DEEP代表・佐伯繁インタビュー!! 議論を呼んだ牛久絢太郎vs神田コウヤの判定、そして伊澤星花、パク・シウについて!(聞き手/ジャン斉藤)
――佐伯さん! RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎の凱旋試合となったDEEP王座防衛戦の神田コウヤ戦はいつもより注目度が高かったこともあり、牛久選手の判定勝利が議論になってますね。
佐伯 判定に関していえば、すべてをお任せしているJMOC(日本MMA審判機構)さんと一緒にYouTubeなんかで話をしたいなと思ってるんですよ。やっぱりジャッジってあることないこと言われがちじゃないですか。今回の結果を受けて「RIZIN王者だから牛久に勝ちにしたんじゃないか」と言う人も出てくるでしょ。そんなことありえないんだけど。
――陰謀論で染まっちゃう人はいるでしょうね。
佐伯 そんな陰謀が本当にあるんだったら1億円払ってもいいよ!
――ハハハハハハ! 1億円チャンス!
佐伯 レフェリーや関係者の証言とかがあるんだったら本当に1億円払いますよ。
――正直これくらいのクロスゲームは1大会に2〜3試合はありますよね。他の試合はそこまで注目されてないから議論にならないだけで。
佐伯 悪いけど、どっちを勝たせようなんて考えてジャッジをやってる人間なんていないですから。そんなものが通る世界ではない。だってプロモーターからしても「これは揉めるだろうな」っていう判定が出るくらいだから。そういうときは逃げたくなりますよ(笑)。
――プロモーターの意のままにできるものではないと。
佐伯 それはRIZINや他の団体にしたってそうだよ。こっちが勝ったら先が面白くなるな……って試合でも逆のジャッジが出たりするでしょ。もしジャッジを変えられるなら、その方法を教えてほしい。1億円払いますよ!(笑)。
――皆さん、またも1億円のチャンスです!
佐伯 まあ応援してる選手のほうが勝ってるように見えたりするからね。「牛久29-28ならわかる」という声もあるけど、「牛久30-27」というフルマークに怒ってる選手、関係者もいるでしょう。
――判定の内訳として、「牛久29-28」が2人、「牛久30-27」が2人、「神田29-28」が1人で、牛久選手の「4-1」という結果ですね。
佐伯 自分は3ラウンド目に関しては牛久選手が取ったと思いました。
――そこは同意見です。
佐伯 でも、1ラウンドと2ラウンドは正直どちらでもおかしくないんですよ。どこをポイントとして取るか。どこの位置で見たか。正直どっちについてもおかしくないから「牛久30-27」もありえるという話で。で、DEEPはRIZINと違ってラウンド事にマストでつけないといけない。
――どっちがこのラウンドを取ったのかを明確すると。
佐伯 決定的な差がなくても「10-9」をつけなきゃいけない。それで牛久選手に3ラウンドすべてつけたジャッジがいたから「30-27」。試合内容に圧倒的差があったわけではないんですよ。そういったジャッジのシステムをあまり理解をされてなくて。
――DEEPの5人ジャッジシステムも理解されてないですよね。「4-1」という結果に「そんなに差がない!」と怒ってる人がいたり。
佐伯 それは「4-1」という内容をあらわすものじゃないんだけどね。
――4人と1人に支持が分かれたと。
佐伯 ウチはタイトルマッチのときはジャッジ5人制で5方向の角度からやってるんですよ。
――人数を増やせば文句が出ないだろうということで導入されたけど、それでも文句は出る(笑)。
佐伯 難しい判定だったことはたしかです。何かちょっと内容が違っていたら神田選手の勝ちだったと思える内容だから。ドローがあったらドローをつけちゃう。内容的には10-9じゃなくて10-9.5だったかもしれない。でも、どうしても10-9を付けないといけないから。
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コメント
コメントを書くSNSのおかげでファン全員審判時代だから本職の人たちは大変だろうなと思います。昔のボクシングの共栄ジム主催の共栄判定ならまだしも第三者機関のJMOCにまでケチつける人は時代について行けない物事の理解力が乏しい人たちでしょう。特に現代MMAは多面的に物事を捉える能力がないと難しいですからね。競技のレベルが10年前と比べて格段に上がった分、見る方のレベルも上がらないとですね。
佐伯さん吉田豪みたいな顔してるな