アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはスキャンダルの嵐の中、ビンス・マクマホンWWE電撃復帰です!







「私の友人に、ビンス・マクマホンと彼の弁護士から不倫口止め料として、何百万ドル(数億円)もの大金が支払われました。その後、彼女は怖くなって会社を辞めたのです」

ビンス・マクマホンを表舞台から引退へと追い込むことになった一連の不倫口止め料支払いスキャンダルは、この1通の匿名告発メールから始まった。

2022年1月に退社したWWE元女性社員の友人と名乗る人物から、3月にWWE取締役員の一人に送られたこの告発メール。その真偽をたしかめるために、WWE取締役会はビンスの口止め料支払い調査を開始する。

当初、ビンスの顧問弁護士ジェリー・マクデビットは「この元・女性社員が退社する際には、いかなる金銭も支払っていないし、彼女からはセクハラされたなどとの申し立てもない」と述べ、またWWE広報は「ビンスと元女性社員の関係は合意の上だった」としていた。

しかし、取締役会の調査は、ビンスが元女性社員と交わした秘密保持契約書のコピーを入手。それによると、口止め料は総額300万ドル(約4億2千万円)。100万ドルが退社時に支払われており、残りは5年間で分割払いとなるとのことだった。そして、これがWWEの会計報告書には記載のない、ビンスが秘密裡に支払っていた口止め料だったことが明らかになる。
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