眼底骨折ではなかったんだけど。俺もバチバチやるんだけど、だからといって頭突きはないだろって。あれはムカついたんだけど、 6人タッグだったから、こっちもやってやろうと思った瞬間、高岩(竜一)さんにタッチしちゃうんだよね(笑)。

――
ハハハハハハ。

金原
  しょうがないから高岩さんをボコボコに蹴りまくったんだけど(笑)。

――
高岩さんも災難ですね(笑)。 こないだのRIZINでショーツ掴みの反則があったんですよ。

金原
 俺も試合中にパンツを掴まれて破かれたことがあるよ(笑)。

――
8連敗中で久しぶりに勝利したのに半ケツになったやつですよね(笑)。

金原
 そうそう(笑)。パンツを掴まれて破れちゃったんだよ。

――
金原さんがやられた中で一番ひどかった反則ってなんですか?

金原
 なんだろな。リングスの頃は外国人は反則上等みたいなところがあって。ヒジ打ちは反則なのに平気でやってきたりとか(笑)。

――
嫌すぎますね(笑)。

金原
 リングスオランダが本当にひどかった。何をしてくるかわからないから本当に油断ができなくて。旧リングスルールは顔面パンチがダメなのに殴ってくるからね(笑)。

――
本当にひどい(笑)。

金原
 パンクラスでも船木(誠勝)さんに顔面パンチを狙ってきた外国人が追放されたこともあったでしょ。リングスでも競技じゃない試合のときに「入っちゃったらしょうがない」みたいな感じでわざと狙ってくるんですよ。

――
競技じゃない試合でも反則を狙ってくるってヤバくないすか。

金原
 どうしても勝ちたいんだろうね。

――
当時はロープブレイクがあったからロープ掴みの反則はなかったですよね。ロープブレイクありってめちゃくちゃグラップラーは不利ですけど。

金原
  いま考えるとそうだよね。打撃は一発で終わるかもしれないけど、 寝技の場合は相手を寝かせて極めかけても、ロープに足が届けばエスケープだから。KOKルールになってロープエスケープなしになったときは本当に嬉しかったよ(笑)。 

――
ゲームが違ってきますよね。

金原
 旧リングスルールでリー・ハスデルとやったとき30分1本勝負で6回ぐらいエスケープを取ったんだけど、時間切れポイント勝ちになったときがあって(笑)。

――
マラソンマッチ(笑)。

金原
 リー・ハスデルはなるべくロープの近くで戦おうとするんだよね。倒しても倒してもすぐにブレイクになっちゃうから。思い出したけど、ハンス・ナイマン相手にガードの姿勢になったときにみぞおちにヒジを入れられたこともあったなあ。息を吸ったときに入れてきて、ものすごく苦しかった。

――
ナイマンはPRIDEで藤田和之選手とやったときも、袈裟固めのときに下からおもいきりサミングしてきたり、極真の田中健太郎と空手ルールでやったときも開始1分間で顔面パンチを4回入れて反則負けで。

金原
 あったなあ。あのえげつなさがリングスオランダなんだよね。

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