ジャン斉藤が語る映画『アイアンクロー』について(ニコ生配信したものを再編集した記事です)
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プロレスファンならば誰もが知っている鉄の爪フリッツ・フォン・エリック一家の悲劇の実写化『アイアンクロー』はプロレス映画の大傑作でした。フリッツの5人の息子のうちに次男のケビンを除いて事故死、自殺、病死などで早逝したことから「呪われた一家」と呼ばれていますが、“呪い”の切り取り方でいえばプロレスドキュメンタリー番組「ダーク・サイド・オブ・ザ・リング」のほうがかなり重い。唯一生き残ったケビンが自殺を踏みとどまったエピソードもあったり、映画では登場しなかった末弟のクリスもプロレスラーになったものの、小柄な身体だったことでステロイドに頼り、喘息の持病にも苦しんだことから拳銃自殺の最期。クリスの存在が描かれなかったのは、これ以上の悲劇を加えるのはヘヴィーすぎるからだとか……。
今回の『アイアンクロー』の物語は、監督を務めたショーン・ダーキンによる“呪い”の新解釈といえます。それは父フリッツのマチズモぶりや、母親の信仰が息子たちを死へと追い詰めていった……という感想が大半を占めると思われますが、現在に至るまでのプロレスの構造にも触れないと見えてこない“呪い”もあるので、そのへんを解説していきます。
<まだまだ続く>
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