ぼくは「ニッポンの終わり」というのは存外に早くやってくると予想している。
何がどう終わるかというと、まず日本語が終わるのではないだろうか。

なぜ日本語が終わるかといえば、日本の大学が価値の低下に歯止めをかけられないからである。今後は日本の企業でも、日本の大学を出た学生は雇わなくなるだろう。なぜなら、日本の大学を出た学生は、アメリカの大学を出た学生より著しく価値が低いからだ。日米の大学の差はそこまで来ている。

そうなると、気の利いた日本の親は子息をどんどんとアメリカの大学に入れるようになる。もっと気の利いた人は、中学・高校から子供をアメリカにやるようになる。そんなふうに、気の利いた日本の若者からどんどんとアメリカに人材が流出するようになるのだ。

そうなれば、やがて彼らは日本語を話せなくなる。そうして、日本語というものの価値もどんどんと下落していく。言葉として使い物にならなくなるのだ。
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